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梧桐学 「今日の短歌」2004年以降の短歌
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2004年4月10日(土曜)

「花びらのひとひら気流に揉まれしがやがてしとどにもつれつつ舞ふ」

「身震はせ花とふ虚飾を振り払ひ急ぎ葉叢へ自己韜晦せむ」

「紺碧の空ふかぶかと切り裂ける白刃(しらは)となりて飛行機雲伸ぶ」

−−梧桐



2004年4月9日(金曜)

「プランターに砂浴びをなす雀あり土なきゆゑのこのいぢらしさ」

「幾万の桜観けむやこの春は渺渺としてわれ日本人」

「ひた土に萼ごと落ちしさくら花とり来てグラスに浮かす妻愛(は)し」

「朝に観て昼に夜にも観し桜ゆゑに眩暈(めまひ)し妻かき抱きぬ」

イラク人質事件:
「沈思して翳しのび寄る胸内(むなうち)に花はふぶきて乱れかがやく」

−−−梧桐



2004年4月4日(日曜)

「茫漠の闇の狭間に一瞬のみ<生>は切なくいぢらしく輝(て)る」

−−梧桐

{解説:「遺伝子の二重螺旋の分子鎖のぴらぴらとしてかなし受肉は」とか、「遺伝子の二重螺旋の分子鎖が騒立ちし日に受肉せし身か」とかは、梧桐の旧作です。また、梧桐がかってここにも書きましたように、この自分という生き物は、受精するまでは何もなかったわけで(それまでは無限の闇)、死んで無に帰するのは(それ以降も無限の闇)、ごく自然の成り行きです。この広大無辺の時空世界の中で、生は一瞬でしかなく、むしろ極めて特殊な状態であり、奇蹟であります。ヴェートーベンは臨終に『もっと光を』と叫んだそうですが、死の向こうに深い闇を見ていたからでしょう。空海(弘法大師)も死に臨んで『生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し』と言ったそうです。もとより、あおぎりは空海に比すべき存在ではありませんが、同様な思惟に違いありません。言いたいのは、だからこそ、大きな闇に挟まれた一瞬でしかない生涯は、明るくかがやいているはずのものだということです。時空の膨大さに比すれば、切なくもいじらしいものではありますが。「かがやく」といっても、いわゆる世間的な名誉栄達を言うのではなく、自分としてかがやくのであり、楽しく充実感のあることをいうのでしょう。それでも、一生をかがやかせるには多少の意志と努力が必要でしょうね。}



2004年3月21日(日曜)

「朝早くもの音すでにたつ中にかすかに交じる救急サイレン」

「裏町を散策すれば家ごとに咲かす花々季節あざやか」

---梧桐



2004年3月16日

「昼間見し紅梅の影を闇に置き月なき空に金星光る」

−−梧桐



2004年3月17日(水曜)

「白壁の前にて白木蓮(はくれん)春陽を浴びつつ白炎燃え立たせたり」

−−梧桐



2004年3月13日(土曜)

「ロボットがトランペットを奏づる世に生くるは楽し 銃なかりせば」

−−−梧桐



2004年3月7日(日曜)

「朦朧と湯に浸かりつつ感じをり わがユートピアは意外に近い」

「朧月といふには薄き雲透きてをを満月が下天に微笑む」

−−梧桐

(一首目で「わがユートピアは意外に近い」は口語体ですが、ほとんど呟きということで、あえてそうしました。この場合は、どうみても「近し」より「近い」が合います。二首目の「をを」は「おお」「おう」「おー」と同義です。)



2004年3月3日(水曜)

「テロの報聞くたび心の痛むなり汚泥のおほふ世界の平和」

「爆撃は最大のテロと誰か言ふわれもしか思ふ雛祭の日に」

「梅椿盛りなれども3月の地を伝ふ物の怪(け)の不穏あり」

(新仮名)
「暴力と汚辱はびこる地球から純な思想が日々遁走する」

−−−−−

「贈られし花束飾り悦に入る書斎の妻よ永久(とは)に若かれ」

「空中の電波を拾ひ自動にて時刻を合はす電子時計くん」

−−梧桐



2004年3月1日(月曜)

(新仮名)2月29日:−
「ああ2月君さえももう去り行くか人の心に<惨>を残して」

(旧假名)汚れし地球よ:−
「穏やかさ過多でも不安 雲散りてのぞく青空地球を映す」

---梧桐



2004年2月16日(月曜)

「忙中に忙あるのみも楽しかり閑中に閑の日も来む思へば」

---梧桐



2004年2月11日(水曜)

「直ぐ前の自動車(くるま)の玻璃窓一瞬に走りし鳥影異界に落ちけむ」

「郊外の紡績工場つぎつぎに巨大SCへ変はる吉・凶」
(注:SC= Shopping Center,ショッピングセンター; Mall)

−−梧桐



2004年2月5日(木曜)

「交叉路にさしかかるころ垂れ雲の切れ端が雪片となりて降り初む」

−−梧桐



2004年1月30日(金曜)

