旅行(ドライブ)詠

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明治村見学

  • 2003.10.13

<犬山・明治村へ H15-10-12> 「退(しぞ)きゆく明治時代の建物を集め残すも文化のおしゃれ」 「重厚の帝国ホテル玄関を据えて犬山・丘陵の<明治>」 「<呉服座>は<くれはざ>と読み江戸・明治の庶民の娯楽の形を残す」 「明治期の牢獄さへも移築して明治の文化の粋といふのか」 「あの頃は蒸気動力が主体にて<明治村>ゆくSLの汽笛」 機関車部分も車輛に組み込んだ旅客用軌道車があった。世界に唯一のも […]

東北旅行詠-5

  • 2003.10.09

(千葉家) はるばると来し遠野なり屋根に草生ゆる曲がり家まづ人を迎ふ」 「使用人、家族合はせて二十余人馬を商ひ暮らしし曲がり家」 「古き門あり尋ぬれば映画ロケ行はれし跡とふ曲がり家暗し」 「遠野市はもはや<遠野物語>の民話世界からほど遠き街」 「かっぱ淵、子供だましと思へども小川の淵に面影ほのか」 「<かっぱ淵>の標(しるべ)に妻を凭(よ)らしめて撮れば河童に見えくるをかし」 「曲がり家の民芸館に […]

今日の歌

  • 2003.10.06

2003-10-06:木曽川に沿って美濃加茂までドライブ。 「木曽川は坂祝(さかほぎ)あたり水緑(あを)く層状岩壁と岩山を映す」 「渡りゆく層状岩盤は褶曲し地球内部のドラマを晒す」 「緑濃き水面(みなも)をみだしカヌーやらボート滑りて川下へ去(い)ぬ」 「意外なり坪内逍遥生誕の地と記す碑のたつ美濃加茂市」 「迷ひ来し古き建て屋の路地裏が中仙道の太田宿とぞ」 「古きもの残す人あり新(しん)に就く人あ […]

東北旅行詠-4

  • 2003.10.04

「曇る日は田沢湖さらに青さ増し金色(こんじき)乙女像抽(ぬ)きんでて顕(た)つ」 「棲めざりし田沢湖に今ウグイゐて妻が撒く餌にどどっと寄り来」 「宿求め夕靄深き鄙の道八幡平へあせりつつ駈く」 「高原は秋にタンポポ綿毛つけ幾許(ここだ)並びて微風にも崩(く)ゆ」 「朝霧の霽(は)れゆく迅(はや)き前山は標高千五百の上へ突き出(い)づ」 「八幡平に同宿したるは名古屋生まれ岩手に学ぶ青年なりき」

今日の歌

  • 2003.09.25

<東北旅行-3> 「夕闇に煙霧しまける金色堂内ら明かるく望みを蔵す」 「ひたひたと背後に迫る霊気あり藤原三代闇の中尊寺」 「真摯なる賢治童話の難解さ羅須地人協会なる名もしかり」 「不慣れなる農事に励み身を削り名のみ残して逝きし人はや」 「民のため人のためとぞ身を虐め雨にも風にも耐へざりしものを」 「イーハトーブは地上になきや少年ら乗せて宇宙へ銀河鉄道」 「死の際に『おやじが僕を認めた』と父への意地 […]

今日の歌

  • 2003.09.23

「まだらなる紫雲の隙(ひま)にご苦労にもポツリと火星が今夜も光る」 「六十路(むそぢ)前に老いを詠ひし師なりけり晩年に青春を生きむとも詠まる」 「百歳まで生きむと告(の)らしし短歌(うた)の師の臨終(いまは)の無念はわが思惟を超ゆ」 「昏々と眠れるままに逝きし父、また母哀れ 神ふと憎し」 「死にたくないまだまだ死ねぬと言ひしまま事切れし兄 あな無惨やな」 -----東北旅行-2: 「様々に友ら病む […]

今日の歌

  • 2003.09.21

「60を過ぎても老いを感ぜぬは異常と言ふのか。地球45億歳」 「連れ立ちて路地裏沿ひに歩めるに家それぞれが花花を愛す」 「アラファトを屠るとわめくイスラエル 生命(いのち)の軽さ中東に極まる」 「拉致といふ認識外の災難の二十四年後の辻褄あはせ」 下北半島にて: 「幾岬山(いくさきやま)越ゆればすなはち巌仏(いはぼとけ)屹立したる仏ガ浦海岸」

今日の3首

  • 2003.08.20

「霧雨の開田高原 木曽駒に手触れてにこにこせる妻はよし」 「辿り来し奈良井宿にて中仙道古(ふる)杉並木を二十メートル味はふ」 「塩尻より乗りし高速道路いま夜雨(やう)に煙れどびゅんびゅん飛ばす」

今日の3首

  • 2003.08.18

「御嶽山(おんたけ)に己が時間を拾はむと来しがいつしか雲間に迷ふ」 「○○神××神など八百万の神沿道に並ぶ御嶽山(おんたけ)」 「御嶽山(おんたけ)の嶺を裹みて雲塊の激しく動くを妻と観て佇(た)つ」

今日の歌 

  • 2003.07.28

「ブッポーソー 啼くを聞かむと訪ね来し鳳來山に山鳩とよむ」 「仏法僧 ブッポーソーとは啼かずして山にしづかに一生(ひとよ)を過ごす」 「ブッポーソーと啼く主尋ね山に入りこのはづくとふを知りし人あり」 「鳳來山展望台より見晴るかす本宮山頂は電波中継地」 「声と画像はるかに乗せて蠕動(ぜんどう)せる電波よさらに<愛>を伝へよ」 「迷ひ入る細き林道上りまた下る間に間に棚田ひしめく」 「か細かる林道を五十 […]

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