推敲の仕方

 「雨上がり しずかなる朝 迎えおり 花つゆ含み 葉はみどり濃く」 (あゆ子さん2001年7月23日) 空梅雨で心配していたときで、恵みの雨になりました。 これでもいいですが、添え書きのように空梅雨で恵みの雨だということを入れたいところです。そうすると後半が一段と生きてくるので。 添削・改作 「空梅雨を嘆くに慈雨がしばし降り花の朝露もろ葉のみどり」 (あゆ子) (もろ葉=諸葉;いろいろな樹木の葉)

推敲の仕方

 「池の面に淡きピンクの蓮の花ポンと音たて開く花びら」 (栗太朗さん2001年7月21日) 毎日30度を遥かに超える猛暑が続いています、半ズボンとランニングシャツで頑張つています、こんなとき私の近くに蓮池が有りそこで蓮の花のポンと音立てて花の開くのを木陰から時たま渡つて来る風に涼しさを求めながら、その瞬間を見るのも又た一風の味があります。 「の」が重なり過ぎですか風景詠は難しいです、まだまだ私には […]

色々な試みはあっていい

え?短歌に英語を使うの?英語の先生nanamiさんの興味深い質問です。 先週沙羅樹(夏椿)の花を見に生きました。釈迦の最期をみとったとされる 1日しか咲かない落下花です。桜以外は「?の花」をつけなくてはならないと聞いたのですがどうなんでしょう。 「沙羅双樹白い花びら震わせてその日限りの命さしだす」 (nanamiさん 2001年7月15日) 申し遅れました。わたくし、30代の女性で中学で英語を教え […]

語韻 余韻 について

「今日もまたこの一日を掬い取る言葉なきまま眠りに落ちる」 (酔狂さん2001年7月17日) 作歌する者が時として味わう悩みを味わっておられて、よく理解できます。 最後を言いきるかどうかは、内容次第ですね。言いきって十分余韻が残る作品も勿論多々あります。余韻は印象に通じ、読者の心にいかに残るか、です。 この作品、第一、ニ句が重複語で残念です。また、この歌の芯ともいうべき「言葉なきまま」に、懸命にさが […]

語韻 余韻 について

短歌には定型詩としての言葉の美しさ、リズム感が必要?そして人にいろいろな意味での感動を与える内容を盛り込む?・・・・そういう手だけとして語韻とか余韻とかいうものがあるようですがそれっていったいどんなことですか? 「飢餓ゆえに言葉失う人ありて言葉に飢えし我は痴れ者」 (酔狂さん2001年7月14日) 酔狂さんの作品は迫力があり、力があります。今回の作品はそれに応えるだけの歌材・内容ですね。これにさら […]

推敲について

「拍手受けご褒美もらうセイウチの甘えし顔もまた花を添え」 (桐子さん2001年7月13日) ご褒美を貰うのなら、甘えるよりも喜ぶのでは?このご褒美は餌の魚かなんかですね。また、このセイウチは美人か美少女セイウチですかね。結句の「花を添え」からそうなりますね。いえ、そんなことは分からない、雄かもしれない、ですって?おやおや。??と、このように、一旦歌にしたものを、自分で批判的に見直すといいと思います […]

推敲の仕方

「梅雨月夜ピアスを片方落としたの見つかるはずなのもう少しいて」 (nanamiさん2001年7月13日) ピアスとあるから、若い女性ですね。添削には最小限の情報が必要でしてね、若いかご年配かくらいは知らないと。(最近は青年男子もよくピアスをしていますね。しかし、歌の感じからは明らかに女性。) この歌、ピアスをうっかり落としたので、デートの相手を待たせて、月明かりを頼りに探している、という情景ですね […]

推敲の仕方

「報われぬ道と知りつつ歩みゆくや老女の姿吾に重なる」 (山口須美さん2001年7月13日) この歌,状況が分かりませんね。つまり,老女が歩いている目的がはっきりしません。ですから,何がどう報われないのか不明ですね。したがって,最後の心情表白も生きてこないのです.歌に盛り込むべき最低限のものがあるわけです。その点に注意して,もう一度詠み直してください。 50歳の半ばになり、日々老うることの怖さと老後 […]

理屈っぽくならないように

「マンションに雨戸がないから眩しくて年に一度の早起きしたわ」(桐子さん2001/07/10)「マンションに雨戸がないから眩しくて・・・」という言い方、わざわざ眩しい理由を、つまし理屈を述べていますね。こういう理屈っぽい語の斡旋は避けたいものです。短歌は理屈を述べるものではないからです。また、雨戸がないのは常時ですから、雨戸がないという理由で、どうして年に一度の早起きをしたのか、と読者は不思議に思う […]

推敲の仕方

「風鈴の音と夜風の流れ込む月の光もほの白く見ゆ」 (桐子さんお母様2001年7月9日)誠に静かな心境ですね。ただ、起承転結のない、事象の平坦な羅列になっています。もう少し起伏をつけましょう。風鈴は「音;おと」より「音;ね」がいいですね。改作「風差せば風鈴しづかな音にふるへ月光いよいよ晧さまさり来」 (桐子母)         (音=ね)     (晧さ=しろさ)

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