助詞について

「イマドキの女子高生となった子がまだ抱いて寝るくまのくんちゃん」(そよこ)
高校生になった娘はおしゃれに気を遣うようになり、一層生意気にもなり、それなりに「イマドキの女子高生」的な外見になってきました。ですが、眠る時には幼い頃から一緒のクマのぬいぐるみ「くんちゃん」を必ず横に並べているのです(笑)。ずいぶん大人びてきたようでいて、幼かったころがそこにまだ垣間見える気がしました。親としては、子どもの成長を楽しみに思いながらも、幼い日に対する感慨もあるもので、そのあたりを表したいと思いました。「女子高生「と」なった」としましたが、「女子高生「に」なった」と迷いました。もし大切な違いがあればそのあたりもご指導いただければありがたいです。

「と」も「に」もほとんど同じでしょうが、語感違い(やや固い「と」、柔らかい「に」)があり、また詳細には、「女子高生となった」ですと、「女子高生というものになった」ということでしょう。ちょっと改まった感じが強いですね。一方、「女子高生になった」ですと、「女子高生というもの(世にそう言われる集団)に仲間入りした」といったニュアンスですね。「に」には、何かの中へ入っていく、というニュアンスがありますね。例えば、「街へ行く」と「街に行く」を比べて下さい。「へ」ですと、街の外から街に向かって近付いていく感じ、「に」ですと街の中へ入っていく感じ。もちろん、どちらも結果的には街の中に居るわけですが。。。日本語固有の微妙さです。さて、お作の場合は、以上を勘案しますと、やはり「と」がいいようですね。それにしてもかわいらしいお嬢さんです。

「イマドキの女子高生となった娘(こ)がまだ抱いて寝る熊のくんちゃん」(そよこ)