科学とは
- 2011.05.08
宇宙成すは暗黒物質が七割と科学は言へり 心の裡こそ 明らむるπ(ぱい)の桁数きそひ合ひ一生(ひとよ)を費やす人らの不思議
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
宇宙成すは暗黒物質が七割と科学は言へり 心の裡こそ 明らむるπ(ぱい)の桁数きそひ合ひ一生(ひとよ)を費やす人らの不思議
霊気にも陽(やう)と陰(いん)あり精神と肉体統ぶる魂(こん)と魄(はく)これ 希望か魔手か: 何ゆゑにiPS細胞が出来るのか不明とふことの危ふさを思へ 木星接近: うろこ雲の隙(ひま)に覗くは月のみにあらで木星も鋭く光る 自(し)が背中見えざる歯痒さ。目に追へる前行く他人(ひと)に深き翳ありて
光明か破滅か量子コンピューター 速度一気に百万倍とぞ いくつまで続くや白鵬の連勝は。人らは今日もはらはらどきどき
もし人とふ種(しゅ)のなかりせば星ひとつ認識されず漂ふのみにて 人の知は宇宙の理法を解かんとす宇宙にとりては自明ならんに ——————- アメリカ製御用学者の基地論に日本人かと疑ふ時あり ——————- わき清水せせらぐ音に夜を鳴る南部鉄製風鈴の影
文系と理系のはざまに横たはる千尋の溝を埋めむ試み 意識などをクオリアと呼び科学研究の対象になす時代となりぬ 意識など主観を科学で解くなどは客観視なればまさしく矛盾
「昼間見る半弦の月のはかなくてきらめく雲にいま呑まれゆく」 「軒先に頭をもたげ紫陽花のたわわに咲くは貴(あて)なる闇なり」 「梅雨明けと紛ふばかりの青空にヒバリあがりて生命(いのち)を謳(うた)ふ」 中里介山著<大菩薩峠>より:- 「盲(めし)ひてもなほ人を斬る竜之介-生くるとはかくすさまじきもの」 「モアレ縞さまざまなるを解かむとしその変幻はそぞろに妖し」
「大都上空に麗人閉づる眼のやうな繊月、そして金星が並ぶ」 「靄けむる富士川の橋渡りつつ脳裏に富士山けざやかに浮く」 「しっとりと卯の花くたしに濡れて澄む東海道の水田地帯」 「集ひては議論を交はし楽しめる学会といふは不思議な異界」 「拉致されて生(な)しし子供ら帰国すと歓喜はすれど何か違和あり」 「木曽川の河川敷埋め黄をながすオオキンケイギクに妻も染まりぬ」 「光とは真空とは何 問ふほどに吾が脳めろ […]
「歩みつつ風の匂ひも春めきてキラリと光る妻の眦(まなじり)」 「いつよりか背を丸くして歩く癖しばしば妻に言はれ身を反(そ)る」 「不思議なり七日に一日休むこと時代を超えて万国に根付く」 「その昔天地を造り賜うたる神さへ七日にひと日休まる」 (旧約聖書) 「百三十七億歳と現代の科学が宇宙の年齢を定む」 「イラクとか北朝鮮とかは身に余り光と宇宙の謎に没頭せん」 (口語新仮名一首):- 「始まりはあって […]
「遺伝子の不思議述べつつ生あるは死あるがゆゑと科学書に説く」 「妻と娘(こ)と並ぶを見つつ娘(こ)の宿す命の裔(すゑ)の命思へり」 「廈門(あもい)から一時帰省の娘また妻と連れ立ち美術館訪ふ」 「訪ね来て岐阜にゆかりの画家たちの名画にしばし初春を愉しむ」 「美術館前なる図書館入り際に山茶花ひときは赤くしありけり」
「物の影回転しながら伸びてゆき天動説の秋の日迅し」 「窓外にどっしりと建つビル群に光と影がうつろひ止やまず」