「「可愛そう」は野菜作りに禁句だと義母は得意気に青虫つぶす」（愛） 今、義母から野菜作りを教わっています。無農薬、有機栽培は、けっこう手のかかる作業で、自分たちの食べる糧を作るのが精一杯。ネットをかぶせて蝶の来るのを防い […]

「丸太組筵の暖簾楽屋口傾城花魁サンダルで立つ」（実華） 「懸命に子供歌舞伎を演じ終えシャツターチャンスピースと納まる」（実華） 地芝居はカメラマンがいっぱい。チャンスは一挙手一動がすべて　絵（写真）になります。常磐津「将 […]

「年輪のような襖の下貼りの埃を払い胸躍らせる」（実華） 古文書調査は埃との戦いです。市から委託された旧家の襖は新聞紙や反古紙等何段にも貼ってあるのを丁寧に埃を払いながら剥がしていきます。いつ頃（何年）のどのような古文書が […]

「天高く穂高の山脈（やまなみ）白く初み紅葉の里から冬を見ゆ」（伊那佳） (天高くアルプスの山脈白く初み紅葉の飛騨路に冬のおとずれ） 紅葉を見に安房トンネルを抜け新穂高ロープウエーで西穂高口(2156m)から北アルプスを見 […]

「食卓に加熱二分とメモのあり昼の一餉と妻は書きゐし」（比叡） 退職後お互いに入れ違いの事があります。帰宅後妻は不在で簡単な電子レンジの用意がしてありました。結句のゐしですが、ゐきか、ゐつか迷います。また３句と結句がダブっ […]

「白萩のベールが包む彼岸花燃ゆる赤さへたをやかに見ゆ」（紗柚） 根に毒を持ち真っ赤な色をした彼岸花は単独で見ると強烈な印象を与えますが白萩に覆われてぽつんと咲く姿は可憐でたおやかに見えました。 「死びと花」「根腐れ花」な […]

「撓みつつ枝たおやかに咲き乱るる白萩紅萩とめどなく散る」（比叡） 今萩が満開です。通るのに困るぐらいはみ出しています。また散り始めています。秋全開です。宜しくお願いします。 （俗称）萩寺と言われるお寺へいきますと、本堂に […]