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梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1. 朝の散歩   夏の日差し    青春と病   歩く速さ   耳を澄まして    鈴の音    盆提灯   良歌   メ-ル   翁長雄志
2. ねむり姫   睡蓮   S L    五月の風   交換日誌    蕗の薹   水仙    老い二人    三年間は   
3. 車椅子   洗濯もの   鉄杭   妻の   点滴   麦秋   傘寿   春の息    清みゆく   枝垂れ桜
4. 脳梗塞   胸の傷跡   年賀状   冬のひかり   大根   月光   百千鳥    スタ-トペ-ジに   さざ波   淡雪
5.無情の雨   姉妹   大根   花火   秋晴れ   息子   秋風    天人菊    図書館   千の風
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義母22009/04/10(金曜)

まだ温い義母の身体を撫ぜながら呼べば応えて起き上がりそう」(つれづれ)
まだ身体の温みがあり、穏やか顔の義母は・・・。直後の歌です。よろしくお願いします。


生々しいご臨終の図ですね。お作、実際にお義母さんがヌッと起き上がられるかのように思えます。

添削:
まだ温い義母の身体を撫でまわす呼べば応えて起き上がりそう」(つれづれ)

(いい歌です。)


2009/04/01(水曜)

リビングの明かりが窓に映るころしじに轟く春の雷(いかづち)」(ちづる)
夕方、ものすごい雷鳴が続きました。窓ガラスに映っているペンダント式の明かりが、震えているようにも見えました。よろしくお願いいたします。


まさに春雷ですね。大陸の方から寒気団がやって来て暖気とぶつかり、気象が不安定になっているようですね。お作で、「しじに」は「繁に」で、「間断なく」の意味で使われたのでしょう。普通は空間的な意味で使うのでしょうが。「リビングの明かりが窓に映るころ」は、部屋内の照明が外より明るくなる、暮れかかった刻限を表わして、すぐれた表現ですね。

添削:
リビングの明かりが窓に映るころ轟き止まぬ春の雷(いかづち)」(ちづる)

(いい歌ですね。)


住所録 2009/03/04

住所録は殆ど線で消されしと嘆きし友の母は九十五歳」(玉章)
友人のお母さんは、医者にも感心されるほど白内障もなく綺麗で、老眼鏡も必要なく、難聴もないとのこと。羨ましいと話していると、お母さんの住所録を見れば殆ど線で消されていて可哀想だと言っていました。長生きはそのような悲しみを味わうことでもあるのだと思ったことです。。


ご友人のお母さんは95歳ですか。知人、友人がもうほとんど亡くなっているお歳ですね。こういう形で、長生きの悲哀というものもあるわけですね。

添削:
友の母は九十五歳(きうじふご)なり住所録はほとんど線にて消されしと嘆く」(玉章)

(いい歌ですね。)。


街の風景2009/02/26(木曜)

壁面に電飾コ-ドつけたまま廃業店舗ぽつねんと建つ」(湖愁)
かつて店が流行っていた時期、点していた電飾コ-ド。廃業、数年後になるが、だらんと吊るしたままになっている。


何かの商店を営んでおられたのですね。街の中の商店は、こちらでも悪戦苦闘です。どんどん廃業していっています。郊外に大型ス-パ-がどんどん出来ていくせいですが。。。お作、廃業に追い込まれた店主(である湖愁さん)の侘びしさ無念さが籠もっています。

添削:
壁面に電飾コ-ドつけたまま廃業後数年のわが店舗は建つ」(湖愁)

(いい歌です。)


それは変2009/02/22(日曜)

直感は変と思えど討論が長引くうちにどうにでもよし」(いずみ)
給付金はじめ政策その他、聞いたときとっさに「おかしい」感じることは 理屈抜きでそう間違った感覚ではないような気がします。が、議会はその感覚と離れたところで討論される議員も多いようです。揚げ足取りばかりの時は「そんなことより、もっと討論すべき問題があるのに」と思ってしまいます。(それも追及すべきことなのでしょうけれど。)最初に変と感じたことも曖昧になっていきます。

国会での議論も、おっしゃるように我々国民には理解し難いことがたびたびありますね。あれはあれで一つの世界を作って、その中でやっているのでしょうけれど。。。国民不在の国会は困りますね。

