2004年12月1日

奈良行1:

平城宮跡の漠(ひろ)さよ闇に来て孤り朱雀門の威容に近づく

東大寺南大門の仁王像 阿と吽のふたつに睨まるる よし

大仏殿に毘盧遮那仏(びるしやなぶつ)座し圧倒的迫力をもて時空に鎮まる

口惜(くや)しもよ唐招提寺の本殿は解体修理で観る能はざる

秋の日に薬師寺五重ノ塔ふたつ青丹(あをに)と古色が互(かたみ)に観合ふ

古寺を観巡るにいづこにても隠れ仏に見らるる感じ

法隆寺前にて昼食摂りながら飯粒一つの歴史を思ふ

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