2002年11月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 止めについて 名詞止め 「たたなわる山の落ち合うひとところ長く留まる晩秋の霧」 (葉月さん2002年11月18日) 山岳部では、気圧の関係でこうした情景が時々見られますね。歌として、ほとんどいいですね。 添削: 「畳(たたな)はり落ち合ふ山の窪 […]
2002年11月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 固有名詞の使いかた 振り仮名が必要なことも 「雨雲の去りし朝日に行縢山 岩肌荒く近くに見ゆる」 (由里さん2002年11月4日) 雨のあとは山も田園も澄んで見えますね。雨が空中の塵を洗い落としてくれるからだと思います。そして、山肌などがいつもより近くに見えるわけで […]
2002年10月22日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 擬態語や擬音語について ふあふあと 「澄み渡る山の空気がふあふあと斜面に群れ咲くコスモス揺らす」 (ゆう子2002年10月22日) あの岐阜・可児市の山手にある、花フェスタ記念公園のコスモス。色々な花があったが、あそこではコスモスが最も印象的だったからね。 […]
2002年10月11日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 止めについて 中途半端になる 「打ち寄する波のうねりに鴎二羽身を任せつつ光り輝く」(白嶺さん2002年10月11日) 結句の連用形止めのことですが、元歌のままでは余韻というより中途半端な感じがします。 「打ち寄する波のうねりに鴎二羽身を任せをり光り輝 […]
2002年10月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 固有名詞の使いかた 読む人が知らない特定の場所 「秋天に伸びる柱は万葉の人影ひそむ郡衙(ぐんが)跡にて」 (槿花さん2002年10月4日) 藤枝市御子ヶ谷の志太郡衙(郡の役所)跡。約1,200年前の奈良・平安時代に造られた駿河国志太郡の郡衙(郡役所)跡とのこと。槿花さ […]
2002年9月29日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 固有名詞の使いかた 歌が締まることがある 「木曽川の緑の土手に彼岸花群れ咲き雨に打たれて紅し」 (ゆう子2002年9月29日) 「雨に打たれて紅し」はどうだろう。雨に打たれるから「紅」いわけでもないだろうし。。。しかし、緑、雨、紅、と並べて、色彩感覚を出そうとし […]
2002年9月23日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 歌材について 歌材について・作歌の基本 真剣に短歌に取り組もうとするには随分難しい事ですね、前記でのべたように只三十一文字並べれば歌になると云う安易な考えでは何時までたっても上達しない事に気がつきました。(九里多朗さん2002年9月22日) それはそうでしょう […]
2002年9月22日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 1.このサイトでの短歌添削の姿勢 短歌の形式と添削の視点 「大好きなハナミズキ見つけ思わず曲がる自転車 春追っかけて」(なっちゃん2002年9月21日) 5?7?5?7?7という定型をもつ短歌と一口に言っても実に様々です。古歌然としたものから茂吉流近代短歌、柊ニや佐太郎風現代短 […]
2002年9月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 語韻 余韻 語韻 余韻 について 「故郷へ心のとげを抜きに行く幼ら連れし昔もありぬ」 (槿花さん2002年9月4日) 心情が乗って、いい歌になっています。「故郷へ心のとげを抜きに行く」なんて、なかなか出来る表現ではありません。これは現在形ですが、今でも、 […]
2002年8月16日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 固有名詞の使いかた 作者が使う必然性のあるとき 「赤紙を手にして見入りし藻岩山再び見るは嬉しかりとも恥なりやとも」(酔狂さん2002年8月16日) (注)藻岩山(モイワヤマと読む)は、札幌市の西にある標高500m程の山で父の生家に近く、父には幼少、青年時代を通じて馴染 […]