4.推敲によって育て上げる

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時制の不一致?

「数日前草を刈る畦に蒲公英は茎伸ばし咲く春の日あびて」(いろは) 草刈りした畦に、2?3日しか経っていないのに、たんぽぽがあちらこちらに咲いています。生命力に驚くと共に、春風に揺れている様子が、楽しそうにみえました。宜しくお願いします。 植物、特に蒲公英(タンポポ)は逞しいですね。雑草一般がそうです...

重複感があるのでは?

「高みから望む田面は日を追いて鏡の如く代が整う」(実華) 家の前の小高い丘から一面の田面が見渡せます。毎日登って見ていますが日を追って代(田植えの準備の整った水田)が出来上がり鏡のようにキラキラ光っています。 いよいよ田植えシーズンですね。お作で、「田面は・・鏡の如く」とあり「代が整う」とあるのは重...

直接的過ぎる表現?

「騒がしき百花の春をよそに見て茶室に貝母の静けさを挿す」(宋見) 春の花が一斉に咲き始めました。桜の花の開花も近く、花見に騒がしい頃となりました。でも茶室の花は「バイモ」の花の、控えめな静けさが好きで、この季節の花として大切に育てています。 貝母(バイモ)は、日本流には「編み笠百合」というのだそう...

却って訴える力がそがれる?

「ゆで卵をつるりと剥きゐる昼下り芯まで砕けたる心抱きつつ」(麻里子) 土日は元気だったのですが(添削していただくころにはまた元気になっているかもしれませんが)。ゆで卵は,殻を割るとなぜこんなにつるりとしたきれいなものが出てくるのか,(感情的に)不思議でなりません。。。よろしくお願いいたします。 お...

もう少し具体的な表現で

「瞬きをするのも惜しい夕焼けにスズメの大群右へ左へ」(民子) 雨上がりの素敵な夕焼けに見惚れていたら、物凄い数のスズメがやって来ました。雨が上がったのを喜んでいるようにあっち行ったりこっち行ったり。リーダーでもいるのでしょうか、乱れることなく団体行動をとっていました。夕焼けに映え、見事な舞でした。 スズメの大群の塊が、あたかも一つの生き物のように「素敵な夕焼け」空を「雨が上がったのを喜んでいるよう […]

もう一工夫

お願い致します。 「青空に仙丈ケ岳凛と立ち初雪光り冬の訪れ」(伊那佳) 紅葉の頃伊那から見た初雪です。「仙丈ケ岳」「凛」が好きです。 伊那の初雪は深秋でしたか。「初雪光り」とありますから「冬の訪れ」は余りにも当たり前では?他に詠みこみたいことはないのですか?もうひと工夫してみて下さい。 よろしくお願い致します 青空に仙丈ケ岳凛と聳ち初雪そむる深秋の郷 秋も詠みこみたいと思いました 秋・枯れる・紅葉 […]

「あり」の使い方?

「友らとの尽きないお喋り楽しくて冬のひと日の早きことあり」(いろは) 友とのお喋りは、あっという間に時間が過ぎてしまいます。“あり”の使い方はこれでいいのでしょうか。宜しくお願いいたします。 相手が友人かどうかに拘わらず、お喋りというものは時間を食うもののようですね。「あり」の使い方はこれでいいか、とのお尋ねですが、どういう意味で「あり」を使われたか、ですね。それによって、いいとも悪いともなります […]

緻密な推敲

「両親に社会に反抗した日々もあるとうママの瞳のやさしさ」(麻里子) 私ではなく,ママ友達のことなのですが,「ママ」でわかっていただけますでしょうか。「母」では私の母親のようでもあるし,「彼女」とするよりも,現在は母親となっていることを表したくも思い,迷いました。また,「とう」ですが…これでよろしいのでしょうか。「経て」とするよりも間接的で柔らかい表現にしたかったのですが。御指導どうぞよろしくお願い […]

数字の書き方

「悪夢とも思へるやうな震災の一日を思ふ12年過ぎしも」(瑞希) あおぎり先生、こんばんは?!♪今日、1月17日は・・・日本国民にとって、忘れもしない・・・「阪神淡路大震災」の起こった日ですね。多くは、語りませんが。。。ただただ、この教訓を、今後にどう生かすかが?私達に課せられた課題でもあると思ってます。よろしくお願い致します。 歌で「悪夢」とありますが、瑞希さん(および身近な人たち)も相当な被害を […]

「コントのようなくしゃみ」とは?

「備品庫でコントのようなくしゃみして綺麗な女(ひと)がすまして出てくる」(劫) フロアの真ん中に備品庫があります。そこから変なくしゃみが聞こえて、みんなそちらを見ましたが誰が中にいるのかはわかりません。少しして、そんなコントみたいなくしゃみをしそうにない人が出てきました。本人はすまし顔で。 「コントのようなくしゃみ」と言われるのはどんなくしゃみなのでしょうか?添え書きに「変なくしゃみ」とありますが […]

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