梧桐の琴
- 2023.05.25
梧桐(あをぎり)の琴は唐にも日本(やまと)にもありきそが持つ神音(しんいん)ゆゑに
梧桐(あをぎり)の琴は唐にも日本(やまと)にもありきそが持つ神音(しんいん)ゆゑに
「まじ」とふは現代若者言葉と思ひきや江戸時代に既に使はれゐしとふ
定刻に餌出す習ひを覚えてか雀らたがへずその刻に集(たか)る
ひねもすを鳴きし雀はこのところおとなしく居る疲労困憊?
ささやかなプランターの花に揚羽蝶紋白蝶がひらめき止まず
人生の“狭き門”とふは鋼鉄なり身をくねらせて通りゆくべし
意外なり“経済”なる語は江戸時代には使はれしとふ明治以降にあらで
“無”を表す数字“0(ゼロ)”の発明が数学を大いに発展させしとふ
部屋内(へやぬち)が一瞬暗転、自衛隊機が太陽遮り通過せしならむ
ふと浮かぶ旋律ありしが“ニッヒト ディーゼ テーネ”とベートーヴェンの声が打ち消す