サ行五段活用動詞

「私まで届いた歴史思うなり父の遺せし著書を読みつつ」(アン)
私の父は63歳で逝きました。死の直前に出した「枯草露滴」という本を読んで行くと若い頃にはわからなかった父の仏の教えを聞いてくれという思いがとにもかくにもこの私にまで伝わってきました。

ご父君の著書<枯草露滴>は随筆でしょうか、日記でしょうか、あるいは自分史でしょうか。お父さんの言葉といわれる「仏の教えを聞いてくれ」の意味、我々にはちょっと解かりませんが、きっと尊いお言葉なのでしょう。作中の「歴史」もちょっとあいまいかも。一言で表現するのは困難なのかもしれませんが。なお、全体としては旧仮名の短歌なのでしょうね?新旧が入り混じっていますが。「遺す」はサ行五段活用の動詞ですから「し」は連用形「遺し」に付きます。

添削(旧仮名):
我が身まで届きし歴史を思ふなり父の遺しし著書を読みつつ」(アン)
添削(新仮名):
「私まで届いた歴史を思ってます父の遺した著書を読みつつ」(アン)