過去ログ[3] |
---|
「納得す芭蕉が荘子に通づること貫流するは無為自然(むゐじねん)にて」(梧桐)
「体組織のおほかた短期で更新すされど脳は不変つまり人格も」(梧桐)
「季(とき)ならず庭の山茶花二、三花の闇に咲きをり十月半ば」(梧桐)
「いくつものバケツに溜まりし雨水は台風が呉れし花への土産」(梧桐)
「雨はつまり天(あめ)の水にてかみなりは上(かみ)が鳴る意か語源おもしろ」(梧桐)
「モハメッドが生きし七世紀に戻れとて<イスラム国>とふ蒙昧ひろがる」(梧桐)
「ほの匂ふ金木犀の生ひ過ぎし枝葉がどどーと強風になびく」(梧桐)
「繁茂して山なす樹木が風に揺る。「靡け此の山」と詠みし人はや」(梧桐)
「"Satchel Mouth" がサッチモの語源と知りしよりルイ・アームストロングいよいよ親し」(梧桐)
(梧桐):
「この体は六十兆個の細胞なり細胞は無数の素粒子より成る」
「科学は言ふ素粒子が全てを造れると何が素粒子を造りしは言はず」
「数式が開闢よりの全過程を明かせど宇宙は何ゆゑ生(あ)れしや」
「何ゆゑに宇宙は生まれ我ら居る。人智を遙かに超ゆる謎なり」
「数へ得ぬ素粒子群の営みが宇宙なりされど何ゆゑに在るや」
「十階より遙かな御嶽山(おんたけ)を撮るわきで「おおぜいが死んだ」と清掃婦の声」(梧桐)
競馬:
「先着を競うて走ると見るは人、馬らはただに走らされをり」(梧桐)
「NHK、ノーベル賞予想に日本人を挙げつつ九条の平和賞候補は言はず」(梧桐)
「武器輸出、集団的自衛権など政権の思惑(おもわく)どほり進みゆくなり」(梧桐)
「襲ひくる台風の予兆の雷(かみなり)が闇に間なくし轟く不気味」(梧桐)
「海底が高峰になりし例あまた、山が海底になりたる例も?」(梧桐)
「常ならばもみぢ美麗の山肌としかばね覆ふ無情の噴灰」(梧桐)
「小庭なる花水木のつけし赤き実のなべて無くなりぬ小鳥のせいならん」(梧桐)
万葉仮名:
「万葉の時代にも九九算はありしかな十六は「しし」、八十一は「くく」の仮名にて」(梧桐)
「振り返らば岐かれ道曲がり角さまざまにありし生なれど今がすべてぞ」(梧桐)
「遙かにも噴煙見えて御嶽山かすめる下に“惨”拡大す」(梧桐)
「冗談ならずエヴェレスト山頂が五億年前は海底なりしとふ説」(梧桐)
「突然の御嶽山噴火に観光客おほぜい被災す ふたたびの惨」(梧桐)
「何であれ構成要素個々の挙動を解明しても全体像得ず」(梧桐)
「寝室の上は樹脂製の屋根にして雀ら歩く愛(かな)しき音す」(梧桐)
「驚きぬ核兵器改良に米軍は今後三十年に108兆円使ふと」(梧桐)
「主要なる核関連施設・研究所に4万人余働くアメリカ」(梧桐)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「典型的賭博なるカジノの普及狙ふ政権は市民をいかにせんとか」(梧桐)
「精神的構造如何、聞くに耐へぬヘイト・スピーチを撒き散らす人ら」(梧桐)
「何ゆゑぞナチの悪夢のカギ十字が寺院のマークに酷似するのは」(梧桐)
「いくつまで生きるつもりだと詰(なぢ)らるるほどに生きたし命は宝」(梧桐)
「輝けど短きよりは鈍くとも永きがよろし命といふもの」(梧桐)
「一日の電子メールは全世界合計で400億通なりとふ」(梧桐)
