2002年8月23日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「つき見る」は「月見る」、「吾」はどうしても「あ」と読みがち 「夕なずみ優しくなりたい吾がいて優しくなれない吾はつき見る」(山口須美さん2002年8月23日) 初句「夕なずみ」は「暮れなづみ」、結句「つき見る」は「月見る」と、漢字がいいです。「吾」はどうしても「あ」と読みがちですか […]
2002年8月10日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「一時」は「ひととき」 「慌ただしき朝の一時幼子の寝癖の顔にほっと安らぐ」 (里穂さん2002年8月10日) 「一時」はひらがなで「ひととき」としましょう。「いちじ」と読んでしまうからです。幼子とあるのは、小1の息子さんですね。ここではもう少 […]
2002年7月3日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 行為をはっきりさせるには漢字がいい 「歌ひとつ詠みたき梅雨の昼下がりよみきれぬまま何時かまどろむ」(桐子さん2002年7月3日) 前作に続いてこれもうまい。確かにこの歌では「ひとつ」がいいですね。歌というものがよく解ってきましたね。「よみきれぬまま」の「よ […]
2002年4月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 紛らわしいときは、ひらがな表記 「ゆるゆると解けるような春の朝鳥の囀り一際高く」(夢子さん2002年4月18日) 「解けるような」は「とけるような」ではなくて、「ほどけるような」と読ませるのですね。こういう紛らわしいときは、ひらがな表記がいいでしょうね […]
2002年3月30日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 一読してスムーズにいかないとき 「母恋て吾がゆびを吸う仔猫だきつ外の面の花ながめる夕べ」 (美雨さん2002年3月30日) 「だきつ」は「抱きつ」ですね。一読、このあたりがスムーズにいかない。こういう時は漢字表記がいいですよ。あるいは「いだく」を使うか […]
2002年3月25日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 「ひよどり」「鵯」 「満開の眞白きこぶしひらひらと、ひよどりピクピク花びらを喰う」 (池内隆子さん2002年3月25日) 窓から眺めていると辛夷の上にとまり2羽たべていました。何時もならあまり気にしないのですが、やはり短歌を詠うようになり素 […]
2002年3月18日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け 誤解を招く格好の例 「土手下にむれ咲く菜の花風に揺れ夕日を浴びて輝きませり」(ゆう子2002年3月18日) 結句「輝きませり」は「輝いていらっしゃいました」という意味だけれど、菜の花に対してはちょっと大袈裟では? 添削: 「土堤(どて)下に […]
2002年1月7日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 新仮名遣いと旧仮名遣い 色を印象づけるために、漢字を使う 「やわらかい雪をかぶれる萱原に稲妻のこし キセキレイ飛ぶ」(fumikoblueさん2002年1月7日) 殺伐とした冬景色(もっとも、ここでは雪化粧した萱原)でも、きらめくような美しい瞬間があることを、この歌は述べていま […]
2001年10月30日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 漢字とひらがなの使い分け ポイントの語、文字から受ける印象 「靴おとが遠ざかりつつ雨音に重なり消えてまぁいいかって」(nanamiさん2001年10月30日) いいですねー。特に結句が出色。イメージを鮮明にするには、「廊下」という語がほしい・・・。(「おと」は漢字がいいですね、「 […]
2001年10月24日 / 最終更新日時 : 2024年6月18日 yukokyousitu 新仮名遣いと旧仮名遣い ポイントとなる動作を明瞭化するため 「同性にあくがれたことなどありませぬ 薙刀をもつ貴女を見るまで」(幸乃さん2001年10月24日) 「あくがれた」は「憧れた」で、「あこがれた」ですね。「吾焦がれた」というわけです。性的な意味はないのでしょうが、相手がサ […]