2004年8月2日 / 最終更新日時 : 2004年8月2日 gotohman 生活詠 今日の3首 ちぎれ雲なほ飛ぶ台風余波の空されどやうやく藍青深し ブラインド越しに見やれば満月はいま高層のビルにかかれる 満ち足りしのちの月なれ欠けてゆくばかりはけだし老い人に似る
2004年7月31日 / 最終更新日時 : 2004年7月31日 gotohman 生活詠 今日の6首 新築の巨大モールの脇に建つスーパー何某(なにがし)たちまち潰る 台風の余波の雲塊つぎつぎと怪獣のごと飛ぶがに流 某大学OB会のメンバーに百六歳の元教授をり 某大学OB会のメンバーで米寿の御仁が一番元気 大学も苦難の時なれ […]
2004年7月29日 / 最終更新日時 : 2004年7月29日 gotohman 生活詠 今日の4首 真昼から夜半(やはん)にかけて蝉の声ここだひびけり生命(いのち)きらめく 死といふは特殊にあらず天地(あめつち)に生の数だけ散らばれるもの 無常とは無情にあらず生と死の変転あやつる仏の情なり イラクでは今でもむざむざ死ん […]
2004年7月24日 / 最終更新日時 : 2004年7月24日 gotohman 生活詠 今日の4首 一歳の女(め)の孫自分のおしゃぶりを玩具のキリンに吸はせゐるぞよ ーーー いづくより湧きくる人らかぎしぎしと七夕飾りの下埋めて尽きず 祭とてアーケード街を埋め尽くす老若男女が今の人の世 人のため滅ぶ鳥獣樹木らよ我等群集も […]
2004年7月23日 / 最終更新日時 : 2004年7月23日 gotohman 生活詠 今日の5首 貧しかる一本の木が幾百の小鳥をつつみ夕べ絶叫す 叫べるは樹木か群がる小鳥かも人間うごめく宵の街路に 人間に鳥ら追はれて塒(ねぐら)をば一街路樹に求め悲鳴あぐ ーーー プランターの一つが雀の砂場にて今日も浴びける跡二つ残る […]
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の5首 街に住む小鳥ら夕方電線に連なりとまりそのまま夜へ 鳴き交はし離合集散せる鳥らを昼夜容(い)るるは街路の一樹 塒(ねぐら)とて群がる小鳥ら夜は樹の心拍音のごとく会話す 灯火(ともしび)に下照る一樹が幾百の鳥の臥所(ふしど) […]
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の7首 今日、参議院選挙:- 政治とは最も疎遠な短歌といふ叙情に遊ぶ 開票進む中 イラクとか年金問題たたるとふ自民に厳しき開票すすむ なかなかに世の中変はること難し自民負けても政治は鈍く ーーーーー 屋上に建てたる物置無残にも突 […]
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 旅行(ドライブ)詠 今日の3首 妻と多治見の永保寺を訪れて:- 虎渓山永保寺なる観音堂 国宝の身をどっしりと構ふ 永保寺の観音堂の背向(そがひ)にて積乱雲が育ちゆく見ゆ 能ふかぎり信心薄き夫婦(めをと)にして寺域に満てる清浄を嘉(よみ)す
2004年7月21日 / 最終更新日時 : 2004年7月21日 gotohman 生活詠 今日の5首 見舞ひ来て病院固有の匂ひ嗅ぐわが行く末の園なるやこれ 幼な孫ひととせ生きて得し智恵に大人ら三人(みたり)を歓喜に誘ふ 夕迫り積乱雲さへ置かぬ空をねぐらに帰るカラス二三羽 白ムクゲ紫ムクゲ光(て)る夢路 果に《お歯ぐろ溝( […]