語の斡旋

助詞について

「イマドキの女子高生となった子がまだ抱いて寝るくまのくんちゃん」(そよこ)高校生になった娘はおしゃれに気を遣うようになり、一層生意気にもなり、それなりに「イマドキの女子高生」的な外見になってきました。ですが、眠る時には幼い頃から一緒のクマのぬいぐるみ「くんちゃん」を必ず横に並べているのです(笑)。ずいぶん大人びてきたようでいて、幼かったころがそこにまだ垣間見える気がしました。親としては、子どもの成 […]

直接的過ぎる表現?

「騒がしき百花の春をよそに見て茶室に貝母の静けさを挿す」(宋見) 春の花が一斉に咲き始めました。桜の花の開花も近く、花見に騒がしい頃となりました。でも茶室の花は「バイモ」の花の、控えめな静けさが好きで、この季節の花として大切に育てています。 貝母(バイモ)は、日本流には「編み笠百合」というのだそう...

却って訴える力がそがれる?

「ゆで卵をつるりと剥きゐる昼下り芯まで砕けたる心抱きつつ」(麻里子) 土日は元気だったのですが(添削していただくころにはまた元気になっているかもしれませんが)。ゆで卵は,殻を割るとなぜこんなにつるりとしたきれいなものが出てくるのか,(感情的に)不思議でなりません。。。よろしくお願いいたします。 お...

「あり」の使い方?

「友らとの尽きないお喋り楽しくて冬のひと日の早きことあり」(いろは) 友とのお喋りは、あっという間に時間が過ぎてしまいます。“あり”の使い方はこれでいいのでしょうか。宜しくお願いいたします。 相手が友人かどうかに拘わらず、お喋りというものは時間を食うもののようですね。「あり」の使い方はこれでいいか、とのお尋ねですが、どういう意味で「あり」を使われたか、ですね。それによって、いいとも悪いともなります […]

「コントのようなくしゃみ」とは?

「備品庫でコントのようなくしゃみして綺麗な女(ひと)がすまして出てくる」(劫) フロアの真ん中に備品庫があります。そこから変なくしゃみが聞こえて、みんなそちらを見ましたが誰が中にいるのかはわかりません。少しして、そんなコントみたいなくしゃみをしそうにない人が出てきました。本人はすまし顔で。 「コントのようなくしゃみ」と言われるのはどんなくしゃみなのでしょうか?添え書きに「変なくしゃみ」とありますが […]

「元旦」の「旦」

「海越えてとどく年賀の声ちかし心はずます元旦の朝」(とよ子) 留学中の孫娘から、元日の朝早く年賀の電話がありました。すぐ近くにいるようでした、昔では考えられない事ですね。老人二人、目を細めた新年の朝でした。よろしくお願いします。 国際電話ですね。孫娘さんと話されたとのことですが、おっしゃるように直ぐ隣に居るように聞こえますね。なお、「元旦」の「旦」には「朝」の意味があります。 添削: 「海越えて女 […]

「輩」は、ちょっと語感が強い?

「輩と少し離れた中洲にてゆりかもめ一羽夕日に染まる」(紗柚) 水鳥を見るのが好きです。この時期は特にユリカモメ。冬空を飛んでいる姿もいいのですが川の面で休んでいる姿もかわいらしいです。夕方,川の真ん中に群れが羽を休めていました。飛んでいたユリカモメも次から次へと仲間の近くに舞い降ります。そんな中一羽だけが離れたところにある中州に降り立ちました。鳥が何を考えているかは想像するしかないですが、見方によ […]

類似語の選択

「寒中に淡い陽射しを受けて立つ冬枯れの野に光るねこやなぎ」(ポエム) 1月6日が寒の入りだtったそうですが、成人式の前日は強い風雪で大変でした。が、幸いに式当日は晴れて本当に良かったですね(うちの娘は成人式はとうに済みましたが・・)。早速、散歩に出掛けました。・・・【日差し」【陽射し】のどちらを使えばいいのでしょう?それと【吾】【我】の使い分けもよくわかりません。よろしくご指導ください。 類似語の […]

過去(回想)の助動詞「き」(終止形)

「雨の中友が両手に抱えこし紫陽花の藍朱色のダリア」(アン2006/07/15) こしの使い方間違っていませんか。(T_T)。『過去(回想)の助動詞「き」(終止形)は、一般的には動詞の連用形につきますが(「きし」はその例)、「き」の連体形「し」と已然形「しか」は、カ変動詞「来」には未然形「こ」にも付くのです。「こし」「こしかば」。なお、終止形「き」はカ変動詞「来」には全くつかないですね。』のところを […]

語の斡旋

「花筏冬に入りてもそのままに小瓶の小枝三月目に入る」  (思ひ草さん2004年1月6日) 花筏の小さな枝を頂きまして、それを小さな瓶に差しておりました。 葉っぱの真中あたりに、小さな筏が1そうのっているような、なんとも あいらしく不思議な造形です。 もうすっかり水を揚げてはいないのですが、そのままです。 何時の間にか忘れていたのですが、又よく見てみまると、もう二月以上 経ってるのでした。 花筏は、 […]