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梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1. 朝の散歩   夏の日差し    青春と病   歩く速さ   耳を澄まして    鈴の音    盆提灯   良歌   メ-ル   翁長雄志
2. ねむり姫   睡蓮   S L    五月の風   交換日誌    蕗の薹   水仙    老い二人    三年間は   
3. 車椅子   洗濯もの   鉄杭   妻の   点滴   麦秋   傘寿   春の息    清みゆく   枝垂れ桜
4. 脳梗塞   胸の傷跡   年賀状   冬のひかり   大根   月光   百千鳥    スタ-トペ-ジに   さざ波   淡雪
5.無情の雨   姉妹   大根   花火   秋晴れ   息子   秋風    天人菊    図書館   千の風
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朝の散歩2019/06/16

>「はつなつの朝の散歩はシナモンの香に導かれパン屋への道」(みえ子)
>焼きたてパンの香りに弱い私です。よろしくお願いいたします。

お作、文句なしの「いい歌」ですね。知的な主婦感覚を感じます。コメントの「弱い」は、日本語的には「よく解らない」ですが、ここは英語の「weak」で、「抗し得ない、文句なしに好き」という意味ですね。もちろん、英語でも文字通り「弱い」意味にもなりますが。


夏の日差し2019/05/27(土曜)

> 病む夫と同じ歩調のその人を夏の日差しは射貫きつづける(原谷苑)
>脳梗塞の後遺症で苦しんでいる夫と同じような歩きをする男性とすれ違いました。身につまされて後ろ姿をじっと見送りました。

「脳梗塞の後遺症で苦しんでいる夫」・・そういうことでしたか。ご本人はもとより、奥さんも大変でしょうが、頑張っていただくしかありません・・・。お作の結句に「身につまされて後ろ姿をじっと見送りました」が表現されているわけですね。

添削:
「病む夫と同じ歩調の人の背を夏の日射しが射貫きつづける」(原谷苑)

(いい歌ですね。)


青春と病2018/11/15(木曜)

>(あ)「青春に長く病みたる我なりき振り返へり見れば今は懐かし」(かずひろ)
>「シベリアで抑留されし元兵士復員後それで病む人あはれ」(かずひろ)
>(あ):青年期内臓を痛めまして、柔道も相撲もやめざるを得ませんでした。それから半世紀、また病んでいます。お願いします。

「青春に」→「青春期(に)」。「我なりき」→「日々のこと」。「シベリアで」→「シベリアに」。二首目はいい歌ですね。


歩く速さ 2018/10/11(木曜)

> 我を抜く中年夫婦を若人(わかひと)が更に追ひ越す駅への道を(りんこ)
>自覚していなくても、歩く速度は遅くなっているのだと思い、可笑しくなってしまいました。何でもない歌ですが、宜しくお願いいたします。

なるほど、若さの順に速く歩くわけですね。脚の筋肉は高齢になるほど衰えますから。日頃あまり歩かなければ、衰えが速いですね。AとBの比較ではなく、AとBとC三者の比較とされたところが傑作ですね。

添削:
「吾を抜きし中年夫婦を若き人が追ひ越してゆく駅への道にて」(りんこ)

(いい歌です。)


耳を澄まして2018/09/24(月曜)

> 久びさに旅にし出でて子と孫の楽しむ会話を耳澄まし聞く(りんこ)
>久し振りに息子と孫と小旅行をしました。孫は学生寮にいますので、日頃は息子とは余り会えないので、この旅行を楽しんでいました。私は聞き役です。宜しくお願い致します。

聞き役に徹しながら、りんこさんも楽しそうですね。

添削:
「久びさに旅にし出でて子と孫が会話楽しむを耳澄まし聞く」(りんこ)

(温かみがあって、いい歌ですね。)



鈴の音2018/08/15(水曜)

>「在りし日の母の唱ふる御詠歌を想ふ盆なり鈴の音ひびく」(夏子)
>先生の御詠歌のお歌を拝見し、生前の母の御詠歌のことを思いました。曹洞宗の寺で練習し、永平寺参拝や全国大会などにもでかけていたようでした。母の御詠歌を聞いた記憶はありませんが、母の葬儀の時仲間の人達に唱えて頂いた、透き通る清らかな鈴の音色は今でも耳に優しく響いて来ます。

折から、お盆ですからね。ここに言われていること、(わたしがそうであったように)思い出されたのは必然です。御詠歌・・あの哀切・哀調は(言葉の意味はよくわからなくても)幼い脳にも刻まれ易いですね。夏子さんの場合は、ご母堂の葬儀の時に聴かれたわけですが。お作、このままでいい歌です。



盆提灯2018/08/13(月曜)

>「盆提灯の炎揺らげば父母の気配するよで庭に出で立つ」(てつさん)
>お盆で提灯を飾っています。よろしくお願いいたします。

「気配するよで」の「よ」は「よう」のおつもり?こうした場合、無理に定型にはめ込もうとされると、却って意図・意味があいまいになりますね。ともかく、盆提灯の炎の揺らぎに亡きご両親の訪れを感じられた。「お盆」の歌として、よいところを捉えられました。

添削:
「盆提灯の炎の揺らぎに父母の気配を感じ庭に出で立つ」(てつさん)

(いい歌です。)



良歌2018/08/10(金曜)

>「詠みたれど富士の高嶺に登るより良歌は険し一歌入魂」(てつさん)
>詠んでみると何にでも通用しそうです。よろしくお願いいたします。高校野球で岡山代表の創志学園が1勝しました。ランニングはあまり暑いと中止して歩きます。普通は夜6時頃です。

創志学園の1勝というのは、これまでを含めて、ということでしょうか?コメントで、「詠んでみると何にでも通用しそうです。」・・・つまり、

例:
「何ごとも富士の高嶺に登るより極むるは険し一歩入魂」(てつさん)

(いい歌になりました。)


メ-ル:2018/07/31(火曜)

> 友からのメ-ルがとても嬉しくて見える世界が広がってゆく(コタロ-)
>友達からメ-ルが来た。些細なことだが、私の事が褒めてあった。自分では意識していないが、他人から見える世界は、自分だけの景色より広いと思った。添削よろしくお願いします。

何に関して褒められたとも書かれていませんが、人は自分自身が気付かない(自分の)側面を見ている、ということはあり得ますね。何であれ、褒められれば嬉しいのが人情・・・。

添削(口語新仮名):
「友からのメ-ルが僕を褒めていて見える世界が急に広がる」(コタロ-)
(いい歌です。)


翁長雄志2018/07/10(火曜)

>「七夕の雨に揺れゐるゴ-ヤの実 翁長雄志の孤独を思ふ」(みえ子)
>手術から生還された翁長雄志は痩せられて、満身創痍に見えますが、辺野古への思いは1mmたりとも揺るがないと語っていらっしゃる様子を拝見すると、国の沖縄に対する扱いに怒りが沸々と湧いてきます。よろしくお願いいたします。

翁長雄志・沖縄県知事は孤立した感じで、辺野古米軍基地反対で頑張っておられるのに、大変そう。重病から回復されても体力がもつかどうか・・・。ホント、辺野古に米軍の新基地が出来たら、米軍がいよいよ(日本に)永遠に居坐り、沖縄はおろか日本の永遠の悔いとなるでしょう。こうした声が国民の間から起こってこないことが不思議でなりません。将来を考えると、自分には関係ない、無関心・・では済まされないのですが。お作はこのままで、いい歌ですね。


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