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名詞化した言葉

箱根空木咲く山道は新緑に風も光りも潤いを渡す」(宋見) 箱根空木が伊豆の山野を彩り始めました。白い花が散り際には赤くなります。赤は散る寸前の為に、近くで見るとみずみずしさに欠けますが、遠目には紅白咲き乱れてきれいです。五月の山を渡る風は新緑の瑞々しさを含んでいて、潤いを持って私たちの身体をやわらかく...

比喩を使う難しさ

「雲間より光の竪琴現れて冬の調べに耳を澄ませり」(紗柚) 秋の空は変わりやすいいといいますが冬空も同じです。朝晴れていたと思っていたら午後になって雲が出てきてまた夕方に青空が広がっるという日が多いです。今日もやはり午後から曇ってきました。 少しがっかりしましたが雲間から幾筋かの光が洩れて美しく竪琴のような感じがしました。静かな午後のひと時でした。 今年の冬は天気が変り易いですね。お作は少々「作った […]

てにおはを上手く使う

「丸太組筵の暖簾楽屋口傾城花魁サンダルで立つ」(実華) 「懸命に子供歌舞伎を演じ終えシャツターチャンスピースと納まる」(実華) 地芝居はカメラマンがいっぱい。チャンスは一挙手一動がすべて 絵(写真)になります。常磐津「将門」の娘滝夜叉姫が扮する花魁も、歌舞伎「白波5人男」達も舞台を離れてのアンバランスが面白かった。 実華さんの短歌は名詞(単語)が並ぶ場合が多いようですね。一種の用語上の癖なのでしょ […]