添削(口語新仮名):
直感で変だと思えど討論が長引くうちにどうでもよくなる」(いずみ)

(心の機微の一面をよく捉えた歌ですね。いい歌です。)


形見2009/02/17(火曜)

形見にと届きし母のセ-タ-に白髪ひとすぢ紛れて来たり」(愛)
里から、母の形見だといって、好んで着ていたカ-ディガンと雑記帳が届き、元気な頃の母が思い出されました。また寒くなりましたが、二月は本当に三寒四温ですね。今日も宜しくおねがいします。


お母さんの思い出のカ-ディガンと雑記帳、それに1本の白髪・・・。否が応でも元気な頃のお母さんが思い出されますね。このところ、気温変動が実に激しいですね。

添削:
形見にと届きし母のセ-タ-に白髪ひとすぢ付きてゐにけり」(愛)

(いい歌です。)


夕陽と富士山2009/02/14(土曜)

西に見る富士山(ふじ)の南へまた北へ動く夕陽は季節の振り子」(桐子)
家から西の方角に富士山が見えます。其の為、年に二度ダイヤモンド富士(?)を見ることができます。数日前に富士山頂に沈んだ夕陽は、日を追うごとに北へ移動して、もう大分離れてきています。よろしくお願いいたします。

富士山の頂上に沈む太陽は、頂上から昇る太陽と同様に、一瞬ダイアモンドのような輝きを見せるので、ダイヤモンド富士と言うのですね。(?)は不要でしょう。。。桐子さんも、恵まれた環境に住んでおられます。ただ、お歌はダイヤモンド富士を詠まれたものではなく、時日の経過とともに、富士山頂を境に、沈む位置が南へ、また北へと移動していく、1年という時の経過を詠まれたものですね。たしかに、その方が<時>を大きく表現できます。さらに、そのように日没の位置が変化することから、夕日を「季節の振り子」と詠まれた・・・。時間的なスケ-ルの大きな歌ですね。


限り有る生命(いのち)2009/02/13(金曜)

僕より十六年下の知人が一作日、癌で亡くなりました、現在では六十代は働き盛り、やりたい事が一杯有っただろうに、残念で可哀想な事と思います、八十路過ぎた自分が今尚こうして元気で居られるのは本当に幸せ者です、つくづく生きている今日が愛おしいと思ってます。
投稿:「限りある生命ある日を愛おしみ遠ゆく雲の影追ひて居つ」(多朗)


癌や脳卒中は日本人の死因の1,2位を争う病ですが、癌の方は早期発見早期処置で全快するケ-スが増えていますね。その意味では、このご友人のことは惜しまれますね。「八十路過ぎた自分が今尚こうして元気で居られるのは本当に幸せ者です、つくづく生きている今日が愛おしいと思ってます」とおっしゃること、お作とともに深い実感が籠もっています。

添削:
限りある生命の日日をいとほしみ遠退く雲の影追ひてゐつ」(多朗)

(いい歌ですね。)


木々の芽2009/02/07(土曜)

裏山を登りながらに木々の芽に触れつつ生を確かむる立春」(白嶺)
二月四日は立春、その名に相応しい快晴。春を感じさせる温かな日差しに誘われて久し振りに裏山に登りました。(登酪農長靴を履いて。今年は例年より積雪が少ないので楽です。)登りつつ光る木の芽を素手で触れながら、その生を確かめたことでした。木の芽はまだまだ固いですが、やがてやって来る春をしっかりと待っております。添削よろしくお願いいたします。


北見も、もう春めいているようですね。

添削:
春立つ日裏山に登り木々の芽に触れては命を確かめてをり」(白嶺)

(いい歌ですね。)


ぐるりと包む2009/02/05(木曜)

立春の太陽大きな笑顔見せ北半球をぐるりと包む」(夢子)
ようやく立春を迎えた昨日は、最高な春日和でした!海の側にある運動公園で、思いっきり子犬と駆け回って汗をかきました。。


子犬が、はからずも運動もさせて呉れるわけですね。お作、スケ-ルの大きな歌ですね。

添削:
立春の太陽笑顔もはれやかに北半球を光で包む」(夢子)

(読んで心がたちまち晴れやかになる、いい歌です。)



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