ポイントとなる動作を明瞭化するため

「同性にあくがれたことなどありませぬ 薙刀をもつ貴女を見るまで」(幸乃さん2001年10月24日

「あくがれた」は「憧れた」で、「あこがれた」ですね。「吾焦がれた」というわけです。性的な意味はないのでしょうが、相手がサッチャーとかマリア・テレサとかオードリ・ヘップバーンとかではないので、なんとなく性的な匂いも感じてしまいます。そこがまたいいですね。よく詠めています。口語新仮名遣いで統一しましょう。

添削
「同性に憧れたことなどありません。薙刀を持つ貴女を見るまでは」 (幸乃)

結句の字余りは全然気になりませんね。むしろ自然です。なお、漢字に直したところは、ポイントとなる動作を明瞭化するためです。(このように、短歌では語の使い方が微妙です。)