「世界合計で迷惑メールの処理のみにフランス一国の年間予算使ふと」(梧桐)
「精神的構造如何空き缶など道路沿ひの花壇にポイ捨てするは」(梧桐)
「プランターに放置のグリーン・アスパラの茎伸び小さな花ここだ付く」(梧桐)
「急速に秋気満ちきて真夏着に過ごし危ふく風邪に負けさう」(梧桐)
「自動車は悪鬼か世界で事故により年間130万の人が死ぬとふ」(梧桐)
「想へらく釈迦や孔子は日本では縄文時代の人とは意外」(梧桐)
「キリストとて弥生時代に生きし人つまり日本の先史時代ぞ」(梧桐)
「奢る国、アメリカ合衆国の建国はたかが江戸・安永年間」(梧桐)
「昇りくる日を裹(つつ)みゐる鱗雲 鱗ことごとくまばゆかりけり」(梧桐)
「金融の緩和と称して札を刷るその大方は富豪のふところへ」(梧桐)
「花水木の朱色おびこし多(さは)なる実、いづれは雪にまみれて顕たん」(梧桐)
「生き延びて道沿ひの花壇に一輪のみゆらりと開くキバナコスモス」(梧桐)
「読み返しつくづくと想ふ精神のありやうは万葉と今と変らぬ」(梧桐)
「週のこと月月火水木金金と唱へしは壮なりし日々のことにて」(梧桐)
「週を今は日日日日日日日と唱ふるもおぞましいつ止まんかと」(梧桐)
「癌薬価きはめて高きは新薬の成功確率二万分の一ゆゑと」(梧桐)
「あはれ日本 萌芽示せど新薬の実現に後れ輸入に頼る」(梧桐)
−−−−−−
「名月より三日が過ぎて赤銅色(しゃくどういろ)の歪める姿で月が顔出す」(梧桐)
「竹簡とふ制約ゆゑか孔子らの言(げん)は簡潔にして的確を極む」(梧桐)
知らぬが仏?:
「うち当たらば破局かもしれぬ小惑星 地球をかすめて行きしを知るや」(梧桐)
「接近する小惑星の大方は検知されずと。知ればおそろし」(梧桐)
「過ぎ行きつつ民家の庭より張り出でて闇に木槿の白さ妖艶」
「ガザ復興に8千億円要るといふ破壊せしイスラエルが負担すべきでは?」(梧桐)
「許されよ仏壇の供花のさびしきとき造花を少し加ふることを」(梧桐)
「晴れゐしは錯覚なりや頭(づ)を打ちて雷鳴とどろく部屋内に居て」(梧桐)
「ウクライナにNATOが軍事援助を決む事態の深刻化を促すやうに」(梧桐)
「瑣事を契機に大戦争が勃発せし事実を歴史は皮肉に語る」(梧桐)
「単純なり 兵器無くさば紛争の解決は話合ひに依らざるを得ぬ」(梧桐)
「しばしばも声掛けんとして留守と気付く妻依存度の高ささらけ出す」(梧桐)
「耳澄ませば遠近で鳴く虫たちは五種類ほどともそれ以上とも」(梧桐)
「虫の音の去年(こぞ)に変はらぬと聞きながら虫は幾年生くやと疑ふ」(梧桐)
「しょぼしょぼと雨降るらしも甍濡れ灯りに金銀の破(や)れ箔のやう」(梧桐)
「買い物は仕事とのたもう妻のいてやれやれと言えば誰もがそうよと」(梧桐)(新仮名)
「手に触れてえのころ草を踊らしめ雑草とふ草はなしと呟く」(梧桐)
「階段の各段ごとの影の濃く踏み外したらば地獄へ墜ちん」(梧桐)
「一合に満たぬ晩酌にほろ酔ひて醒めゆくきはの虚無感にあり」(梧桐)
「太き雨急に落ちきて軒下に雀ら並び雨宿りせる」(梧桐)
「戦争への歩みに大方の国民はほとんど無関心 火の粉浴ぶるまで」(梧桐)
「戦争へひたすら走りしヒトラーさへ口では平和を唱へてをりき」(梧桐)
