たましひ

たましひ

透きとほる大空の青を眺めつつその先に闇あるを思はず

両岸の葉桜並木はさみどりの帯を水にも流しさやげる

魂とふ実体のなき塊がぶつかり合ふのが人の世ならむ

肉体と精神の二者が在るのではなくびんびんと鳴る鐘のごとしも