ちょっとした配慮

時制の不一致?

「数日前草を刈る畦に蒲公英は茎伸ばし咲く春の日あびて」(いろは) 草刈りした畦に、2?3日しか経っていないのに、たんぽぽがあちらこちらに咲いています。生命力に驚くと共に、春風に揺れている様子が、楽しそうにみえました。宜しくお願いします。 植物、特に蒲公英(タンポポ)は逞しいですね。雑草一般がそうです...

直接的過ぎる表現?

「騒がしき百花の春をよそに見て茶室に貝母の静けさを挿す」(宋見) 春の花が一斉に咲き始めました。桜の花の開花も近く、花見に騒がしい頃となりました。でも茶室の花は「バイモ」の花の、控えめな静けさが好きで、この季節の花として大切に育てています。 貝母(バイモ)は、日本流には「編み笠百合」というのだそう...

却って訴える力がそがれる?

「ゆで卵をつるりと剥きゐる昼下り芯まで砕けたる心抱きつつ」(麻里子) 土日は元気だったのですが(添削していただくころにはまた元気になっているかもしれませんが)。ゆで卵は,殻を割るとなぜこんなにつるりとしたきれいなものが出てくるのか,(感情的に)不思議でなりません。。。よろしくお願いいたします。 お...

もう少し具体的な表現で

「瞬きをするのも惜しい夕焼けにスズメの大群右へ左へ」(民子) 雨上がりの素敵な夕焼けに見惚れていたら、物凄い数のスズメがやって来ました。雨が上がったのを喜んでいるようにあっち行ったりこっち行ったり。リーダーでもいるのでしょうか、乱れることなく団体行動をとっていました。夕焼けに映え、見事な舞でした。 スズメの大群の塊が、あたかも一つの生き物のように「素敵な夕焼け」空を「雨が上がったのを喜んでいるよう […]

緻密な推敲

「両親に社会に反抗した日々もあるとうママの瞳のやさしさ」(麻里子) 私ではなく,ママ友達のことなのですが,「ママ」でわかっていただけますでしょうか。「母」では私の母親のようでもあるし,「彼女」とするよりも,現在は母親となっていることを表したくも思い,迷いました。また,「とう」ですが…これでよろしいのでしょうか。「経て」とするよりも間接的で柔らかい表現にしたかったのですが。御指導どうぞよろしくお願い […]

あまり印象がよろしくない用語?

「冬陽うけ水面きらめく溜池に布石のごとく鴨ら動かず」(anyanya) 水面=みずも。いつも、添削ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 「水面」は「みず(づ)も」とは読まず、「すいめん」と読まなければ「みのも」か「みなも」ですね。下二句は類型歌があるようですが、上手い表現に違いありません。「溜池」は、きれいな情景にしてはあまり印象がよろしくない用語ですね。 添削(改作): 「新春の昼の […]

歌は格段によくなる

「見渡せる稲の葉先は露宿しさざ波立ちて朝日にきらめく」(微笑女2006/07/17) 農道を挟んで左右に水田が広がります。常に水がはられているからでしょうかお天気が良い朝でも葉の先に露が光っています。風が吹くと稲が揺れて朝日にきらきら。きれいです。 今はまさに青田。広々とした水田に朝日が当たり、風に揺れる稲の葉先に朝露が光って美しいでしょうね。お作、ほぼよく詠めていますが、例えば「見渡せる稲の葉先 […]