「幼児性肥満にありし女(め)の孫が一年の後(のち)に締まりて少女に」(梧桐)
「眼で見えず写真にも写らぬ遠富士が画像操作でなんと現る」(梧桐)
「写っていない富士山(ふじ)が画像調整でうっすらと現れ不思議な気持ち」(新仮名)(梧桐)
「宇宙には中心はない君も僕も宇宙の中心 換言すれば」(新仮名)(梧桐)
「新しきパソコン入手しはしゃぎゐる妻なりまさにコンピューターおばあちゃん」(梧桐)
「驚きぬ孔子は2メートル20センチの巨躯にて頑丈な身体(からだ)なりしと」(梧桐)
「朝まだき餌奪ひ合ふ雀たち騒音迷惑なれど許さん」(梧桐)
「七十年不戦に過ぎし国なればそろそろ銃を持たんとするのか」(梧桐)
「七十年の不戦を尊び九条を押し立て平和国家宣言を!」(梧桐)
「掌中のIT機器の博識を自分のものと思ふ 憎めず」(梧桐)
ガザの死者1,600人超:
「ガザの地に易々と奪はれゐる命と自分の命に軽重(けいちょう)ありや」(梧桐)
「夏夕映あまりに美しガザの地に今も進める殺戮・破壊」(梧桐)
「ガザの死者千四百超え負傷者は一万といふ 報道は細れど」(梧桐)
「夏の太陽まさに火の玉、灼かれつつ皮膚癌多きアメリカを想ふ」(梧桐)
(新仮名):
「朝晩くらい涼しくなれと愚痴れども今夜も熱帯夜でほとほとまいる」(梧桐)
「パレスチナ人の大量殺戮を勧むるがにアメリカはイスラエルに弾薬供与す」(梧桐)
「たつぷりと水遣りすれど大方は雑草の成育に吸はるるごとし」(梧桐)
「身近にて蝉の鳴くことつひぞなく白壁にとまるをシミと見てゐき」(梧桐)
「ネタニエフの脳に念力を集中し虐殺止めさせんとすれど届かず」(梧桐)
「自由なる空間として十階の窓の高さに燕ら飛び交ふ」(梧桐)
「やうやくに朝蝉聞こえむらむらと湧く懐かしさは心の奥より」(梧桐)
「何となくつけっぱなしにするラジオ 妻は福岡へ出掛けて留守なり」(梧桐)
「殺戮を続くるイスラエルとふ軍事国の非人道性はアメリカ仕込み?」(梧桐)
「雷雨後にからりと晴れて梅雨明けぬ胸キュンとなる若さは今も」(梧桐)
「行き詰まらば突破口もとめまづ脆き壁突き崩す政治の手法は」(梧桐)
「小(ち)さくとも蟻の一穴の喩へにて穿てばしめたものと喜ぶ首相ら」(梧桐)
「尊さに深浅はなき“平和”なり。戦時におけると平和時におけると」(梧桐)
「古臭きイメージにて国をみる勿れ例へばブラジル、中国などなど」(梧桐)
「病む国をたたきつくるやうな雷鳴の轟きしあと豪雨がしばし」(梧桐)
「驟雨のあと青葉悉皆に溜まりたる雨滴が風と光に散らさる」(梧桐)
病む国 投稿者:あおぎり
「病む国をたたきつくるやうな雷鳴の轟きしあと豪雨がしばし」(梧桐)
「驟雨のあと青葉悉皆に溜まりたる雨滴が風と光に散らさる」(梧桐)
「百名山の基準は何か戸隠山入らざる知り疑問湧き来ぬ」(梧桐)
「初蝉のたよりさまざまに聞こゆれど身辺に声なくややに焦れる」(梧桐)
「最強でも効かぬ日のあり最弱でも寒き日のあり梅雨どきの扇風機」(梧桐)
「ものにはみな盛(さか)りのときあり時(さだ)過ぎてなほ矍鑠たらんと気負ふもあれど」(梧桐)
「四万日に足りぬ人生と知りゐたらば若きより一刻を大事にせしに」(梧桐)
−−−−−−−−−−−−
「拳銃を誰もが自由に持ち歩くアメリカは未だに西部劇時代」(梧桐)
