添え書きの解説なしで解かるように詠む
- 2006.07.17
- 短歌の添え書きについて
「笑いつつカメラを向けて撮すよと母に向けたる笑顔の写真」(葉月)
亡母がかって写真を撮ってくれた時のことです。上の句は母の動作。私がカメラに向かって(同時に母に向かって)微笑んだ写真です。よろしくお願い致します。
添え書きでは「上の句は母の動作」とのことですが、「・・撮すよと母に向けたる笑顔」という語の流れではそのようにはとれません(それが解かっていて、添え書きで解説されたのでしょうけれど)。大事なのは、添え書きの解説なしで解かるように詠むことですね?ともかく、写す方も写される方も笑顔の、楽しい撮影ですね。本当は母娘のツーショットが撮りたかったですね?
添削(改作):
「笑ひつつ「撮すよ」とカメラを構へゐる母に向けたる笑顔の写真」(葉月)
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