語韻 余韻 について

「うす青の空を見つめる静かさに花と散りゆく春物語」 (きょうこさん2002年4月29日
美しい言葉の斡旋ですね。まさに短歌、という感じがします。語感もいいですし。「うす青」としたのは、春霞を意識したのでしょうね。また、「空を見つめる静かさに」(静かに空をみつめること?)と続くのか、「空を見つめる」で小休止するのか、微妙ですねぇ。結句の「春物語」が少し解かり難いですが、「春に生起する(春に相応しい)諸々の事象一般」という意味でしょうか。それが散りゆく花々とともに過ぎてゆく、と。意味的に少しの曖昧さを残すことで余韻を出そうとされたとすれば、とても初心の技ではありません。もっとも、一読して解かるように詠んでも余韻が残るように詠むことも出来るでしょう。
添削:
「霞む空あくまで静か花々とともに散りゆき過去に入る春」(きょうこ)