今日の三首

「雨散らし雨の季節をことほげる空に樅の木緑(あを)く突き出る」

前作『木霊して談笑をなす女人らは離離たる樹林にこぼれし卵子』を受けて・・・

「球追ひてグランド駈くる男らは大地の膣にうごめく精子」

「極微(ごくみ)なる雨粒(あまつぶ)脈打ち乱れとび目にいたく沁む 励まざらめや」

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