やんぬるかな我の係累ことごとく死にて逝きたり底なしの闇へ
テレビにて気象予報士が「台風に変る予定の熱低・・」と言ひき
ひさびさに木曽川べりに妻と来て赤を連ぬる曼珠沙華めづ
最速で“大の里”が大関へ昇進す。やがて大横綱にならむ風格
国の政治、与党・野党の党首選で政策発言の薔薇色は良し
夜に鳴き朝また昼も鳴きつづくるコオロギが居る。その体力無限?
カラスもまた高きを好むや屋上のさらに手摺りの上にて鳴くも
テレビにて「残暑38度」などと聞くたびに「何が残暑だ、真の暑さだ!」と
スズメらよ何ゆゑ警戒しつつ寄りくるやベランダには水あり餌もあるぞ
憂ふるは核兵器廃絶を説きゐるは核政策立案に無縁の人たち