3.作歌の基本

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語順を変える

「柔らかき若葉のかげり溢れおる上宮に立てば我が身とけゆく」(がんこきよ)数年前に写真を始めたころ、新緑の季節にカメラを持って、近郊の山に登り地元の神社の上宮に着いたとき、余りにも新緑が綺麗でその中に吸われていく様に感じました。添削宜しくお願いします。 これは数年前の、新緑の候の想い出なのですね。お作、語順を変えるとすっきりします。 添削:「上宮に立てば若葉の柔らかきかげり溢れて我が身とけゆく」(が […]

言わずもがな

「残業で枯れた心にしみわたる 鈴虫の音にしばし聞き入る」(ウッチー)野からあふれる鈴虫達の鳴き声が、疲れた体にしみこんでくる様に感じられ、しばらく聞き入ってしまいました。添削していただければ幸いです。 残業は大変でしょうね。まさか(しばしば問題になる)サービス残業ではありませんね?疲れた心を癒すのに、鈴虫の音は最適でしょう。。。お作の最後の「聞き入る」は言わずもがな、と思われます。 添削(新仮名) […]

焦点が行くように

「一ノ一から二年二組となりし児がふと少年の顔を見せたり」(りこりこ)1年という月日の何と早い事か、今度の先生は新任の男の先生だと言っている顔がもう少年の様に逞しく見えました。又新しい先生なりの情熱で指導して戴ける事と楽しみにしています。初句の所が字あまりになるのでこんな形にしましたが、解るでしょうか?添削宜しくお願い致します。 これはお孫さんですね?一年一組から二年二組になった、その面白さも盛り込 […]

本歌取りとは?

「かなかなとかなかなかなとかなかなとかなかな蝉はけふを仕舞ひぬ」(がんてつ) このように纏めて読み返してみましたら、何処かで見たような?読んだような?そこで、 先生!良く耳にする「本歌取り」と「盗作」の違いを教えてください。「本歌取り」が何であるのか、いまひとつ理解できていません。 どうぞ宜しくお願...

感動が伝わるように詠む

初めての投稿でしたが、ご添削ありがとうございました。私は、現在、短歌とは何かと非常に迷っている状態です。ご教示いただきたいのですが、感動したことを詠み込まずに、事実や、感情だけを詠んだものは、短歌とは言えないのでしょうか?あおぎり様のもとで、学んでいきたいと思っています。これからも、ご指導よろしくお...

語順

「羊水に眠れるやうにヴェネツィアの埠頭のよひに波音を聴く」(むぎぶどう) 昨日の先生の推敲歌を素晴らしいと思いましたので、もう一首詠んでみました。過去の体験をベースにしてはおりますが、想像をふくらませた部分もございます。日が暮れてしばらくの時間帯、雄大でありながらも人を包み込むような運河のイメージを...

ほのめかし、と、あいまい

「淡き藍快晴の空おおいける小さき雲を吸い尽くさむと」(夕夏) 「あわきあいかいせいのそらおおいけるちいさきくもをすいつくさむと」(夕夏) 短歌を始めてから半年程度、文法も得意ではないので、見よう見真似のものです。よろしくお願いします。 一首目で「おおいける」は「覆い(ひ)ける」のおつもりでしょうか?...

固有名詞の羅列?

「アメリカの姉と交信パソコンと携帯ファックス三種の神器」(民子) アメリカに住んでいる姉が、用事があり3月に2週間ばかり帰ってきます。それに伴う事務連絡のため、頻繁に連絡を取らざるを得ない今日この頃です。それにしても、パソコン・携帯電話のメール・ファックスと本当に便利な世の中です。どうして海を越えて外国まで瞬時に届くのか摩訶不思議です。その昔は手紙1枚出すのに飛脚が走ったのに・・・などと考えていま […]

語順を変えてすっきりさせる

「梵焼の煙立ちゐる立木寺に来し方謝しつつ護符を焼べる」 初詣でに去年のお札を納めに行きました。その時にお札を寺庭のおいて 感謝を込めて燃やしました。立木寺は厄避けの観音寺です。 宜しくお願いします。 「初詣でに去年のお札を納め」、それを焼くことを梵焼(ぼんせう)と言っておられますね。最後の「焼べる」の読みは「くべる」ですね。炉に薪をくべる、というときのそれ。ただ、「焼べる」(正しくは「焼ぶる」)で […]

何を一番詠みたいかを押さえる

”父”へのご指導ありがとうございました。添削していただくことの喜び、なんともいえない幸せ感をおぼえました。そして、失礼ながらその洞察力の鋭さはさすが、、、、、、と、驚嘆しています。今日は、母へ、というタイトルで詠みました。自分の幸せを追うことに終始して母への思いやりを欠いてしまい、結果元気できれいだった母が病気で半身が不自由になってしまったという背景です。(母を一人ぼっちにさせてしましました。私は […]

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