理屈っぽくならないように(単なる説明で終わらないように)

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散文的ですね

「偉そうに生徒に人生語っては自分の空洞(うろ)の深みにはまる」(そよこ)高校で教員をしています。立場上、生徒に対していろいろな話をすることになるわけですが、“偉そうに話しているけれど、一体自分がどれほどのものか”と感じることが多いです。生徒に語れるほどの、誇れるほどの、何か核になるものを持っていない自分を感じます。「偉そうに」と「生徒に」で「に」が重なるのが気になるような、 […]

歌の形以前の問題

「世は移り変はるも雨の降るさまに人の心の沈むは同じ」(むぎぶどう) 世の中は移り変わっていくけれども、 雨の降るさまを見て人の心が沈むのは(世の中が移り変わっても)同じことだ。短歌雑誌に投稿して没書になった作品を、 大幅に改作してみました。 むぐぶどうさんも短歌雑誌などに投稿しているのですか。採用さ...

標語は短歌ではない

>「老齢者の介護において不可欠は愛情・親切・優しき言葉」(広) >こう思って毎日母と暮らしております。 これは介護の標語にもなりそうなお作ですね?老齢者だけではなく、介護一般がそうなのでしょうね。ここではお母さんを意識してのお作ですが。ただ、標語は(短歌の定型にはまっていても)短歌にはなりません・・...

散文的?

「昨年の台風による塩害か庭の桜も咲くのは少し」(ゲンさんちの猫) この季節例年ですとたくさんの花が咲き春にはさくらんぼが実る庭の桜の木ですが、昨年の台風による塩害の為か今年はほんの少ししか花が咲いていません。さくらんぼも今年は期待できそうにありません。 前回は、自分の目に見えているものが他人にも見えていると錯覚し独りよがりの歌になったようです。その反省の上で状況が伝わる様に詠ったつもりですがいかが […]

説明的散文的な言い方

「紅梅の枝垂れて咲くさま麗しき立ち姿から樹齢を思ふ」(瑞希) あおぎり先生、こんばんは?!♪今日、お昼間は・・・暑い位に、暖かかったです。そして、道中で見掛けた・・・見事なまでの、「しだれ梅」に惹かれて詠んでみました。 どこかへ出掛けられる途中で、この見事な枝垂れ紅梅の花を観られたのですね。お作の後半「立ち姿から樹齢を思ふ」という説明的散文的な言い方は短歌ではあまりしないでしょうね。 改作: 「枝 […]

要注意事項

「夕闇に呑まれず光るひとところ 白妙の花は芯星(しんぼし)のごと」(麻里子) どうもありがとうございました。白妙の白木蓮はたとえ夕闇のなかでもそこにずっと白く在って,拠り所となる芯星(北極星)のような気がしました。。。よろしくお願いいたします。 なかなか難しい設定の歌ですね。「呑まれず光る」はどうでしょうか。「夕闇に呑まれず芯星となり・・・」とか、「夕闇に光る・・」とかがいいですね。北極星を芯星と […]

散文と短歌

「組合の芝焼き作業来ぬ人は罰金取ると衆議で決める」(実華) 今日は水利組合(農家組織)の害虫防除のための芝焼き作業の日。最近地域の協働作業に来ない人もおり不本意ながら欠席者から罰金を取ることに決まりました。農村集落も崩壊傾向で寂しいことです。 助け合い・互助の精神が廃れては「農村集落も崩壊傾向」と感じられても仕方がないですね。協力しない人には罰金を科すことも辞さない、とのお歌ですが、このままでは事 […]

お作は説明的?

「折々の喜怒哀楽を凝縮し三十一文字で思いを詠う」(ポエム) 日記代わりに短歌を詠うようになり、細々続けて来て、言葉を選び、リズム良く、簡単明瞭で素直な気持ちを、と思えば思うほど難しいと思う反面、その楽しさがわかりかけて来たように感じます。 歌を詠む楽しさが分かりかけてきたと言われる。日記代わりに詠むという意識から、作歌は日記代わりにもなる(日記代わりになるのは副次的な効用)、という意識になられた? […]

改作は説明的ですね

短歌を初めて3年が過ぎましたが、まだまだ分からないことばかりです。ご指導をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 「吾が家にウォッシュレットを据え付けてお年玉とぞ娘の夫は言ふ」(ちづる) 最初からトイレの歌で恐縮です。夫が欲しがっていたウォッシュレットを、娘の連れ合いが買って来て据え付けまでやってくれました。そして、私たち夫婦へのお年玉だと言うのです。とてもうれしくて歌にしたのですが、歌には […]

(散文的)説明的言い方は避けたい

「ゆで小豆百円缶を切り開けて古来伝わる小豆粥煮る」(実華) 正月十五日は昔から餅を入れた小豆粥を作り神様に供え、また頂きますます。手間暇かけず市販の缶詰の小豆からでは神様もどう思うでしょうか。 正月十五日は左義長の日でもありますね。以前は成人の日でもありました。「餅を入れた小豆粥」は美味しいでしょうね。また、今は大抵の食品は缶詰なり既製でありますね。利用出来るものは利用していいのではないでしょうか […]