ちょっとした配慮

「「可愛そう」は野菜作りに禁句だと義母は得意気に青虫つぶす」(愛)
今、義母から野菜作りを教わっています。無農薬、有機栽培は、けっこう手のかかる作業で、自分たちの食べる糧を作るのが精一杯。ネットをかぶせて蝶の来るのを防いだり、それでも青虫がとまっていればつぶしてしまうのです。「得意気」という言葉に替わる語句がどうしても考え出せません。御指導宜しくお願いします。

そうしたお義母さんの行為が愛さんには「得意げ」と見えたのなら、そう表現するしか仕方がないわけですが・・・。批判の匂いがちょっとするのでは、と気になるのでしょうね。ともかく、「無農薬、有機栽培」での野菜作りを教わりながら、その苦労も同時に教わっているわけですね。次世代へは愛さんが教え手となる。
添削:
「「可愛そう」は野菜作りに禁句だと義母は無造作に青虫を潰す」(愛)
元歌の「青虫つぶす」では語が流れて青虫への焦点が弱くなるので、字余りになりますが、あえて「を」を入れ、また行為がはっきりイメージされるよう「潰す」と漢字にしました。短歌は、こうしたちょっとした配慮が案外に効果のある場合が多いものです。歌詠みは、そうした配慮を厭わないものですね。)