2003年4月3日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 言葉を大切に! 「おり」 「クレーン車を遮る桜の花枝が無造作に切られ雨に濡れおり」(mukugeさん2003/04/03) 工事優先、ということでしょうか。おそらく立派な桜。切るには惜しい枝ぶりだったことでしょう。その上、花枝とあるから、咲いた花 […]
2002年11月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「ごとく」「如く」 「鉢植えの菊は日毎に膨らみて弾けるごとく今朝咲き始む」(すみえさん2002年11月4日) 丹精こめられた花が咲くのは大いなる喜びですね。ここでは菊ですが。その喜びが素直に表現されたいい歌です。ただ、「は」は限定するニュア […]
2002年9月29日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 読み易さとか、活字を見たときの感じとか 「名にしおふたそがれ時の酔芙蓉早やほろ酔いの紅(くれなゐ)さして」(槿花さん2002年9月29日) この酔芙蓉の微妙な色の変化は不思議ですね。初句「名にしおふ」はどうでしょう。かなり古韻ですが、、、槿花さんふうということ […]
2002年9月10日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 言い慣れた言葉ではなく工夫して 推敲の仕方 「「つづれさせ」蟋蟀は鳴くと祖母言ひし時代(とき)は移りて世は使い捨て」 (桐子さん2002年9月10日) 祖母に聞いたことがあります。蟋蟀は「褸刺せよ 褸刺せよ」と鳴くのだと つまり「寒くなってきたからそろそろ着物の綻 […]
2002年8月23日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「つき見る」は「月見る」、「吾」はどうしても「あ」と読みがち 「夕なずみ優しくなりたい吾がいて優しくなれない吾はつき見る」(山口須美さん2002年8月23日) 初句「夕なずみ」は「暮れなづみ」、結句「つき見る」は「月見る」と、漢字がいいです。「吾」はどうしても「あ」と読みがちですか […]
2002年8月10日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「一時」は「ひととき」 「慌ただしき朝の一時幼子の寝癖の顔にほっと安らぐ」 (里穂さん2002年8月10日) 「一時」はひらがなで「ひととき」としましょう。「いちじ」と読んでしまうからです。幼子とあるのは、小1の息子さんですね。ここではもう少 […]
2002年7月22日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 言葉を大切に! 「おり」 「透かし見る袋の中の小さき梨すき間をうめつつ秋を待ちおり」(桐子さん2002/07/22) 添え書きでなるほど、です。つまり、まだ小さい梨の実が袋で包まれていて、それが日光に透けて見えており、あとは想像で、実が大きくなる […]
2002年7月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 言葉を大切に! 清々しい 「川岸の鳥のさえずり聞きおれば雲のたれたる朝も清しき」(由里さん2002/07/04) この時期に鶯の声が聞こえるなど、こちらでは考えられません。いいところにお住まいですね。もちろん、ちょっと山手まで出向けば、夏でも鶯が […]
2002年7月3日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 行為をはっきりさせるには漢字がいい 「歌ひとつ詠みたき梅雨の昼下がりよみきれぬまま何時かまどろむ」(桐子さん2002年7月3日) 前作に続いてこれもうまい。確かにこの歌では「ひとつ」がいいですね。歌というものがよく解ってきましたね。「よみきれぬまま」の「よ […]
2002年4月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 紛らわしいときは、ひらがな表記 「ゆるゆると解けるような春の朝鳥の囀り一際高く」(夢子さん2002年4月18日) 「解けるような」は「とけるような」ではなくて、「ほどけるような」と読ませるのですね。こういう紛らわしいときは、ひらがな表記がいいでしょうね […]