自動詞「見ゆ」

「成人の孫と寿ぐ屠蘇の膳幼時のしぐさ残れしを見ゆ」(比叡)
今年の初め成人になったばかりの孫が正月に来ました。お祝いをしましたが、小さいときのしぐさを垣間見ました。結句の残れしを見ゆはこれでよいでしょうか。宜しくお願いします。

「残れし」は文法的にミスで、「見ゆ」は用法として不適切です(これは「見える」意味で自動詞ですから「を」を受けるのは変。他動詞「見る」「見き」「見ぬ」ならいいですが)。ともかく、これはほぼ1年前のことを詠まれたものですね。お孫さんを幼い頃から見慣れておられますから、成人したあとでも幼い頃のイメージは残っているでしょうね。実際、しぐさのような癖は、幼い頃からそう変るものでもないようですね。それで幼い頃を思い出され、(今はどんどん自立していって離れていく感じであり)懐かしく思われたのでしょう。解かります。
添削:
「新成人の孫と寿ぐ屠蘇の膳。幼時のしぐさ残れるが見ゆ」(比叡)
添削?2:
「新成人の孫と寿ぐ屠蘇の膳。幼時のしぐさ残れるを見き」(比叡)