−−−−−−−−−−
「すでにして報道管制が敷かれたり政府暴挙に抗議の行動に」(梧桐)
「学会の誌面で知りし恩師の死 かかる忘恩の別れもあるかな」(梧桐)
「「猛烈な台風」が日本を襲ふとふ直撃ならば諦めやうか」(梧桐)
「何ゆゑか集団的自衛権反対の焼身自殺を報じざる多し」(梧桐)
「むらむらと百日紅が燃えあがる国道一筋へだつる向かひに」(梧桐)
「種(しゅ)によらず何ゆゑかくも愛らしい豹の赤子の映像見つつ」(梧桐)
「朱とは言へ不気味に濁る三日月のつねより細きが西へ没(い)りゆく」(梧桐)
「言葉たくみに危機感煽り悪法を閣議決定せし醜き人ら」(梧桐)
「純粋に平和求むるを左傾化とさげすむほどに極右化すすむ」(梧桐)
「核武装論まで飛び出(い)だす政界の極右化にこの国の未来はありや」(梧桐)
「国民の理解を求むと政府言ふわれらこそ彼らの改心を願ふに」(梧桐)
「著名の人ら含みおほぜいの反対を完全無視して解釈改憲?」(梧桐)
「つくづくと思ふは人間の魂の彷徨とふこと宗教史読みて」(梧桐)
「ツィーツィーと何悲しくてヒヨドリの梅雨空を裂く声のあはれさ」(梧桐)
「衣類ほかほぼ完全に西洋化せしもの多し 魂はいかん」(梧桐)
「音楽もほぼ完全に欧米化せしことラジオやテレビに諾ふ」(梧桐)
死後の復活?・・
「この今の自意識・心がのちの世の或る脳に再現することあるやも」(梧桐)
「むなしくも願ふは他星人の攻撃受け世界が一つにまとまらんこと」(梧桐)
「神仏を想定せしより神仏は人の世界に存在するなり」(梧桐)
「やうやくにアガパンサス一斉に咲かんとす。花盗人を今も憎めり」(梧桐)
「風鈴の鳴るほどの風もなき夕べ小枝が震へて何かを訴ふ」(梧桐)
「侵攻し大量殺戮と破壊をせし米軍の重罪イラクの現状に」(梧桐)
「移りつつ驟雨が瓦をたたく見え直ぐ止めど心の奥に降り継ぐ」(梧桐)
「歴史書を読むたび思ふは下層なる人らの歴史の欠落せること」
「大方は殺し合ひ・破壊が占めてゐて人間に真の歴史書ありや」
「編著者の意図に拘はらず歴史書は権力とは何かを教へて恐し」
「虎の威を借りて隣国を圧迫する国の政治を恥づかしく思ふ」(梧桐)
「枝葉の影向かひの窓の灯に浮かび躍れる見つつ不安の兆す」
「集団的自衛権とか改憲とか聞くたび棘となり心に刺さる」
「G7にロシア・中国は含まれず対立の構図を浮き彫りにせり」
「四海みな兄弟と言へる中国を孤立させ何が国際平和ぞ」
「やがて入る梅雨忘れさせこのところ猛暑が日本列島を襲ふ」(梧桐)
「戦争は一握りが始めおほぜいの罪なき市民が犠牲になるもの」(梧桐)
「プランター倒され奥に仔猫臥す歩道に沿ひて何起こりしや」
「数日前花盗人に遭ひ今日もまた変事起こりぬ単純ならず」
「辺野古とか無人機配備とか米軍の暗雲ますます日本を覆ふ」
「単純に米軍駐留をありがたがる多くの人らの無明がかなしい」
「真っ直ぐに浴ぶる日光は熱かりき一億五千万キロの旅をねぎらふ」(梧桐)
「途方もなき距離へだつるもこの熱さ、太陽の偉大さをあらめて実感す」(梧桐)
「そうめんが指の間をすり抜くる感じに過ぎゆく月日にお手上げ」(梧桐)
「平和主義は理想とのたまふ彼らに言ふその考へが戦争の芽を育つると」(梧桐)
「これで何度、妻を呼ばんとふと気付く数日出張で留守なることを」(梧桐)
