旅行(ドライブ)詠

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今日の歌 

  • 2003.06.30

「6月ももうおしまいと溜息を衝くがとくだん焦燥はない」 「紫陽花があぢさゐ公園に蔓延し五十がほどの異種の華あふる」 「万を超すアジサイ一斉に花ひらき豪華絢爛に衰へむとす」 「くさぐさのアジサイの中に紅色の<アリラン>の名を忘れ得ずをり」 「三ヶ根山スカイラインは両側をアジサイで飾り自動車(くるま)を慰撫す」 「一つ死が大事件なる今の世にフィリピン戦死者の数を言はうか」 「やすやすと記すものかな日本 […]

今日の四首 

  • 2003.05.17

大分からの帰路。(これまで何度も行き来した航路なのに、今回初めて関空の全容を上空から雲間に見た。それを記念?して一首。) 「わが機いまいづこを飛ぶかと小窓より見れば地上に<かんさい>の文字」 (関空の施設の平らな屋上?に、白い文字で大きく<かんさい>と書いてあります。名古屋空港に近づくにつれ飛行機は高度を徐々に下げており、上空3、4千メートルからもはっきりと読めました。上空から読めるように書いてあ […]

今日の三首

  • 2003.05.15

大分にて: 「妻と来て白水鉱泉味はへば炭酸きつく舌を刺激す」 (白水鉱泉:大分県庄内町に湧く鉱泉) ----------------その後・・・ 「階段を上るに勝り下るときどっしり重し地球といふ物」 (注:自らの体重が足にのしかかるのは階段を上るときより下るとき。万有引力の法則で、同じ力で、地球がこの身を引き付け、またこの身が地球を引き付ける。これを余計に感じるのは下るとき。) 「橋の下するどき眼 […]

今日の六首

  • 2003.03.10

「ああ山と喜ぶ妻がうれしくて犬山目指す食後のドライブ」 「寒風に御嶽山(おんたけさん)の白銀(しろがね)がさらに磨かれ山間(やまあひ)に光(て)る」 「白光(しろひか)る御嶽山と犬山城、大河も併せ眼底に収む」 「妻と来し春の木曽川水寒く犬山城をつぶさに映す」 「犬山城-小山の上の木造の小振りの城にてくきやかな白」 「堰かれては木曽川の水おとされて白濁しつつ緑(あを)く躍れる」

伊良湖岬6首

  • 2003.02.26

伊良湖岬行: 「菜の花にうづもれ妻は立ちゐたり冷たき風に髪騒がせて」 「春先の風は乱心あるらしも伊良湖岬(いらごみさき)に荒波飛沫(しぶ)く」 「とめどなく伊良湖岬を波おそひ丸く浮く日はしづかに赤し」 「夕づける空気は伊良湖ガ崎めぐり赤き太陽海原を打つ」 「照明に菜の花すごく艶(いろ)めけば妻さらに佳ししかと撮りたり」 「灯の当たるあたり菜の花白々(しらじら)し 果くらぐらと森に溶け入り」

今日の短歌13首

  • 2003.02.09

「娘いま廈門(あもい)にあればわが妻は中国すべてに関心深む」 「地上より三百メートル上空へ実に静かにリフトは運ぶ」 (注:リフト=Lift、エレベーターの英国読み) 「為せば成る技術といふか十円玉立てて倒さぬリフトの動き」 以下クリックするとものぐさ写真館該当ページが開きます。ブラウザの戻るボタンで戻って下さい。 「ツインビル展望階に上り来て木曾御嶽山(きそおんたけ)をデジカメに収む」 「御嶽山( […]

シドニーに詠ふ-1

  • 2002.12.08

シドニーに詠ふ-1: 「シドニーに着きし初日に市中にて<三猿>の像に逢ふ親しさよ」 「シドニーは肌色白と黄と黒と中間もある混合世界」 「初夏にして雨なき街に浮き雲が瑠璃色ガラスの空すべりゆく」 「歩くことこんなに愉快かシドニーを街から浜まで妻と辿りぬ」 「公園に遊ぶ鳥らの珍しさ鳩とカモメも混じり騒げど」 「夕光(ゆふかげ)に見放くるブリッジどす黒くオペラハウスはつるりと輝く」

追補三首

  • 2002.10.02

追補三首: 「山上の天守閣から 焔々(えんえん)と燃えし瘤山意外に近し」 ---------- 「伊吹山ドライブウエイより眺望する琵琶湖は秋の陽に白く炎(も)ゆ」 「雲破る斜陽が琵琶湖を射し照らす荘厳(しゃうごん)を拝む伊吹山より」 {一首目:半年ほど前に山火事がありました。数日続いたと思います。2ヶ月ほど前にたまたま現場を見ました。山火事というものを初めて実感したものです。その山が、先日行った山 […]

今日の数首

  • 2002.09.25

「関ヶ原古戦場跡に佇めば血を噴くごとく曼珠沙華咲く」 「裏切りが歴史つくりし関ヶ原古戦場跡蕎麦の花咲く」 「古戦場経て登り来し伊吹山 雲行く下方に琵琶湖かがやく」 「黄の色に濃尾平野は平らにて伊吹山より岐阜、名古屋見ゆ」 「伊吹山ドライブウエイを下りきて138(いちのみや)タワー見ゆるぞうれし」 「伊吹山五合目あたりを下りつつかすかに名古屋のツインビル見ゆ」 (注:138(いちさんはち)タワーは木 […]

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