2004年6月6日 / 最終更新日時 : 2004年6月6日 gotohman 生活詠 今日の三首 「雨樋をしたたる音に梅雨入りは寂しきものと思ひ知るなり」 「友どちら祝ひ呉るるは停年に一つけじめを思ひ知れとや」 「職退(の)きてはや二月(ふたつき)か胸底にポトリと一滴墨汁の衣魚(しみ)」
2004年6月4日 / 最終更新日時 : 2004年6月4日 gotohman 生活詠 今日の歌 「光満ち青澄む空より凄惨の泪一滴落ちてくる夢」 「欠け初めし満月ゆらりと昇りきて兎の影がすすり泣く見ゆ」 「物あふれ愛も溢るる地上なら昇る少女の翼は折れむ」
2004年6月3日 / 最終更新日時 : 2004年6月3日 gotohman ニュースから 今日の三首 (<衝撃>のつづき) 「街なかに<愛>売るるころあの少女が胸処(むなど)深くですすり泣くなり」 「少女言う『直接会って謝りたい』胸は凍るが泣かせるセリフだ」 「『出来るなら平凡な一生過ごしたい』くだんの少女の切ない一語」 […]
2004年6月2日 / 最終更新日時 : 2004年6月2日 gotohman 生活詠 今日の歌 <あの「衝撃」の翌日> 「梅雨前の光をとほす緑葉に幾重も枝葉の影が交はる」 「赤青の涎掛(よだれかけ)して地蔵さま幾多ならべリ寺社の裏手に」 「葺き替へられ甍の光る本堂と破れ傾く納屋、奥の院など」 「寺庭に仰ぐすぢ引く白 […]
2004年6月1日 / 最終更新日時 : 2004年6月1日 gotohman ニュースから 今日の衝撃 <衝撃> 「さあ6月衣替とて華やげるこの日に児童が児童を殺(あや)む」 「殺意などあろうはずもない児童の十一歳のある日の悪夢」 (新仮名) 「血を浴びて教室に戻りし小六の女児には今も未来も修羅場」 「小六に宿りし憎しみ何 […]
2004年5月29日 / 最終更新日時 : 2004年5月29日 gotohman 生活詠 今日の十首 (口語新仮名): 「イラクとかパレスチナとかでの余りにも軽い命は食傷気味だ」 (口語新仮名): 「一命は地球より重いはずなのに筈なのに重いはずなのになぁあ・・・」 「直腸の狭窄症とて腹切られ内蔵切られて病み臥す兄よ」 「 […]
2004年5月27日 / 最終更新日時 : 2004年5月27日 gotohman 生活詠 今日の歌 「河原よりひとつ雲雀の鳴きながら昇り果てしか声のみひびく」 「木曽川の中州に川鵜と青鷺と白鷺つどひ並びてありく」 「上げ雲雀撮らむとせしが眩しくて勘に頼れば空のみ写る」 「キラキラと上げ雲雀降らす春の声 身もだえにつつ喉 […]
2004年5月25日 / 最終更新日時 : 2004年5月25日 gotohman 生活詠 今日の歌 「大都上空に麗人閉づる眼のやうな繊月、そして金星が並ぶ」 「靄けむる富士川の橋渡りつつ脳裏に富士山けざやかに浮く」 「しっとりと卯の花くたしに濡れて澄む東海道の水田地帯」 「集ひては議論を交はし楽しめる学会といふは不思議 […]
2004年5月15日 / 最終更新日時 : 2004年5月15日 gotohman 生活詠 今日の三首 「林行く風ひたひたと裏がへす葉叢なびきて白くかがやく」 木曽川増水:- 「青々と繁る樹木が濁流に半ば沈みてゆさゆさと揺る」 国宝犬山城:- 「徂徠命名の白帝城が激流の上の小山にぽつねんと建つ」
2004年5月14日 / 最終更新日時 : 2004年5月14日 gotohman 生活詠 今日の歌 「晴れわたる晩春のひと日妻ときて木曽川沿ひに散策五キロ」 「繁る葉を漏れくる陽光はみどり色。夢中でシャッターを押し続けたり」 「遊歩道に燕とび交ひウグイス鳴く世界の騒擾は夢のごとしも」 「山岳に豪雨ありけむ木曽川は濁れる […]