7.その他

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名詞止めに注意

コンクールに出す短歌が選べず、また質にも疑問があるので、添削もしくは応募作品三首を選んで頂きたいのですが、よろしいでしょうか? 片恋の白く流れる幻はヴァニラコークに香る南風 紙飛行機を空に重ねた白昼夢 翼に映る横顔の君 君の眼は刹那の空飛び 柔らかな黒と蒼とで舞うセレナーデ ホームにて 天然色の 海を見る ラストシーンの 影絵の柘榴 哀しみは 隣同士に 咲かせてた 榊とレモンの 清しい暗号 行間を […]

辞書にないものはたくさんあります

先生お恥ずかしいことをお聞きします。昨日添削いただいた「闇空より襲ふがに立つ鉄塔の雨弾く音が頭に落ちくる」の初句は?やみぞら?と読めばいいのでしょうか?辞書をみたのですが無かったものですから。(微笑女2006/07/20) そうです、「やみぞら」です。辞書にない、とのことですが、これぐらいですと造語というほどではないですね。短歌における造語は多いですが、茂吉の「逆白波」などが有名ですね(「最上川逆 […]

短歌も色々

「次の逢ひ必ずあると信じつつ再会約す同窓会に」 (比叡2006/07/19) 再会の詠草ご説明有り難う御座いました。最近古語の使い方について悩んでおります。もっと歌はやさしく詠うべきかと思う時があります。同窓会の連作です。簡単すぎるかと思いますが宜しくお願いします。 短歌も色々ですね。やさしい歌、気宇壮大な歌、細かな歌、力強い歌、悲しい歌、侘しい歌、重い歌、軽い歌、意味明瞭な歌、ほのめかしが効いた […]

焦点がぼける?

「咲き初めし白百合匂う母の庭に肩を並べて雨後の夕ぐれ」(すめーちゃん) >ご近所から戴いた鉢植えの白百合がむせかえる程の匂いと大輪の花で母の庭を明るくしてくれていました。嬉しそうに母は、戴いた方の話をしてくれました、奥様が半身不随で入院されており奥様の好きな白百合の咲く日に一時帰宅させたく頑張って(10鉢)管理されておられるそうです。その1鉢を母にプレゼントして下さったそうです。そんな話を聞きなが […]

添え書きの解説なしで解かるように詠む

「笑いつつカメラを向けて撮すよと母に向けたる笑顔の写真」(葉月) 亡母がかって写真を撮ってくれた時のことです。上の句は母の動作。私がカメラに向かって(同時に母に向かって)微笑んだ写真です。よろしくお願い致します。 添え書きでは「上の句は母の動作」とのことですが、「・・撮すよと母に向けたる笑顔」という語の流れではそのようにはとれません(それが解かっていて、添え書きで解説されたのでしょうけれど)。大事 […]

短歌は原則的には一息に書くもの

満開の 梨に点々 耳掻きの 綿(めん)が蜂となり 花粉を運ぶ(伊那佳2006/07/16) 昔、我が家は梨の果樹園をしていました。人工授粉は母と一緒にしました。満開の花に自家製の花粉を付着させます。綿が蜂の役割を果たします。(現在も同じ方式) 数十年昔の思い出 ( 果樹園は 働き者が 姿消し 麦と大豆の 畑に変わりゆく) 伊那佳さんは伊那で生まれ育ったのですね。生粋の伊那っ子というわけですね。お作 […]

安易に流れないように

「花も無く一面緑の寺庭に水琴窟の音だけ響く」(紗柚2006/07/09) 最近時間を見つけてよく京都のお寺めぐりをします。京都生まれなのにあまりにも行ったことのないところが多く自分でもあきれています。主に季節の花を見るのが目的なのですが先日訪れたお寺には花は咲いていませんでした。先月初めまでは皐月が見ごろだったようですが今は緑オンリーです。苔、青楓,竹薮。少しずつ濃さの違う緑が雨上がりにしっとりと […]

余韻を持たせる

「待ち遠し梅雨明け十日の好天気週間予報にその兆し無し」 (クマ親父 2006/07/13) なかなか梅雨が明けません、登山者の間では梅雨明け十日といって一年で天候が安定している時期で夏山登山に最適だといわれています、私も18日には明けるだろうと予測して五日間ほど休みを取っていたのですが、来週も梅雨は明けそうもありません。 7月も半ばですが、梅雨明けの気配はないですね。今日などこちらは一応晴れて気温 […]

字数(平仮名表記する時の字数)より音(シラブル)

「朝湿りの歩一歩とゆく散歩径 曲がれば垣根に新しき風」(祥子さん2006/06/24)  今朝は近くの山の中腹まで、霧が降りていました。 その中を、ゆっくり散歩をしていましたが、 みかん畑の垣根を曲がると、新しい、 ひんやりとした風が通っていました。  いつも添削をありがとうございます。 <歩一歩とゆく>ですが、この言葉が、ここで適当なのかどうか 分からないままにお伺いするのですが, これは […]

「字足らず」はあまりやりませんね

「間一髪雨より先に帰り着き靴脱ぎ散らかし布団取り込む 」(ポエムさん2006/06/22) ちょっとそこまでと出かけたら、あわや雨か?と大急ぎで家に帰り着き、何とか雨が降る前に取り込んで・・・ 破調というのですか、「字余り」「字足らず」はどの程度まで許されるものでしょうか? 「字足らず」はあまりやりませんね。効果的と思って意識的にする場合も皆無とはいえませんが。一方、「字余り」の方は結構します。も […]

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