音楽

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嫌米?

  • 2014.04.08

金(きん)をまぶす神社の大門に桃の木が紅白の花を齋(いつき)となせり はてしなき水色の空を泳ぐとも映るとも見えて桃の花花 がさつなるアメリカの唄は好かざれど<カントリーロード>は心(しん)に沁みくる 軍事や銃器のぞきて嫌米の由(よし)はなく殊にサラ・ブライトマンの天上の声は ただ一度聞きたるのみに忘れぬ唄、美空ひばりの<可愛いティティナ>

ある旋律

  • 2012.06.07

ある日ふと生まれし悲傷の旋律がその後もをりをり脳内かけめぐる ふと生(あ)れし不思議の旋律が脳奥に幾度も響(とよ)めばテープに記録す

美空ひばり

  • 2011.03.24

直接に見ることなかりし歌手なれど逝きて久しきを不意に寂しむ 不世出の歌手とぞ思ひきラジオにて聴く歌声に又しか思ふ ラジオより流るる歌声親しかりされどその歌手逝きて久しき 映画では子役より出で美声にて印象刻みき今ははかなし 生き生きとラジオゆ流るる歌声よ、その主世に亡しあまりの断絶

末期の桜花ほか

  • 2010.04.18

美しき叫びといふものあるものとマイケル・ジャクソン聴きつつ思 —————————————– 散り終はりに近き桜の並木には満開の余韻のただよひてゐて 椋鳥やつぐみに雀、ひよどりなど少なき花に交互にむらがる 椋鳥やつぐみに雀、ひよどりな […]

短歌はいかに

  • 2009.07.22

音楽は時間的芸術と言ふけれどクラシックなどは常在不滅 絵画など空間的な芸術は時間を排除す 短歌はいかに 種(しゅ)の進化の終点が人より猿なりせば地球は平和としばしば思ふ 種(しゅ)の分化は突然変異に依るなれば<進化論>より<変化論>では? <進化論>と<自然淘汰>が正しくば地には人間のみが住むはず

2004月11月16日

  • 2004.11.16

チャイコフスキー第六が鳴る車中にて半ばまどろみ中有(ちゅうう)を恋ひぬ 襲ひ来る雲押し分けてほとばしる太陽光が地上を舐めゆく 騒音の中に目つむり黙すれば無窮の彼方に人の笑ひ声

今日の五首

  • 2003.06.03

「<愛>といふ甘くもつらき言葉あり。それが育てし技術の重さ」 (NHKテレビ、Xプロジェクトで、<愛>をキーワードとするプラズマテレビの開発物語が放映された。) 「吾が妻に幾度も言ひ来し愛といふ言葉の軽さ重さを量る」 「これまでも幾たび<愛>が人を救ひまた破滅させしや されど愛かな」 「かって我が唱へし<愛の工学>の嗤はれしこと想へば懐かし」 「殺人鬼大統領の持つ力恐れて首脳らやたらと持ち上ぐ」

今日の五首

  • 2003.05.29

「体調のすぐれぬ妻に聴かせけりかの<亡き王女のためのパバーヌ>」 「妻のためかくる癒しの音楽にいつしかわれが癒されてをり」 「<ダフニスとクローエ>まさに天界より泌み出(い)でそのまま部屋に満ちたり」 「ふか闇にラヴェルの音楽みちわたり確かに宇宙の果を視てゐき」 「君とかく夫婦(めをと)をするは必然の奇跡なるらむ 南無大宇宙」

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