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梧桐学の「良い歌ですね」

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*--- 短歌の題名 ---*
1.   病む   雨戸    熱燗      陽射し   蝋梅の蕾   木の手摺り   ひとり言   義母
2.   遠花火      セシウム被害   朝顔の花   妻の死      おもちゃの金魚   花柄浮かぶ   新しい扉
3.雑草   時計   洋上慰霊に参加して   波のひかり   名前       温暖化   想い出   幼き頃   (新仮名)
4.空間   春の訪れ   洋上慰霊に思う   大晦日に   平均年齢    コポコポ      九十七歳   手話   十二月八日
5.ハロ-ワ-ク   眠る   クモの糸   幼子   重さ楽しむ   お盆   広島の蝉   故郷1・2   通り雨   草履
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墓参帰り2006/11/06(月曜)

「はらはらと桜葉肩に舞いおちる紅一葉を手帳に挿む」(たかこ)
墓参の帰り道桜並木でのことです。あまりにも紅の色がきれいで大きくもないので手帳にはさみました。先生何時もお忙しい中有難うございます。


桜紅葉(もみじ)もきれいですね。今その時期ですね。そのうち、あっという間に散ってしまいますが。お作では、その桜もみじが一層美しく思われます。

添削:
「ひるがへり肩をかすめて舞ひおちし紅一葉を手帳に挿む」(たかこ)

(歌では特に桜でなくてもよろしかろうと・・・。いい歌ですね。)


昔のこと2006/11/02(木曜)

「船員でありしかの日を思いつつ汚れし地球儀ねんごろに拭く」(勘太郎)
しばらくご無沙汰いたしました。いろいろございまして身辺整理などをしておりましたら、汚れた地球儀などがでてまいりました。
青春時代は、船員であったことを思い出しながら、丁寧に磨いたのでいた。又よろしくお願いします。


お久し振りですね。「青春時代は、船員であった」とのことですが、相当に広範囲の海を航海されたのでしょう。「地球儀」はたまたま出てきたようですが、お作では「船員でありしかの日」とぴたりと合っていますね。

添削:
「青春期の航海の日々を思ひつつ汚れし地球儀ねんごろに拭く」(勘太郎)

(いい歌ですね。)


寒くなく2006/10/31(火曜)

「ストーブに火入れる程には寒くなく背なを丸めて朝刊読めり」(がんてつ)
日中はともかく朝晩の冷え方はジッとしてると寒ささえ感じる頃となりました。かと言ってストーブを焚く程ではないし・・・中途半端は困ります。


今は中途半端に寒い、ということですね。なるほど、と思います。うまいことを言われますね。わたしも、朝など、毛糸のチョッキを着ようかと思い、まだ10月じゃあないか、と自分に言い聞かせて着ずに居ます。寒さが中途半端です、全く。それを、お作では「ストーブに火入れる程には寒くなく」と表現されましたね。「・・だが、それでもやはり寒いので・・背なを丸めて朝刊読めり」と続くわけですね。うまいものです。

添削(新仮名):
「ストーブに火入れる程ではないけれど背(せな)を丸めて朝刊を読む」(がんてつ)

(今の季節感を詠んで、いい歌ですね。)


弱音2006/10/18(水曜)

「珍しく電話の向こうで弱音吐く母よ貴女は未だ未だ卒寿」(がんてつ)
戦後の混乱期に女手一つで、私共三兄弟を育ててくれた母も、遂に90歳の大台に乗りました。つい最近迄、敬老会へ行くのを拒否する程、元気で気丈な母ですが、この度白内障の手術を前にして、発熱で体調が悪いとこぼしていました。結局はキャンセルしたんですが、弱音は似合わないよ!と励ましの言葉を掛けましたがどう受け取ってくれましたやら、です。


ご母堂はいよいよ90歳台に乗られましたか。がんてつさんのお母さんですから気丈な方であることは想像出来ます。そうはいいましても、身体の各所がいたんでくるのも止むを得ないお歳。がんてつさんのこの励ましの歌で、きっと元気付けられたことでしょう。「母よ貴女は未だ未だ卒寿」・・・自分の年齢に負けそうなご高齢の方すべてに聞いて欲しいセリフです。いい歌ですね。


薄霜2006/10/31(火曜)

「薄霜がひそと降り来るあしたには薄っすら白い落ち葉眺める」(夢子)
先生ついに霜がやってきました!落ち葉を掃き溜めていた所が薄っすらと白くなっていました。


いやー、このお作も、特に後半は見事ですねぇ。落葉を詠んだ歌は無数にあるでしょうが、霜で「薄っすら白い落ち葉」などという表現は初めてです。それにしても、そちらはもう霜ですか。能登の自然はとても美しいですが、また厳しいようですね。

添削(新仮名):
「初霜がついに降(お)りたか朝庭にうっすら白い落ち葉が散らばる」(夢子)
添削ー2(改作;旧仮名):
「初霜のつひに降(お)りしや朝庭にほんのり白き落葉ちらばる」(夢子)

(添削ー2で決まりですね。いい歌です。)


北へ4/大通り公園2006/10/31(火曜)

