読んで気にならない程度の字余り

白妙の木蓮ひとつ春あらし吹くわが内にひそやかにあり」(麻里子)
実家のある横浜では,もう白木蓮がほころびかけているそうです。東京に春一番が吹いた頃,私の心の中にも同じような風が吹き荒れていました。その心の中に密やかに咲いている白木蓮のようなものに気づきました(白木蓮がどのようなものであるかは曰く言い難いのです。わかりにくくて申し訳ありません。心の旅に出ていたときのことです…)。旧仮名短歌の連作になるはずの一首目です。御指導よろしくお願いいたします。

横浜ではもう白木蓮の花がほころびかけているのですか。先日は春一番も例年よりひと月も早く吹いたり・・・、異常ですね。こちらでは花芽が見られるところです。心に吹いた春一番は白妙の木蓮の花を吹き散らすことはなかったようで、よかったですね。なお、短歌は定型に収めることが基本ですが(初心の間は特にそうかも)、それに拘り過ぎますと、結構窮屈感のある歌になることがありますので、お気を付け下さい。読んで気にならない程度の字余りは、語感にゆとりやふくらみをもたらす場合、むしろしばしば巧みに利用されますね。字足らずの方は一層注意が必要ですが。お作、麻理子さんの心奥のことを詠まれたものですね。
白妙の木蓮ひとつ春あらしの吹くわが内にひそやかにあり」(麻里子)