2003年2月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月4日 gotohman 生活詠 今日の二首 忙中は時間の感覚うせるゆゑ因果律さへ危ふくなりぬ 忙中は人事のことも忘れはて能面よりもおだやかな貌(かほ)
2003年2月1日 / 最終更新日時 : 2022年2月1日 gotohman 生活詠 今日の三首 時くれば闇は襲ひぬ所詮わが憂鬱の瘤はわれのみのもの 今月ももう終わりだと月々に繰り返す弁は空気に似たる もう二月、信じられない感覚は心的バランスのほころびによる
2003年1月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月31日 gotohman 生活詠 今日の四首 「積雪の棉の布団に突っ込むに前駆自動車空転するのみ」 「積もりたる新雪の肌しみじみと掌(て)に触れながら天与の温み」 「滂沱たる雪の乱れにまみれつつ宇宙の果に生(あ)るる星恋ふ」 「聖き雪降らす闇空透過する微光のありて街 […]
2003年1月29日 / 最終更新日時 : 2022年1月29日 gotohman 生活詠 今日の五首 (新仮名) 「風にのり細かい雪が降りしきるあとからあとから無蓋の天より」 (以下旧仮名) 「暗き闇あくまで深くその果より湧き止まぬ雪は天の泪か」 「積もる雪たちまち凍り舗道には見の限り車が連なり歩く」 「文明の先端なのに […]
2003年1月28日 / 最終更新日時 : 2022年1月28日 gotohman 生活詠 今日の三首 「携帯電話(けいたい)にデジカメ付いてデジカメに電話付かないアンフェアじゃないか」 「皮肉なり情報機器の発達が戦争さへもゲームと化すは」 「イラクのこと北朝鮮のことこき混ぜて世界政治のパレット模様」
2003年1月27日 / 最終更新日時 : 2022年1月27日 gotohman 生活詠 今日の二首 「PCの小箱につまる多機能のほんの一部でわが用は足る」 「PCは操作ミスには無力でも人生にないリセットボタン持つ」
2003年1月26日 / 最終更新日時 : 2022年1月26日 gotohman 生活詠 今日の6首 「喜べざるアウトソーシングの時代にて首切り容易な勤労者増ゆ」 「妻若く働くことを好めればPC仕事を見付けては為す」 「仕事なきはずの日本に増えてゆくブラジルからの労働人口」 「妻と来し隣の街のスーパー兼レストラン実はブラ […]
2003年1月24日 / 最終更新日時 : 2022年1月24日 gotohman 生活詠 今日の3首 「帰らむとするに俄かにボタン雪落ちきて路灯に砕け散るなり」 「空間にひしめき躍る雪の粉は幸せさうにみな喜々とせり」 「前照灯上げて走るに正面の闇から無数の雪片襲ふ」
2003年1月23日 / 最終更新日時 : 2022年1月23日 gotohman 口語 今日の二首 (口語一首) 「期待した昨夜の月はまだなのか星空やけに暗くて深い」 (文語一首) 「見ゆる星年々減りて親しかる星座もその名を変へむ日近し」
2003年1月21日 / 最終更新日時 : 2022年1月21日 gotohman 生活詠 今日の3首 「山を越え出で来る大きな楕円にして哲学的な陰をもつ月」 「地平からはじき出されて歪む月の蔭の部分は心にて観む」 「上辺にやや翳り見せ浮く月を地平に弾ませ悪路を走る」