「聞きながら心奮ひ立たせゐき窓打つ風雨の脈動のリズムに」(梧桐)
小沢一郎氏:
「疾く首相になるべきなりし人の言ふ現政権の危ふさに頷く」(梧桐)
「羨(とも)しかり 排ガスに負けず道沿ひに真白に咲(ひら)く薔薇の心の」(梧桐)
「延命地蔵の裏に巣くへる群蜂を吸引除去せんと真夜の騒音」(梧桐)
「くやしもよ多くの若き命失(う)す韓国セウォル号沈没事故に」(梧桐)
「殺人兵器もつゆゑの軍部の危険度をタイのクーデター劇にあらためて知る」(梧桐)
「いつか来る、さう信じをり軍隊とか殺人兵器とかが地上より消ゆる日」(梧桐)
「幼子が襲はれ危ふしと見し刹那、犬に体当たりして猫が救ひぬ」(梧桐)
「さやさやと風に若葉は鳴りひびき耳にうづまき頭蓋洗はる」(梧桐)
「政治的不如意の鬱憤斬り裂かんと日本刀を虚空に百閃」(梧桐)
「河沿ひに繁茂し樹々が瑞々しき緑にふくらみ五月の陽を吸ふ」(梧桐)
「いくつものウインド・サーフィン木曽川に。風上へも走るは不思議と妻は」(梧桐)
「咲きかけしオーニソガラムサンデルシーあはれすべてを剪られ失せけり」(梧桐)
「今年また咲くが楽しみなりし花 盗人に遭ひ消えてしまひぬ」(梧桐)
「一生に会ふ人すべて同時代人、至極尊し危険もあれど」(梧桐)
「会ふことなき国内外の人含め生涯の同時代人は百億くらいか」(梧桐)
「想ひをりフィギュア・スケートの演技観るにX線介さばいかに面白」(梧桐)
「アンチまたスマート・エイジングとふ研究ありなるほど現代は超長寿社会」(梧桐)
「なぜだらう 花壇にあふるるガザニアの花花しぼむ日暮れ遠きに」(梧桐)
「若葉おほふ照葉樹林に夕風の差し入り斜陽をさかんに弾く」(梧桐)
「荒れ気味の風受くる無数の若葉たち小動物らの乱舞に似たり」(梧桐)
「たはむれにピアノ鳴らせば雀らが寄りきてまねぶ まさかと思へど」(梧桐)
「雨の露ふふむ若葉をかすめつつ青すぢ揚羽蝶(あげは)が敏速に舞ふ」(梧桐)
「戦闘機が天窓上空をよぎる影机上を走り一瞬撃たる」(梧桐)
「置き去られ狼に育てられしとふ男(を)の子は歯を剥き咆ゆるのみとぞ」(梧桐)
「現代に生(あ)れても縄文の環境に育たば縄文人になるほかはなく」(梧桐)
「パンジーの花それぞれが貌に見え一斉にこなたを向きてウインクす」(梧桐)
「いかやうに偉業なすとも人間とふ井戸の中でのこと その外知らず」(梧桐)
「たかが二十六字の音(おん)に成る言語で心理をあまねく表し得るや」(梧桐)
「石垣の隙間ゆスミレの花生(あ)れて観桜せし眼のぐいと惹かるる」(梧桐)
「吉野山は観光客で溢れゐしが吾が写真にはほとんど見えぬ」
−−−−−−−−
「かの貌が頭に浮かぶは彼もまた吾を思ふゆゑといつよりか悟る」
「憎き顔浮かぶとき奴もさもあらんと揉み消す癖ありき今は懐かし」
「吾が想へば彼も想ひゐる不思議さはテレパシーとか言ふものならん」
「罌粟(こくりこ)と聞けば小切子想はれて<こきりこ節>が脳裏をめぐる」
「所帯じみず二十歳前にも見えるよと言えば娘は純ににこにこ」(新仮名)
「撮りためし写真に見る君美しと言へば「おばあさんをからかわないで」」
「大量に撮りし吉野山(よしの)の桜にてまさに万華鏡、観つつ酔ひ痴る」
「貧しさと若さの故に狂信的極右思想に染まる者増ゆる」
