写生歌

「静かなる谿の夕暮れ山ざくら一きわ映えて緑に浮けり」(多朗さん2002年5月2日
夕暮にしてなお、ひと際緑に映える山桜。そのあたりに夕日が当っているのでしょうね。そう思うと、奥行きのある写生歌、と気付きます。
 この歌はこのままでいいですね。(強いて言いますと、文語歌ですから、「一きわ」は「一きは」です。また、結句は「浮かぶ」の方が据わりがいいでしょう。)