動詞の使い方

「飽食と引き換えに日々失くせしは体温感ず人の行き来よ」(蓮) 日本社会は経済的に豊かになりましたが それと引き換えに曲解した個人主義が蔓延したり、日本人の美徳や価値観が失われていっているようで、義理や人情やそういう人のぬくもりは私が幼かった貧乏な日本にはまだあったような気がします。「失くせし」が文法...

標語は短歌ではない

>「老齢者の介護において不可欠は愛情・親切・優しき言葉」(広) >こう思って毎日母と暮らしております。 これは介護の標語にもなりそうなお作ですね?老齢者だけではなく、介護一般がそうなのでしょうね。ここではお母さんを意識してのお作ですが。ただ、標語は(短歌の定型にはまっていても)短歌にはなりません・・...

疑問形は弱い?

「この海のとほき果てにはヴェネツィアの夕陽かがよふ運河もあるか」(むぎぶどう) 心の中で思ったことを詠んだ、虚構の短歌(うた)です。ただし、 ヴェネツィアには15年以上前に行ったことがあります。1泊しかできませんでしたが、町の美しい風景を覚えています。 私の自宅から車で少し行けば海を見ることができ...

固有名詞は場合(短歌作品)によりけりです

「踏切の一時停止が楽しみに側に群れ咲く花さわやかで」(夏子) 私が時々通る踏切の側に、薄紫の紫花菜が線路に沿い花畑のように咲いています。車が一台やっと通れる道です。いつもはあまり気にもしない所ですが、今は爽やかな花を見るのが楽しみです。宜しくお願い致します。 今は各種の花の盛りどき。わたしもウオーキ...

重複感があるのでは?

「高みから望む田面は日を追いて鏡の如く代が整う」(実華) 家の前の小高い丘から一面の田面が見渡せます。毎日登って見ていますが日を追って代(田植えの準備の整った水田)が出来上がり鏡のようにキラキラ光っています。 いよいよ田植えシーズンですね。お作で、「田面は・・鏡の如く」とあり「代が整う」とあるのは重...

固有名詞をたくさん入れて、うまく纏められましたね

亀戸天神のすぐ近くにあるというので行ってみました。あやかろうと 墓石の破片を持っていく人がいるとのことで、墓石全面角から欠けています。正岡子規とか斎藤茂吉とかのお墓も(行ったことが無いのでわかりませんが)そうなのだろうかと友人と話したことです。 「普門院の墓地の右奥棕櫚の下伊藤左千夫の墓暗くあり」(...

一部だけが文語?

「会いたくてただ会いたくて切なくて今会いたくて瞼とじらん」(蓮) 会いたくてもなかなか会う事が叶わない人を思い、目を閉じて面影を追うことで切なさを紛らわそうと…、そういう恋心を詠んで見ました。一箇所、意味はおかしくなるとは思いますが、瞼にするか、瞳にするかで悩みました。御指導よろしくお願いいたします...

直接的過ぎる表現?

「騒がしき百花の春をよそに見て茶室に貝母の静けさを挿す」(宋見) 春の花が一斉に咲き始めました。桜の花の開花も近く、花見に騒がしい頃となりました。でも茶室の花は「バイモ」の花の、控えめな静けさが好きで、この季節の花として大切に育てています。 貝母(バイモ)は、日本流には「編み笠百合」というのだそう...

ほのめかし、と、あいまい

「淡き藍快晴の空おおいける小さき雲を吸い尽くさむと」(夕夏) 「あわきあいかいせいのそらおおいけるちいさきくもをすいつくさむと」(夕夏) 短歌を始めてから半年程度、文法も得意ではないので、見よう見真似のものです。よろしくお願いします。 一首目で「おおいける」は「覆い(ひ)ける」のおつもりでしょうか?...

却って訴える力がそがれる?

「ゆで卵をつるりと剥きゐる昼下り芯まで砕けたる心抱きつつ」(麻里子) 土日は元気だったのですが(添削していただくころにはまた元気になっているかもしれませんが)。ゆで卵は,殻を割るとなぜこんなにつるりとしたきれいなものが出てくるのか,(感情的に)不思議でなりません。。。よろしくお願いいたします。 お...

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