2002年4月7日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 言葉を大切に! 清清しい 「小雨やみ伸びし雑草抜きおりぬ春草すがし匂ひの中で」(隆子さん2002/04/07) 文字通り清々しい歌です。「すがし匂ひ」は「すがしき匂ひ」でしょうね。その前に、「すがし」という形容詞、漢字では多分「清し」なのでしょう […]
2002年3月30日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 一読してスムーズにいかないとき 「母恋て吾がゆびを吸う仔猫だきつ外の面の花ながめる夕べ」 (美雨さん2002年3月30日) 「だきつ」は「抱きつ」ですね。一読、このあたりがスムーズにいかない。こういう時は漢字表記がいいですよ。あるいは「いだく」を使うか […]
2002年3月25日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「ひよどり」「鵯」 「満開の眞白きこぶしひらひらと、ひよどりピクピク花びらを喰う」 (池内隆子さん2002年3月25日) 窓から眺めていると辛夷の上にとまり2羽たべていました。何時もならあまり気にしないのですが、やはり短歌を詠うようになり素 […]
2002年3月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 誤解を招く格好の例 「土手下にむれ咲く菜の花風に揺れ夕日を浴びて輝きませり」(ゆう子2002年3月18日) 結句「輝きませり」は「輝いていらっしゃいました」という意味だけれど、菜の花に対してはちょっと大袈裟では? 添削: 「土堤(どて)下に […]
2002年1月7日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 新仮名遣いと旧仮名遣い 色を印象づけるために、漢字を使う 「やわらかい雪をかぶれる萱原に稲妻のこし キセキレイ飛ぶ」(fumikoblueさん2002年1月7日) 殺伐とした冬景色(もっとも、ここでは雪化粧した萱原)でも、きらめくような美しい瞬間があることを、この歌は述べていま […]
2001年10月30日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け ポイントの語、文字から受ける印象 「靴おとが遠ざかりつつ雨音に重なり消えてまぁいいかって」(nanamiさん2001年10月30日) いいですねー。特に結句が出色。イメージを鮮明にするには、「廊下」という語がほしい・・・。(「おと」は漢字がいいですね、「 […]
2001年10月24日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 新仮名遣いと旧仮名遣い ポイントとなる動作を明瞭化するため 「同性にあくがれたことなどありませぬ 薙刀をもつ貴女を見るまで」(幸乃さん2001年10月24日) 「あくがれた」は「憧れた」で、「あこがれた」ですね。「吾焦がれた」というわけです。性的な意味はないのでしょうが、相手がサ […]
2001年10月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 4.推敲によって育て上げる 視覚的にも美しい漢字 「秋雨のまゝに暮れ行く庭隅に しゅうめい菊のひともと明し」(幸乃さん2001年10月18日) 白花の秋明菊が群れて咲いているあたりだけ ぼうっと ほのかに明るくみえます。 「秋明菊」と漢字にしますと 「明」の […]
2001年9月28日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 写生歌 やわらかさを出す 「一夏を咲き続けゐし百日紅秋空のもと青き実結ぶ」(すみえさん2001年9月28日) 庭に白色のさるすべりがほんとうに百日咲くように、ずっと咲いていました。歌を作るようになるまでは無頓着で、恥じいるばかりですが、一夏中咲い […]
2001年9月23日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 起伏をつける 推敲の仕方 「幾千の群れなす魚のうろこかな銀にかがやく海のさざなみ」(桐子さんお母様2001年9月23日) きれいな歌ですね。このままでもいいのですが、いま少し起伏をつけると、印象がさらに強くなります。(「幾千」と「群れなす」がちょ […]