夕景
- 2021.12.05
たたなづく雲と落日の絶景を電車の窓より撮り飽かずけり
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
たたなづく雲と落日の絶景を電車の窓より撮り飽かずけり
たまさかに寄りし小さなギャラリーに加藤卓夫の三彩壺あり 霜月尽 妻と来りて百彩の‘もみぢ’を堪能す瀬戸・定光寺
山間(やまあひ)をゆきつつ周りのモミヂのほか人家の佇まひも脳裏に刻まる
辿りきて深き峡谷の巨岩群の間(あひ)に紺青の水よどむ観き 妻と来て川浦峡谷(かおれきょうこく)の深谷と周囲の多彩なもみぢを満喫す
奇怪なる姿勢に立てる巨木群“株杉”の森に入り来て呆然 “株杉”の異様さに動揺したるやも妻がメガネを森になくしぬ
恵那峡のダム湖を船に遊覧す 峨々たる岩群、しぶきに架かる虹
瑞浪・“おばあちゃん市・山岡”: “おばあちゃん”たち運営の‘道の駅’に日本一大きな水車が回る
隠々と盆踊り唄を幻聴す郡上八幡を妻と歩みて 吉田川 急流にして岩を噛み段(きだ)くだるときに激しく繁吹(しぶ)く
千三百年前の改元の因なりし <養老の滝> は緑に染まれる 落ち口は激しくしぶき太々と <養老の滝> は緑陰を落下す
薔薇園に今が盛りの薔薇いつぱい 色彩の競演を妻と楽しむ ま青なる薔薇を創るは不可能らし青薔薇と言へるは青もどきにて