2.短歌とは?

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「短歌って何?」

短歌って一体何かしら?作歌をしていると時々行き詰まってしまうこともあります。言葉の流れが良ければ良い短歌?それだけではないようですね。 短歌は定型詩であり、そのリズムが生命ですから、言葉の流れももちろんスムーズであらねばなりません。しかしそれは一要素。あまり流れ過ぎては歌が軽くなってしまう。(内容が軽いものならそれ相応ですがね。)歌材によってはむしろあまりスムーズに流れない方がいい場合もあるのです […]

理屈っぽくならないように

「昼と夜の混じりて生れし黄昏の心じんわり明日に向かふ」 (白嶺さん2002/08/23) 「昼と夜の混じりて生れし黄昏」は工夫された表現でしょうが、すこし理屈っぽい、と感じられますね。 添削: 「紅(くれなゐ)の日が没しつつ天空の黄金色(わうごんしょく)や また明日が来る」(白嶺)

理屈っぽくならないように

「シャーシャーシャー横隔膜を震わせて明日無き命鳴いて雌呼ぶ」 (詩男さん2002/07/28) クマゼミですね。あの鳴き方は大変に勇ましいです。近くで聞くとさらにそう感じます。数匹が同時に鳴いたりしたら、もううるさくてかないませんね。幼いころ、農村に住んでいたときは、まさに夏を感じさせる鳴き声で、好きでしたね。あぶらゼミやみんみんゼミよりも体がかなり大きく貫禄があり、しかも羽根が透明ですから、尊敬 […]

短歌って何?

「こしひかり あきたこまちに ひとめぼれ それでも満足カリフォルニア米」(あいりさん2002/02/25) おはずかしいですが、これも短歌になるのでしょうか???初心者の恥じのかきすて。。宜しくお願いします。 というあいりさんの質問にあなたは 面白い歌ですね。まあ、狂歌に近いですが、まじめさは短歌ですね。特に、ご当人がフロリダにご在住であることを念頭に置けば。「それでも満足」は、日本にはいろいろ美 […]

推敲について

「幾たびも視点を変へて挑戦す数学のやうな歌作りかな」 (桐子さん2001年10月29日) ははは、参りますね。作歌・推敲が数学のようだとは・・・。 全然違いますよ。歌作りは「右脳」でやります。つまり感性ですね。それに、語学的ベースと、直感が頼り。数学は「左脳」でやりますね。緻密な論理・合理(理詰め)の積み上げです(背後に、 数学的知識のベースに結びついた直感の働きもあるにはありますが)。尤も、これ […]

理屈っぽくならないように

「マンションに雨戸がないから眩しくて年に一度の早起きしたわ」(桐子さん2001/07/10) 「マンションに雨戸がないから眩しくて・・・」という言い方、わざわざ眩しい理由を、つまし理屈を述べていますね。こういう理屈っぽい語の斡旋は避けたいものです。短歌は理屈を述べるものではないからです。 また、雨戸がないのは常時ですから、雨戸がないという理由で、どうして年に一度の早起きをしたのか、と読者は不思議に […]

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