394860
[新着][目次][ワード検索][過去ログ][「良い歌ですね!」(2005年まで分)]

梧桐学の「良い歌ですね」

歌集紹介 短歌教室 短歌収納庫 短歌添削BBS1 短歌添削BBS2 梧桐学のいい歌ですね ものぐさ談話室 ものぐさBBS ものぐさ歌会 ものぐさ写真館 ものぐさリンク集 プロフィール メール送信 トップページへ
*--- 短歌の題名 ---*
1.   病む   雨戸    熱燗      陽射し   蝋梅の蕾   木の手摺り   ひとり言   義母
2.   遠花火      セシウム被害   朝顔の花   妻の死      おもちゃの金魚   花柄浮かぶ   新しい扉
3.雑草   時計   洋上慰霊に参加して   波のひかり   名前       温暖化   想い出   幼き頃   (新仮名)
4.空間   春の訪れ   洋上慰霊に思う   大晦日に   平均年齢    コポコポ      九十七歳   手話   十二月八日
5.ハロ-ワ-ク   眠る   クモの糸   幼子   重さ楽しむ   お盆   広島の蝉   故郷1・2   通り雨   草履
 新着の期間  [全ページの表示]  [目次OFF]  [新着一覧

人の常・・・2006/06/05(月曜)

「親は子を子は親思ふが世の常と言へぬ時代の唇寒し」(弥生子)

こちらのBBSでは、親・子・孫・・・と続く人の心が温かく詠われているというのに、そして、それが当たり前だと思っていたのに、世の中には耳を覆いたくなるようなニュースが多くて悲しくなってきますね。


そういう事件がまたテレビや新聞などマスメデアを賑わしていますね。お作の最後は常套句の部類ですが、ここでは効果的です。常套句が常にダメだとは決して言えない例ですね。

「親は子を子は親思ふが世の常と言へざる時代の唇寒し」(弥生子)

(世相を端的に詠まれて、いい歌です。)


ミミズの出番2006/05/31(水曜)

「耕せば土は緑の呼吸して出番が来たとミミズを起こす」(夢子)

良い季節の中で過ごせることはとても幸せだとこの頃特に思います、初めミミズはとても苦手だったんですが、今は余りへびのようには驚かなくなりました!(~_~)


ミミズが苦手だったとおっしゃるからには、その土地の生まれではないのですね?生まれつきの土地の人かと思っていましたが。ミミズには慣れても蛇はまだまだ、ですか。大抵の人はミミズや蛇のような、長くてぬるぬるにょろにょろして得体が知れない動物は苦手ですが。両生類、爬虫類も苦手でしょうね。「今は余りへびのようには驚かなくなりました!」とのことですが、蛇に出くわすとびっくりと恐怖でまだ飛び上がるのでしょうか?それにしても今回のお作もいいですねぇ。「土は緑の呼吸して」ですかぁ。実際に土堀りなどしないと解らない感覚ですね。それを詠うには、さらに加えて十分な歌心がないと出来ません。「ミミズを起こす」とは、朝寝坊の子供らを起こすという時の「起こす」ですね。歌全体としても、短歌の表現としては不十分なのでしょうが、その微妙なあやふさがまたいいです。もう一歩外れると、とても歌ではなくなる境界で、微妙なバランスが保たれています。完璧ではない、未完の良さですね。

「耕せば土は緑の呼吸して出番が来たよとミミズを起こす」(夢子)

(いい歌です。)


草の強さ2006/05/29(月曜)

「草つゆにぬれし軍手の重たさに草の強さがしみこむあした」(夢子)

大好きな季節なんですが、欲を言えば雑草の成長がもう少し遅ければとても嬉しいんですが・・・・今日はお天気も良いので花の苗を沢山買ってきて植えようと朝からドキドキして準備をしています!!


今度は菜園いっぱいに花を咲かせようということですね。咲きそろった時に見てみたいものです・・・。お作で「草つゆにぬれし軍手の重たさ」には感心です。その感覚、よく解かるからです。さらに、それに「草の強さがしみこむ」と。うーん、うまい。

「草つゆに濡るる軍手の重たさに草の強さが沁み込むあした」(夢子)


畦道2006/05/27(日曜)

「畦道に置かれし鍬に雨のうつ老女一人棚田に対ふ」(yoshi)

山間部でも、平野部より半月以上遅れて田植えが始まりました。田植機が入らない棚田では今も専ら手作業による田植えです。雨の中、お年寄りが一人、黙々と作業をしていました。恐らく過疎、老齢化、健康不安、後継者難…など多くの問題を抱えてのことでしょう。通りすがりのものが訳知り顔で、なんだかんだ言うのは申し訳ないような気がしましたが、歌にしてみました。

 置かれし鍬、では芸がないような気がしました。申し訳ありませんが、以下に差し替えてください。

「畦道に倒るる鍬に雨のうつ老女一人棚田に対ふ」(yoshi)


山間の棚田での田植え作業ですね。大変そうですね。お作は絵画的でもありますね。

添削:
「畦道に倒るる鍬を雨打ちゐて老女一人が棚田にむかふ」(yoshi)