「開ききることなく萼をこぼしゆく花水木に何が起こりしならん」
「呆るるは身はそのままに過去・未来へ時間旅行するとふ話」
「心とふ得体の知れぬ現象に振り回されゐる 漱石もまた」
「冠雪の伊吹山ことに佳かりしに今は霞中のいづことも知れず」
「金木犀の新葉が緑(あを)く照り映ゆる生命誕生の新説を聴くとき」(梧桐)
「優游か悠揚かなどはどうでもよく迫らずの態(てい)にわれ生きゆかん」(梧桐)
「妻と観し吉野の桜十日経ても想へば心のざわつき始む」(梧桐)
「一斉にするどくこなたを視る群鴉(ぐんあ)、白きも混じれば夢にかもあらん」(梧桐)
「まなこ無き深海魚と言いへど胎魚にはあれば退化なり進化にあらず」(梧桐)
「するすると伸びしアスパラガス数本、箱より切り取り妻はお菜に」(梧桐)
「薬草より食材となりし牛蒡にて戦時木の根と捕虜に訴へらる」(梧桐)
「日当たりの悪し良しにより隣接する木にして花に遅速あらはる」(梧桐)
「韓国船転覆事故の生々しく先の不明機のこと忘れゐき」(梧桐)
「自動車の部品点数は3万台。船、飛行機、宇宙船はその10、100、1000倍だそうな」(梧桐)(新仮名)
「散り急ぐ桃の紅花が神社前のマンホールの蓋の凹部を埋めゐる」(梧桐)
「海中の船に閉ぢ込められナチによるガス室に藻掻くに似る人ら居る」(梧桐)
「想像するだに息苦し船中の断末魔と地上の家族らの慟哭」(梧桐)
「見下ろせば湿る路面にただよふごと白の極みに花水木咲く」
「あらためて白とふ色のかくほどに美しきかと花水木観る」
「電算機が答を出すまで間(ま)のありて「考えてるな」とつい呟きぬ」
「思考過程、電子計算機と人間では根本的に違ふと言ひ切れるやら」
「誤らばペーパーナイフさへ人を殺(あや)む。況んや兵器は殺人が目的」
「寒い暑い忘れて無風で一片の雲もない快晴 年に幾日ある」(梧桐)(新仮名)
「無風かつ雲なき春日にわが身なす細胞悉皆よろこびに震ふ」(梧桐)
「あまりにも感動深くて芭蕉翁吉野の桜を句に詠まざりき」(梧桐)
「そり返り窓外見れば尼寺の甍が春日に燻し銀に輝(て)る」(梧桐)
「金(きん)をまぶす神社の大門に桃の木が紅白の花を齋(いつき)となせり」
「はてしなき水色の空を泳ぐとも映るとも見えて桃の花花」
(梧桐):
「がさつなるアメリカの唄は好かざれど<カントリーロード>は心(しん)に沁みくる」
「軍事や銃器のぞきて嫌米の由(よし)はなく殊にサラ・ブライトマンの天上の声は」
「ただ一度聞きたるのみに忘れぬ唄、美空ひばりの<可愛いティティナ>」
「透明に心を保たん世のなべての物象に浸入し本質を観んため」
「時はいま岐阜公園より長良川岸辺にしらじらと桜花はさかる」
「河川敷に並ぶ鵜飼の舟いくつ屋根に太陽光パネルを貼るもあり」
「岐阜と杭州は姉妹都市とて記念碑ありけふの春の日あびてかがやく」
「咲き乱るる桜は観てゐるおほぜいのひとりひとりに如何に映るや」
「立ち止まり見る碑は強制連行され戦没せし中国人らの名を連ぬ」
「咲きざまも色もさまざまに満開のさくらさくらでひと日は過ぎつ」
−−−−−−−−−−−−
アメリカといふ国は・・・
「銃規制につづき政治献金規制までも違憲とアメリカ最高裁は」
「花水木の各細枝の尖端に小(ち)さき玉の芽 萼へと開く」
