語韻 余韻 について

「ぐっしょりと重たいものを持つ夢に目覚めて外に雨音を聞く」 (幸乃さん2001年10月28日

初ニ句「ぐっしょりと重たいものを・・・」はどうですかね。「ぐっしょりと」濡れて重たい、なら解りますが。結句、「聞こゆ」なら添え書きどおりですね。「雨音聞こゆ」とするのです。初句の「ぐっしょりと」は結句の「雨」と繋がっているわけですね。だから、この語は捨てられない・・・。

添削・改作(梧桐):
「ぐっしょりと濡れし物体に押し潰されハッと目覚めぬ・・・雨音聞こゆ」(幸乃)

この「物体」に、どんな事(苦悩?)が仮託されているのかと、読む者は気になり、それが余韻となりますね。「・・・」が時間的空白を表してくれるでしょう。