4.推敲によって育て上げる

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「元旦」の「旦」

「海越えてとどく年賀の声ちかし心はずます元旦の朝」(とよ子) 留学中の孫娘から、元日の朝早く年賀の電話がありました。すぐ近くにいるようでした、昔では考えられない事ですね。老人二人、目を細めた新年の朝でした。よろしくお願いします。 国際電話ですね。孫娘さんと話されたとのことですが、おっしゃるように直ぐ隣に居るように聞こえますね。なお、「元旦」の「旦」には「朝」の意味があります。 添削: 「海越えて女 […]

「輩」は、ちょっと語感が強い?

「輩と少し離れた中洲にてゆりかもめ一羽夕日に染まる」(紗柚) 水鳥を見るのが好きです。この時期は特にユリカモメ。冬空を飛んでいる姿もいいのですが川の面で休んでいる姿もかわいらしいです。夕方,川の真ん中に群れが羽を休めていました。飛んでいたユリカモメも次から次へと仲間の近くに舞い降ります。そんな中一羽だけが離れたところにある中州に降り立ちました。鳥が何を考えているかは想像するしかないですが、見方によ […]

「鬮」という文字で十分珍しいことがわかります

「珍しい鬮(くじ)神宮の在るを聴き祠の文字を指で撫で見る」(実華) 村(旧)の鎮守に鬮神宮があると聴き探しました。板碑合祀型供養石碑という珍しい連碑の右面に鬮神宮、左面に白旗宮としてありました。鶴岡八幡宮の源氏、山口県赤間神宮の平家に係わるものであり、双方の霊を弔い造立されたようだが、鬮神宮というのは珍しいようです。 鬮(くじ)神宮ですか。初耳です。源平に係わる神社なのですね。お作で「珍しい」とか […]

「小春日和」は「ぽかぽか陽気」

「窓越しに朝日さしこみぽかぽかと小春日和に笑顔こぼれる」(koihime) あけましておめでとうごさいます。今年もどうぞご指導の程宜しくお願い致します。この歌は、晴れた日の朝日が暖かく、丸くなった猫を連想し詠いました。犬や猫が好きなのでその可愛い姿を連想しました。本日もどうぞ宜しくお願い致します。 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしく、お越し下さい。「小春日和」は「ぽかぽか陽気」のこ […]

類似語の選択

「寒中に淡い陽射しを受けて立つ冬枯れの野に光るねこやなぎ」(ポエム) 1月6日が寒の入りだtったそうですが、成人式の前日は強い風雪で大変でした。が、幸いに式当日は晴れて本当に良かったですね(うちの娘は成人式はとうに済みましたが・・)。早速、散歩に出掛けました。・・・【日差し」【陽射し】のどちらを使えばいいのでしょう?それと【吾】【我】の使い分けもよくわかりません。よろしくご指導ください。 類似語の […]

あまり印象がよろしくない用語?

「冬陽うけ水面きらめく溜池に布石のごとく鴨ら動かず」(anyanya) 水面=みずも。いつも、添削ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 「水面」は「みず(づ)も」とは読まず、「すいめん」と読まなければ「みのも」か「みなも」ですね。下二句は類型歌があるようですが、上手い表現に違いありません。「溜池」は、きれいな情景にしてはあまり印象がよろしくない用語ですね。 添削(改作): 「新春の昼の […]

重複感が否めない?

「松原の治水の杜の静けさや豊かな尾張野豊作の秋」(とよ子) 秋の一日、木曾三川公園へいってきました。こちらは、小学生の遠足で大変賑わっておりましたが、道路をはさんだ隣の治水神社は人影もなくひっそりとしておりました。何だか忘れられているようで、ちょっと寂しく思いました。こんな事を思うのも、歳のせい??おかげさまで、尾張野は豊かになりました。老人の独り言、、ごめんなさい、よろしくお願いします。 おっし […]

一字一字を大切に吟味したい

「想いでは夕焼けのように焼きついて母と子の笑顔が雲に浮く」(伊那佳) 今日は介護認定5の母を見舞いました。昨日より雪が厚くなった仙丈ヶ岳、散りゆく紅葉の寒々しい風景を見ながら向かいました。心が重くなり時々車を止めて夕焼けを見つめました。2人暮らしは寂しく、賑やかに暮らした時の家族の笑顔が雲のように浮かびました。施設で車椅子になり6年目の認知症の母、亡父、遠方の子らを思うと昔が懐かしくなります。 つ […]

ちょっとした配慮

「「可愛そう」は野菜作りに禁句だと義母は得意気に青虫つぶす」(愛) 今、義母から野菜作りを教わっています。無農薬、有機栽培は、けっこう手のかかる作業で、自分たちの食べる糧を作るのが精一杯。ネットをかぶせて蝶の来るのを防いだり、それでも青虫がとまっていればつぶしてしまうのです。「得意気」という言葉に替わる語句がどうしても考え出せません。御指導宜しくお願いします。 そうしたお義母さんの行為が愛さんには […]

常套句

「天高く穂高の山脈(やまなみ)白く初み紅葉の里から冬を見ゆ」(伊那佳) (天高くアルプスの山脈白く初み紅葉の飛騨路に冬のおとずれ) 紅葉を見に安房トンネルを抜け新穂高ロープウエーで西穂高口(2156m)から北アルプスを見ました。里の紅葉は遅く、山の頂は初雪が積もり冬景色でした。(冷たい秋雨の後の好天気でした。この初雪で穂高で遭難者が出ました・・山は怖い) 初句の「天高く」は余りにも使い古された常套 […]

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