「思ひっきり空気湿るになほも降る雨に閉口す梅雨とはいへど」（梧桐）

「このところ雀らはたと来ずなりて己の徳なきを羞ぢ入りてをり」（梧桐）

「いつよりか白黒の猫がベランダに来て雀らを狙ふをいかにせん」（梧桐）

「数知れぬ原子を集めて成りし身は死しても消えず離散するのみ」（梧桐）

投稿者：あおぎり
「米軍のアフガン・イラクの空爆を皆忘れをれど被害者ら忘れず」（梧桐）

「政権側は鎧の下に「改憲」といふ刃（やいば）を隠し三分の二を狙ふ」（梧桐）

「歴史家は軍事力支配が「リアリティ（現実）」で文化優位は幻想のごと言ふ」（梧桐）

「晴るる夜の七夕の日とて見上ぐるに天の川ならぬ白雲の帯」（梧桐）

「歴史上の偉人はいづれも貴（たふと）とけれど大抵は我よりかなり年下」（梧桐）

投稿者：あおぎり
「見えざれど‘魂’とも‘魄’とも文字化なしかくして‘自己’の存在確かむ」（梧桐）

「夜の闇に闘ひありて鴉二羽奇声を交はす隣の屋根にて」（梧桐）

「捨てるには惜しいと少女向きワンピース　笑いもできず褒めもできずに」（梧桐）

「マイナス金利、超緩和など次々と打たるる安易な策の結末は？」

「息つかせずつぎつぎと起こる事件・事故に以前の大ごとが忘れ去られて」

「政権に取り込まれゆくＮＨＫ幹部人事に明日を憂へる」

「集団的心理の恐さを英国のＥＵ離脱とふ事件に思ひ知る」

「だまされまい、失業率が下がりしは非正規雇用の常態化のゆゑ」

「平均的賃金下がりし主因には非正規雇用の常態化がある」

「自らの生命力にもうねりありて梅雨のこの時期はややに衰ふ」（梧桐）

「公道に沿ふ小花壇に盛りなるアガパンサスは妻が植ゑしと」（梧桐）
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「更けゆけば道路より来て腸内を遡るごときタイヤの擦過音」（梧桐）

「「マンボウ（翻車魚）」とか「かささぎ（鵲）」「ひたき（鶲）」「ばい（霾）」などの難漢字いまだに健在なるらし」（梧桐）

「俳句には季語など約束事あるを不思議に思ひ窮屈に感ず」（梧桐）

「湧きて流れ雨をこぼせる梅雨の雲　せめて心にカビを生（は）やすな」（梧桐）

「英語辞書引きつつ思ふ今までに一度も開かざるページはありや」（梧桐）

「見上ぐれば火星を伴ふ満月のこなた見おろす　微笑みながら」（梧桐）

（梧桐）：

「いい加減な経済施策に自分の名を冠され喜ぶ首相の幼稚さ」

「国民の年金資金を株価操作に使ひて大損せしことを隠す」

「９条の改変を自らの主題とし選挙では隠す首相の狡猾」

「９条の改変もつまりはアメリカの軍事的協力の要請受けて」

「国として真の独立なすために米軍基地撤去を言ふ政治家（ひと）出でよ」