(いい歌ですよ。)


五月の風2006/05/03(水曜)

「幾たびも帽子飛ばされ追ひかけて五月の風と一緒に歩く」(和)

きょうは少し風の強い日でしたが、爽やかな一日でした。寒さに弱い私は、これからの季節、そして夏も大好きです。先生は如何ですか?いつも有難うございます、よろしくお願いいたします。


人は余り寒くても暑くても対応しきれませんね。また、気温の急激な変動にも弱い。これらは自分のことでもありますが、気象への対応力が標準的なようです。このまま夏へ突入して呉れればいうことないですが。お作、何も言うことありません。いい歌です。


裏出口2006/04/30(日曜)

「そっと開け通りますよと声をかける野鳥に取られし我が家の出口」(渓水)

そっと通るには良いのですが、立ち止まったりすると、けたたましい声がします。卵の殻が落ちているので、雛がいるのでしょう。もうしばらくの辛抱です。


子育て中の動物は大変に神経質ですからね。街路樹に巣食うカラスなども、子育て中はその木の下を用心して歩かないと、突然襲われることがあるそうですが。母鳥らのその健気さ、涙ぐましいばかりです。渓水さんは毎年のことで、よく心得て居られるからいいですね。お作、うまく詠まれていて情景がありありと目に浮かびます。内容も新味があり、いい歌だと思いました。

添削:
「そっと開け通りますよと声を掛く野鳥に取られし我が家の出口」(渓水)


滲むネオン2006/04/29(土曜)

「遥かなる市街のネオンが大陸の黄砂に滲みて闇に広がる」(waka)

一週間ほど前、私が住む町は周辺の山が霞んで見えなくなるほど大陸の黄砂に覆われました。その夜、いつもは鮮やかに見えている和歌山市街のネオンが黄砂に滲んでピンク色に闇空に広がっていました、不思議な美しさでした。

黄砂がそれほどに濃いこともあるのですねぇ。中国大陸は風で徐々に削られていっている?それにしても中国大陸の雄大さを改めて知ります。13億の人口もすごいですが、政治体制が違うこともあり、近未来のライバルとしてアメリカが中国を強く意識している理由が解かります。お作、この市街は和歌山市でしょうか?ともかく、まとまりよく雄大スケールでうまく詠まれました。いい叙景歌です。


新しい花2006/04/27(木曜)

「さんさんと春の日注ぐ庭巡り新しき花を今日も見つけり」(渓水)

ここ一週間程好天気が続いています。 こんな日に庭を回ると、まだ背の低い花ですが、新しく咲き始めた花を見つけます。


「庭巡り」と言われるほどの広い庭、春には次々と異なった花が咲くのですね。それは何よりの歓びであり楽しみでしょうね。お作で「見つけり」は「見つく」に回想ないし詠嘆を表す助動詞「けり」を付けたのでしょうか?それなら「見つけけり」ですね。「見つけ」までが「見つく」の活用部分ですので(連用形)。

「さんさんと春の日注ぐ庭巡り新しき花を今日も見つけたり」(渓水)

(春を詠って、いい歌ですね。我が家のような猫の額の庭ではとてもこういうことは望めません。)


2006/04/23(日曜)

まっすぐに露天風呂にも降ってくる一粒だけの温度を持って」(優子)

先日、スーパー銭湯の露天風呂に入っていたときぱらっと来た雨。露天風呂に落ちれば同じ温度になってしまうけどそこまでは雨は雨の冷たさを持って落ちてくる。露天風呂のお湯と雨水は「水」という同じ業界仲間ではあるけれど知り合いじゃない。でも雨は落ちてくるのです、まっすぐに。そして露天風呂はそれを受け止めてあげる、おおらかに。おぉぉ〜。潔いですねぇ。


まあ、こういうことで感激出来るのも優子さんの柔軟な感覚なのでしょう。何のことはない、露天風呂に雨粒が落ちて来ただけのことなのですが。露天風呂の身になり、雨粒の身になる、その一世一代の?邂逅をめでる落合優子という一人の女性自身がおり・・・。雨粒は落ち、湯煙は空に向かって上がる。。。見とれて湯にのぼせないように・・・。

添削(改作):
「まっすぐに露天風呂にも降ってくる雨一粒に一つの温度」(優子)

(一粒ごとの温度。こう詠み直すといい歌ですね。)


2006/04/23(日曜)

「ものみなが春を纏ひて暮れなずむけだるきものの澱みしなかを」(がんてつ)

このところ、ちょっと・・・・・です。


そういう時ほど心奥の思いが素直に歌にのりかかり、人を動かす歌が出来るのですから、皮肉といえば皮肉です。歓喜と幸福感に満ちた心的状況ではなかなか短歌は生まれません。このお作、いつものがんてつ色がありませんが、いい歌です。お作との関連で言えば、春愁という語があります。

添削:
「ものみなが春を纏ひて暮れなづむけだるきものの澱めるままに」(がんてつ)


[直接移動] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30]
投稿画像の表示サイズを変更できます
管理者用

- Joyful Note -
- JOYFULYY v2.50y24 :Edit by Yamamoto -