「悪法を通す政治的テクニック 始めは処女のように後(のち)脱兎のようにか」(新仮名)
「集団的自衛権などと戦争を好む政治家の言ひさうなこと」
「真に平和を目指す政権なら近隣との軋轢を常に抑へんとするのに」
国名の隋、会社名の鐵:
「「随」を「隋」とし「鉄」を「鐵」と書くにはそれなりの理由(わけ)ありてこそ」(梧桐)
「三千円の絵がゴーギャン作と分かったとたん十五億円となる ご冗談でしょう」(新仮名)(梧桐)
「階下より夕餉の匂ひ漂ひきて確かに吾が妻帰り来たれり」
「この時期は花見をせねばならぬと言ふ妻に随ひ近隣をめぐる」
「記念樹の枝垂れ桜は満開で保護する寺寺に感謝しつつ巡る」
「えどひがんや枝垂れ桜を満喫す染井吉野にはやや早くして」
「沈みゆく日は逆光にまばゆくて桜古木の陰が並み立つ」
「垂れ下がる桜の細枝を幼子(をさなご)に触れさする若き母の見目佳し」
「うす紅に白の混じりて遠見にはけぶれる桜が堤に並ぶ」
「満開なる枝垂れ桜の枝枝をすばやく飛び移る目白ら羨(とも)し」
「ちかぢかと桜花のひとつひとつをば観れば色合ひ単純ならず」
「隣接し緑葉ありて陽に透ける反映は桜花(はな)のうす紅に及ぶ」
「物の理解ゆがみ易しもチューニングのずれてラジオが雑音発す」(梧桐)
「気紛れに暖かくなり部屋籠もれば後頭部あたりに幻花うづまく」(梧桐)
「尼寺の庭に冬より春にもまだ一つ椿花が落ちず紅差す」(梧桐)
「たまさかに手触れし地球儀回しみる。これしきの世界に戦争絶えぬ」(梧桐)
「「空(くう)」はつまり全てを孕む。真空に全ての物象が生滅なすごと」(梧桐)
「嬉しくも新芽生じたり枯死せしとばかり思ひし紫陽花一株」(梧桐)
「滅びののちひときは冴ゆるものもある公孫樹の落ち葉、山茶花の花弁」(梧桐)
−−−−−−−
「微積分や虚数の発見そのほかは神にも誇れる人智なりけん」(梧桐)
「数多き物理定数の値自体を導くなどは人智のほかにて」(梧桐)
「敵の敵は味方と言ふなら死の死とは生のことならん 輪廻転生」(梧桐)
「生まるればいづれ滅せん不死なるは不生なるゆゑつまりは無なり」(梧桐)
「生くるとは現象なりと賢治言ふ量子は事象と素粒子論も説く」(梧桐)
「水都なる大垣の街の山茶花の紅あざやかなり水良きゆゑか」(梧桐)
「ニューヨークの格差反対デモも下火 単にガス抜きだったのだろうよ」(新仮名)
「ネット上の政府批判の書き込みもつまりは不満のガス抜きに過ぎない」(新仮名)
「放言して撤回すればよしとする。本心はまったく変えてはいない」(新仮名)
「いつの間に四割となりし非正規雇用 国の将来は衰亡あるのみ?」
「ユダヤ教キリスト教またイスラム教 皆同根の一神教なり」
「厳しかりし寒さいつしかゆるびきて梅花のたより菜花のたより」
「ひさびさに降る春の雨は煙霧となり空間こめて百花を育む」
「雨だれの部屋にひびかひいつしかも世界に満つる葬送の涙」
「モデルで歌手の女性選手が金メダル2個獲得す スキー競技で」
「武器輸出などをもくろむ現政権の戦争ばらまき政策を憎む」
「神と言へど易しきわざにはあらざりけん宇宙開闢より吾が身を成すまで」
「幾重もの奇跡重ねて成りしゆゑ蟻の命もおろそかならず」
「清掃婦にごみと間違へられ捨てられし現代美術作品あはれ」