「<アリラン>を口ずさみつつ運転し前方はるかに雪降れる山」

「部屋出でて青年男女群像のうごめく真冬のキャンパス歩む」

「キャンパスを行く青年らはわが息子わが娘よりいつしか若し」

「妻病めば来し食堂にひしめける若者たちの青き匂ひよ」

「売店に冷えしランチを買ひ求め<愛妻弁当>の有り難さ知る」

---梧桐



2004年1月18日(日曜)

木曾三川国立公園に妻と遊ぶ:

「若き歌友語る震災の嘆きさへ嘘のやうなる冬空の冴え」

「一三八タワーにのぼりたたなづく青垣山に小切子節(こきりこぶし)聞く」

「真青なる冬空を航(ゆ)く飛行機のすぢ雲幾重も交はりて伸ぶ」

「はや低き太陽なれど遍満せる光を反射し飛行機腹見ゆ」

「公園に作られし迷路に挑戦し塔に至らず妻もどり来ぬ」

「地面からどっしり生(は)ゆる一三八タワーに感ず人の偉大さ」

「山なみの途切るる所はわづかにて名港が在らん太平洋あらん」

「百メートル上りて見放くる木曽川また支流あをあをとうねりつつ穏し」

「御嶽山、乗鞍岳(のりくら)、白山(はくさん)、伊吹山、遥かに並び雪嶺まぶし」

「上りきて展望台より望遠鏡のぞきて探せど我が家は塵以下」

「イラクへの陸自先遣隊はいかならん丸き地球の裏側に居て」

「間近くの東海北陸高速道駆けつつバイクらエンジンとどろかす」



2004年1月15日(木曜)

「朝戸出にあふぐ真青な中天に完全無欠の半月貼付く」

「上方から日本刀にてたち割りし月の左半が朝空に残る」

「白き円カミソリをもて真二つに切りし一半 今朝の月かな」


口語新仮名:
「青なのに行かない前車へクラクション。ぎくりと発車しバックミラー見てる」

{独り言:交叉点で、信号が青に変わっているのに、考え事か何かをやっていて気付かず、なかなか出ない前の車にジレてクラクションを鳴らすと、ハッとしたように車を出し、まず例外なく、バックミラーで後車のドライバーであるわたしを見します。(それを予想して、わたしも前車のドライバーの反応を見ています。)青であることを知らせてくれて有り難う、というのでは決してなく、むしろ注意しおって、と怒っている感じ。青に気付かなかった自分にちょっと腹を立ててもいるのでしょうが。(なに、わたし自身も、逆にクラクションを鳴らされたことがあり、クラクションを鳴らした後車のドライバーをバックミラーで見たい気分でしたが、意識して見ないようにしました(^^;)。)
 もう40年も前になりますか、運転免許取得の際の試験問題に、正しい処置かどうかを問う問題で、「交叉点で、信号が青なのに出ない前の車に、クラクションで知らせてあげる」といったのがありました。「知らせる」ではなくわざわざ「知らせてあげる」としてあるところがヒントとなっていて、(クラクションでみだりに騒音を出すのは周囲に迷惑だ、の含みがあり)正解は×だと解かりますが、自分としてはやはりそうするだろうと、間違いでもいいから〇にした記憶があります。この問題は、現実にそうした場面が多いため、そのたびに思い出して、今になってもはっきりと記憶しています。上の歌の場面でもそれを思い出していました。}

---梧桐



2004年1月14日(木曜)

「駆け抜けし低気圧ありて金華山うっすら白く化粧せる 良し」

「愛知晴れ北海道は猛吹雪 歌友を思ひ息子も心配」

「揉み揉めど石鹸泡立ち悪くして水道水に春よ早よ来い」

−−梧桐



2004年1月11日(日曜)

「氷(ひ)の風に追はれ入り来し高層ビル内暖かく陶芸展観る」

「常凡の技から余肉を削ぎ落とし芯のみ残す熊谷芸術」
・・・(ジャコメッティーの彫刻芸術のようだ。。。)

新仮名:
「かな漢字変換《くまがいもりいち》が一発で《熊谷守一》と出た」



2004年1月7日(水曜)

「休暇過ぎ職場に戻りしざわめきのうるさくもありうれしくもある」

「廊下行く靴の音からその主の名のみにあらず人柄も知る」

−−−−−−−−−−−−−−−−
口語:−

「もう最後なのだから<長>の選挙管理委員やれという電話あくびして聞く」



2004年1月5日(月曜)

「誠実も純粋も極めしもののごと飛行機雲が真っ直ぐに浮く」

「碧空を西から東へ真二つに切りて銀糸の雲がなほ伸ぶ」

「真青なる冬空を一本の飛行機雲たち斬れるまま横へ移動す」

「青深くこほれる空に一筋の白き雲あり なぜか泣きたい」

「ことごとく軍事・民生をスパイせる偵察衛星が空を汚せり」

--- 梧桐



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