「蟹売りの電球揺るぎ無言歌のやうな風吹く大通り公園」(迷倫)
夜の大通り公園に出かけました。テレビ塔が修理中でライトが消えていることもあって人影もまばらで寂しい風景でした。夜ともなるとさすがに風が冷たく冬が遠くないことを思わせました。


北海道は晩秋から初冬へ・・の気配のようですね。「電球揺るぎ」は「揺らぎ」でしょうか?電球がゆるんでいて明滅しているのなら「ゆるみ」(緩み)でしょうし。「無言歌のやうな風吹く」は、添え書きの「・・人影もまばらで寂しい風景でした。夜ともなるとさすがに風が冷たく冬が遠くないことを思わせました」という情況に照応しいるいい表現ですね。

添削:
「蟹売りの電球ゆれて無言歌のやうな風吹く大通り公園」(迷倫)

(いい歌ですね。)


過疎化2006/10/30(月曜)

「寒寒と晩秋の夜は深まりて過疎化過疎化と枯れ葉が落ちる」(夢子)
この町の行く末を考えて居ましたらこんな歌になってしまいした(ーー;)


「過疎化過疎化」が枯葉の「カサカサ」と音(おん)が通うわけですね。なるほど。また「過疎化」という語はうらぶれて寂しい晩秋の夜をよく象徴しているようでもあります。地方の町村の過疎化を少子化が一層加速するようですね。医師不足の問題はありませんか?迷倫さんのような奇特なお医者さんは減る一方でもあり・・・。お作、言葉遊びのように見えて、決してそうではありませんね。本音の深い陰影が出ています。むしろ、夢子さんならではの、いい歌ですね。


百舌鳴く2006/10/23(月曜)

おはようございます(^^)。今朝は久しぶりの雨の朝になりました、月曜日の雨は嫌です・・・。
「昨日今日あしたへ続く道あるを疑わずいる吾に百舌鳴く」(夢子)
百舌が鳴き出しました!この鳥が鳴くといよいよ冬が近くなってきます・・・・百舌は冬に備えて準備をしていますが・・・・夢子は特別何もしていません時どきこれでいいのかな〜とこの時期は思うことが増えてきて少し不安な気持になりますが〜。


月曜日の雨は嫌いとか。こちらも(午前中は曇で頑張っていましたが)今とうとう降ってきました。百舌が鳴き出してそろそろ冬の準備ですか。鳥たちは時期に応じてやることが決まっているのでしょうね。迷うことはなさそうです。それに引き換え、人は時には不安になったりして・・・。このお作も上手いものですね。第四句までは誰しもそうなんだ、と気付かされます。結句の締めも効果的です。

「昨日今日あしたへ続く道あるを疑わずいる私に百舌鳴く」(夢子)

(いい歌ですね。)


深呼吸 2006/10/29(日曜)

「真っ青な秋空見上げ伸びすれば縮んだ心が深呼吸する」(民子)
時間に追われ目の前にある「やるべきこと」ばかりに心を奪われていると、知らず知らずに目線が下へ下へと向いてしまいます。目線を思い切り上にあげてみたら、なんと素晴らしい秋の空!!肺が深呼吸するのではなく、心が深呼吸した感じがしました。

肺が深呼吸をし、同時に心が深呼吸したのですね?かって坂本九ちゃんが盛んに歌いました「上を向いて歩こう」と。もっとも「涙がこぼれないように」と続き、ここでのご趣旨と違うようではありますが、根は同じでしょうね。「時間に追われ目の前にある「やるべきこと」ばかりに心を奪われていると、知らず知らずに目線が下へ下へと向いてしまいます」とおっしゃる。これは大変によいことを言われていると思いました。そのように自覚出来ず、ずーと俯いてばかりいる人も結構多いと思われるのです。下を向かなくても、大変に狭い世界に閉じこもってしまう。民子さんはしっかりと自分を客観視されている。だから、自分の習性のゆがみを(ひどくなる前に)修正出来るわけですね。働く多くの人たちに聞かせたい言葉です。

添削:
「真っ青な秋空見上げ背を伸ばせば縮んだ心が深呼吸する」(民子)

(いい歌だと思いました。)


土塀2006/10/11(水曜)

「朽ちかけた土塀は萩の影映し私の影も引き込んでゆく」(紗柚)
ご旅行から帰られての添削有難うございました。とても美しい歌にしていただきました。山の秋はいかがでしたでしょうか。私は家の付近の京都郊外や市内で紅葉前の小さな秋を楽しんでいます。朽ちかけた土塀沿いに萩の咲く道があります。秋の日差を受けて塀に映る萩も味わいがあります。眺めているともう一つの世界、塀に映る影の世界に暫くこもっていたいような気分になりました。


お陰様で山の秋を満喫出来ました。お作、「土塀は萩の影映し」とありますね。萩は影もさまになるのすね。日を浴びている萩、影を落とす萩。陽と陰、陰と陽、共に内包し、共に顕現させ、相矛盾するものを包含し間然するところがなく、一層高い調和を示す。これを止揚(揚棄、アウフヘーベン)という・・・。つまり、お作には哲学の影が見られます。

「朽ちかけの土塀が萩の影映し私の影も引き込まれゆく」(紗柚)

(いい歌ですね。)


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