「身のめぐりに幾つも時計の置きあれどみな進み勝ちことに心理は」（梧桐）

「生き急ぐとにはあらねど心内の時計このごろ進みを加速す」（梧桐）

「一面に咲けるコスモスが微風にもその名のごとく宇宙遊泳す」（梧桐）

「「かわせみ」を「翡翠」と書くこと今さらに杜甫の漢詩に見て安堵する」（梧桐）

「家持と杜甫が活躍せし時代の重なることは偶然ならずや」（梧桐）

「どうだらう犬猫などは人のごと鏡に映るを自分と知るや」（梧桐）

「望（もち）よりはややいびつなるがよろしけれ十三夜の月がきりりと昇る」（梧桐）

「ひと本の山茶花ちらほら花開く気温低下にするどく反応し」（梧桐）


「路地沿ひの廃屋の庭にこの秋も紫式部白式部の艶」（梧桐）

「更けてゆく夜を空気は沈降しなべての音を家並より下ぐ」（梧桐）


「或る朝に黒猫あらはれ鳥用の水皿より水を舐め上げて去ぬ」（梧桐）

「善・悪の両性をもつ人類は未だ進化の途中の種（しゅ）ならん」（梧桐）


「違（たが）ふなく‘光’がすべての根源なり秋の陽あびつつ確信となる」（梧桐）

「群雲（むらぐも）に高低ありて雲の上を雲走る見ゆ気侭な風に」（梧桐）


「忘れ得ぬ名歌のひとつ実定（さねさだ）の「・・入る日を洗ふ沖つ白波」」（梧桐）

「李白、杜甫も漢詩に詠みし白帝城　国宝犬山城の別称にも借（か）る」（梧桐）
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「旧暦四日、雲なき夜空に月はなく星さへ見えぬ　不気味なりけり」（梧桐）

「ざっくりと右側大きく削られて更待月（ふけまちづき）が昇りくるなり」（梧桐）

（梧桐）：

「名にし負ふ爆弾低気圧襲ひきて寝待月（ねまちづき）いま涙にくるる」

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「原子力空母の寄港は反対の声を押し潰し今は常態化」

「米日で挑発をして中国の軍事的暴発を待つ構図不気味なり」

「居待月（ゐまちづき）もはや丸いと言ひ難く憂ひ顔にて昇り来たれり」

「やや厚き鯖雲生（あ）れて悔しくもスーパーフルムーンがフルには見えぬ」（梧桐）

「皮肉にも立待月（たちまちづき）は雲一つなき大空を悠然とわたる」（梧桐）

「閉（さ）す雲をかがやかせつつ十六夜（いざよひ）の月は向かふで何思案する」（梧桐）

（梧桐）：

「安倍首相、安保法案反対を非難すつまり「俺に逆らうな」とや？」

「平和主義を“左”と言ふなら“右”はみな戦争主義といふことになる」

「平和主義者が左翼といふなら大いなる左翼でゐたいと思ひてニヤリ」

「真夜に目覚め闇に聴覚さとくして遠き近きに鴉ら諍ふ」（梧桐）

「目の覚めてあらためて知る真夜にしてくさぐさの音絶ゆることなし」（梧桐）

「正確に時きざむごと鳴き続くるクツワムシなりその持続力はや」（梧桐）

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「安保法案反対の市民を理解不足ゆゑと誤魔化す政権の欺瞞」（梧桐）

（梧桐）：

「この世には人智を超ゆる事象多しされどすべてが自然の理に沿ふ」

「微細・極大のすべての事象も自然の理に従ひ起こる人には不可知でも」

「あまりにも精妙極まる生命の営みもすべて自然の理の内」

「身を統ぶる生化学現象も水・熱が高きより低きに流るるに同じ」

「奇跡とか偶然とかは人智の弁。すべて自然の理のなす必然」


「詠まんとして真意を伝へ得ぬ思ひしばしばあれど詠まざらめやも」

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「悪法も通してしまえば国民は直ぐ忘れるとほくそ笑む人ら」