2003年7月16日 / 最終更新日時 : 2003年7月16日 gotohman 生活詠 今日の歌 「池の鴨七羽のうちの六羽まで一羽責めをり 人の真似止(よ)せ」 「夫婦(めをと)して繭を紡がむ 日本と言ひ世界と言へど所詮人の世」 「七月の宙返りして白き鳩 そのまま胸乳に吸ひ込まれたり」
2003年7月15日 / 最終更新日時 : 2003年7月15日 gotohman 生活詠 今日の3首 「暗闇にをりをり光る池の面を震はせにつつ蟾蜍(ひきがへる)鳴く」 「蟾蜍だみ声に鳴く池暗し鴨ら不眠症に悩むなるべし」 「風絶えし夜の歩道に転がれる放置自転車人おびやかす」
2003年7月13日 / 最終更新日時 : 2003年7月13日 gotohman 生活詠 今日の歌 「躍る雨幾重にも見え風激し心静かに物思ふ午後」 「生きて死ぬ死ねば見えざる身のあはれ孔子釈尊キリストの闇」 「雨しまく宇宙の果に何かある。観むと五体を錐となしつつ」 「ニーチェ言ふ『神は死んだ』と。その前に人の世界が潰え […]
2003年7月12日 / 最終更新日時 : 2003年7月12日 gotohman 生活詠 今日の二首 「路地裏の塀より伸ぶる幾茎の桔梗は濃紫(のうし)に心を咲(ひら)く」 「孤りゐる部屋は冷房の微音のみ いま遠街にサイレンが鳴る」
2003年7月11日 / 最終更新日時 : 2003年7月11日 gotohman 生活詠 今日の歌 「高速道くぐれば向かひに朧月 このまま月へ旅立たんかも」 「いささ酒に酩酊にある我なるや雨の奥処(おくど)に赤子泣く聞く」 「殺人の心理を今宵思ひゐてだうにも理解のゆかずめろめろ」 「竜巻に吸はれて雲の上にまで人を哀しみ […]
2003年7月9日 / 最終更新日時 : 2003年7月9日 gotohman 生活詠 今日の歌 「雲の間に逆巻く霧が闇となり光となりて山嶺おほふ」 「アルタイルつひにベガには逢はざるや天を塞げるガスと雨雲」 「自閉といふ医学用語と社会語の混同ありて君を悩ます」
2003年7月7日 / 最終更新日時 : 2003年7月7日 gotohman 生活詠 今日の歌 「七夕とふ語に籠めらるる子らの夢くさぐさにして大人の打算」 「しとどに降る雨の粒粒見ゆるまでわが心眼を研ぎ澄まさむとす」 「森の思想得て文明を批判せる宮沢賢治の童話を愛す」 「人間の智恵の累積たる文明 はや爛熟の気配あや […]
2003年7月6日 / 最終更新日時 : 2003年7月6日 gotohman 生活詠 今日の歌 「妻忙し<あじさい祭>のアジサイをプリントアウトし家中に飾る」 「アジサイの無数の華の中に置き確かに妻を撮りたれど どこ?」 「アガパンサス、紫陽花、百合などくさぐさの花を賞(め)でつつ頭脳冷えたり」
2003年7月4日 / 最終更新日時 : 2003年7月4日 gotohman 社会詠 今日の一首 「雨の夜は自動車(くるま)の中をCDのピアノソナタで飾りてぞ行く」 (これは昨夜のことを詠ったものです)
2003年7月2日 / 最終更新日時 : 2003年7月2日 gotohman 生活詠 今日の歌 「梅雨最中なれどブラインドの隙間よりアクアブルーの空がのぞくよ」 真向かひのビルに西日が当たる個所当たらぬ個所あるは何かに似てゐて」 (第一首で、「最中」は「もなか」。折から、今日は半夏生。)