2002年7月14日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 止めについて 用言止めは動きが続く 気丈夫に居酒屋(みせ)を守りし女将(おかみ)なれど 肺炎病みて寂しき言葉 (迷倫さん2002年) いつも快活な女主人ですが、肺炎を患らったとたん意外に弱音を吐きました。 終句は「言葉寂しき」の方が流 […]
2002年7月6日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 擬態語や擬音語について コロコロリ 「コロコロリじゃが芋堀て紫のサラダじゃが芋色鮮やかに」 (夢子さん2002年7月6日) ハハハ、よろこぶ夢子さんが目に見えるようです。擬音語が生きています。 色は赤いのですか、紫なのですか。上の添え書きでは赤、歌では紫。 […]
2002年6月17日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 擬態語や擬音語について 擬音語を加えて添削 「音もなく青虫食める迅きこともし聞こゆればさぞ響くらむ」 (桐子さん2002年6月17日) 青虫がクチナシの木の葉を食べてしまうのですね。それも迅速に!たしかに、そんなことで花が咲くものか心配になりましょう。いや、蕾が […]
2002年6月15日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 擬態語や擬音語について 擬音語をはぶいて添削 「ポクポクと砂利石鳴らす雨のつぶ足音に似て外のぞきみる」 (桐子さん2002年6月15日) これは雨だれの音ですね。初句「ポクポクと」は木魚の擬音語としてよく用いられますから、ちょっとまずいでしょう。それが、帰りを待つ […]
2002年6月10日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 止めについて 尻切れトンボ? 「緑茂る公園のほぼ真中に居る鳩を追い子らと共に」 (沙子さん2002年6月10日) 鳩はすっかり人に慣れていて、人が近づいても平気ですね。神社や公園の鳩は特にそのようです。日本では平和のシンボルとして大事にされますからね […]
2002年5月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 連作について 歌の焦点 「徘徊で車に跳ねられ逝きし君の墓標抱(いだ)きて喪章の揚げ羽舞う」 (迷倫さん2002/05/04) 短歌は字数制限がありますから、主に何を詠いたいか、を絞り込むことが必要です。それを前面に出して、あとはその主題が目立つ […]
2002年4月29日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 語韻 余韻 語韻 余韻 について 「うす青の空を見つめる静かさに花と散りゆく春物語」 (きょうこさん2002年4月29日) 美しい言葉の斡旋ですね。まさに短歌、という感じがします。語感もいいですし。「うす青」としたのは、春霞を意識したのでしょうね。また、 […]
2002年3月29日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 語韻 余韻 語韻 余韻 について 「儚きは花のみにあらず ひとひらをうかべて恋し夫婦湯のみに」(桐子さん2002年3月29日) しんみりとした、いい歌ですね。「湯呑」だけではなく、そこに一片の花弁を浮べるなんて、心憎いですよ。それに前半が共鳴して、すばら […]
2002年3月23日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 語韻 余韻 語韻 余韻 について 「想い出の義母の遺せし桜花たまゆら揺れて花の散る迄」 (夢子さん2002年3月23日) 義母さんと何年一緒に生活されたのですかね。 義母さん手植えの桜ですか。どの程度成長しているのでしょう。 吾が職場の裏手に20年前に若 […]
2002年3月8日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 固有名詞の使いかた 固有名詞と添え書き 「ガリンコ号の行く手に群なすオジロワシ鋭き眼で一点を見つむ」 (白嶺さん2003/03/08) ガリンコ号は流氷観光船で、氷をガリガリと砕いて進むからこの名があるのですね。確かに<ガリンコ号>では意味不明と感じる読者もい […]