2.短歌とは?

3/4ページ

歌にする

「繰り返す集中豪雨の土砂災害二十一世紀なお人類は無力」(ポエム2006/07/20) 新聞やニュースの土砂災害の報道に、科学がどんなに発達しても、自然に対して人類はなんと無力!・・・時事問題を詠むのは得意ではありませんが。 お作「二十一世紀なお人類は無力」で終わってしまっては、ご尤も、でおしまいです。新聞記事の見出しのようでもあり、こういうことをポエムさんがわざわざ詠われなくても、誰もが思っている […]

例えば・・・

「ベランダに雀の一羽舞い降りて可愛い姿見せてとびさる」(小百合2006/07/18) このお作もこのままでは余り短歌らしくありません。報告、という感じなのです。散文に近いです。例えば「可愛い姿」の中身が入るといいのですが。例えば・・・ 添削: 「ベランダに一羽の雀舞い降りて何かせわしく啄ばみ飛びさる」(小百合)

ただの報告や情報では歌ではない

「病院の鉄の扉を押し開けて知る人ぞ知る院の裏道」(小百合2006/7/15) ・・・それでどうなんですか?歌になりかかっていますが、これだけでは歌になっていませんね?何を詠もうとされたのか・・・?この裏道には何か秘密があるのですか? なにか解からない歌になりましてすみません近道とゆうことです 近道ですか、どこへの近道ですか?「病院の鉄の扉」は一体どこにあるのでしょうか?普通は滅多に開かない鉄扉(て […]

短歌とは

「雪のあさ朝日さしたるわが庭の木々にかぶりし雪またふかし」(御座さん2004年1月31日) 短歌は全然分かりません今から勉強したいと思っています、初めて作って見ましたが短歌と言えるでしょうか。 雪の庭を見て読みました。 そうですね、短歌は音節の数が5?7?5?7?7を基本とする定型短詩ですから、とにかく何かに感動したらこの形にあてはめて表現してみることですね。感動がある以上、短歌としてどんなに未成 […]

理屈っぽくならないように

「散りてなお役目果たさんさくら花黒き舗道を仄かに染める」 ( はるかさん2003/04/11) この時期によく見掛ける光景ですね。散った桜の花びらは意外なところにまで飛んでいくようです。 歌ですが、「散りてなお役目果たさん」といった表現は理屈っぽいとして短歌ではなるべく避けます。 改作: 「ほの明かく黒き路面を染むるかな散りてののちも桜は桜」( はるか) (「散りてののちも」の「の」は語調を整える […]

理屈っぽくならないように

「あれやこれ 忘れた妻の ひとりごと 雪ふりやまず 共にハミング」 (豊子さん2003/04/07) 「うつろなる 婆の手をとる おさな子に 風さそいてか 桜舞ちる」(豊子さん2003/04/07) 短歌は俳句に比べれば余程約束事の少ない短詩形です。五七五七七という定型が基本ですが、字余り字足らずも効果があるときや、気にならないときなどには使います。文語旧仮名遣ひでも口語新仮名使いでもいいですが、 […]

理屈っぽくならないように

「花見るひと 見られしを知らず 内見る人 花の声にも気づく」 (マキさん2003/04/07) 人が花を見る時自分も花に見られている事には気づかない。自身を内観する人は花の声にも気づく。というような事を詠みたいのですが、まとまりません。何とかパシッと決められないでしょうか? 初めから随分複雑な内容を詠もうと挑戦されますね。哲学的ですらあります。末が楽しみです。ただ、理屈っぽいことは歌になり難いです […]

理屈っぽくならないように

「鼻かんだ後に必ず両袖で鼻ぬぐうから吾子の鼻黒し」(里穂さん2003/03/28) 歌ですが、鼻をかむと鼻が赤くなりますが、両袖で鼻を拭うと鼻が黒くなるのでしょうか?袖にインクか何かがついているのですか?あるいは、土遊びで汚れている?解説を・・・里穂さんの歌にはときどきこのような謎めいた語句があります。一つの魅力かもしれませんね。 すみません。いつも一人で納得しちゃっているんですね。悪い癖です。直 […]

理屈っぽくならないように

「萩寺と言へども今は境内に椿や梅がはなやかに咲く」 (渓水さん2003/03/12) 出張で日本に来られた折の作品とはいえ、最近ご投稿の短歌を拝見していますと、とてもカナダに住んでおられるとは思えません。心は日本ですね。  歌の中の仲間とは、案外カナダの人なのでしょうね。「萩寺と言へども今は」という言い方は会話や散文ならいいですが、短歌では説明的あるいは理屈っぽいと思われそうです。むつかしいところ […]

理屈っぽくならないように

「氾濫を起こせしエルベ、ブルタバ川思い新たに『モルダウ』を聞く」 (了子さん2003/03/10) 去年の8月、700年に1度の大洪水となったエルベ、ブルタバ(モルダウ)川の災害は天災ではなく、地球温暖化による異常気象が原因で人災との見方もあります。地球規模の環境問題と捉えて私達に教訓を与えているようです。「プラハの春」音楽祭のオープニングに演奏されるスメタナの『わが祖国』。その第二曲『モルダウ』 […]

1 3 4