「新規性も過ぐればごみと見紛ふなり現代美術の健全性問はる」
「歴史的巨匠にも凡作数あれど等しく崇め超高値つく」
「TPP交渉でアメリカは強硬にてやがて政権は日本を売るか」
「憲法さへ拡大解釈止めぬ政権、秘密保護法の行く末おそろし」
「鎌足も中大兄(なかのおほえ)も韓国語 韓流ドラマの妙味と思はん」(梧桐)
「<乙巳(いつし)の変>も<白村江(はくすきえ)の戦ひ>も生々し 韓流ドラマにて実感してをり」(梧桐)
)
「最先端物理理論も辿り着けり「色即是空、空即是色」」(梧桐)
「世界史の各国並列の暦年表 交響曲の楽譜のごとし」(梧桐)
(梧桐):
「暗き部屋に坐しゐて圧力感じをり戸外の闇にしんしんと雪」
「屋根に積みし雪に埋まりて十羽ほどの雀らじつとこちら見てゐる」
−−−−−−−−−
「百億年宇宙を駆け来る光ありと。その間(かん)障碍なしとは驚き」
(梧桐):
「極微なる量子の世界が極大の宇宙の運命を統ぶるも神意」
「宇宙にある全てのものがおたがひに絆を持ちてひとつを成せる」
「哲学も科学も芸術も宗教も融け合ひ交はりつまりはひとつ」
「庭の木に二十羽は超ゆる雀らがとまり待つらしわが餌を蒔くを」(梧桐)
「ありがたしと冬の日に向き深呼吸。陽の妖気からだに沁みわたるかな」(梧桐)
「大空のなかばを覆ひて鳳凰の羽ばたくさまに白雲がなびく」(梧桐)
「何ごとぞ冬空を縦横に切る構図に航跡雲が幾本も生(あ)る」(梧桐)
「窓より見ゆ遠き鉄路に赤電車、その向かうに薄く冠雪の山」(梧桐)
「入れ替はり立ち替はり孫らが来てうれし。かくて平和は当たり前となる」(梧桐)
「きらめきて改装駅舎が西に立ち改築市庁舎は東に現る」(梧桐)
「駅舎また市庁舎が相継ぎ改築され市のふところは冬ざれならむ」(梧桐)
「進化論は結果論なり遺伝子の突然変異に意思など働かぬ」(梧桐)
「寒さゆゑ冬の花なるシクラメンも肩を竦めて耐へゐる風情」(梧桐)
「宣長は師たる馬淵の説さへもやすやすと否定し古事記を読み解く」(梧桐)
「ひさびさに高層ビル群の間(あひ)ゆくに互(かたみ)にゆがめて映し合ふなり」(梧桐)
「街なかの公園に群るる鳩たちが奇態に膨らみ動かぬ寒さ」(梧桐)
「冬の陽に照る常緑の木の葉の色をりをり透明な青にきらめく」(梧桐)
「よく見れば櫨の冬木は枝さらし小粒な銀の実を多(さは)につく」(梧桐)
「字のごとく「崇(あが)む」と「祟る」は紙一重、古事記は「崇」を「祟」とし使ふ」(梧桐)
「払暁の東の空に紅色のすぢを引きつつジェット機が航く」(梧桐)
「あらためて隣国との深き縁思ふ韓流ドラマに<乙巳(いつし)の変>観て」(梧桐)
「冬空の幽邃きはまる紺碧にちぎれ白雲近々と動く」(梧桐)
「過去の影ややに引きずり未来との狭間の瞬時を生きてゆくのみ」(梧桐)
「DNAよりはるかに極微の量子群が肉を成すとして思考や心は?」(梧桐)
「歳末のスーパー覗き食品類の多さにあらためて飽食を危惧す」(梧桐)
「かくほどに豊富な消費材に埋もれて精神の世紀を説くは欺瞞か」(梧桐)
「何主義など関心はなくひたすらに戦争を憎み平和を祈念す」(梧桐)
「雪に強きと弱きが花にはあると告(の)りシクラメンの鉢を戸内へ妻は」(梧桐)
「危ぶむは集団浅慮の進むこと指導者層の狡猾を思へば」(梧桐)
「人の世の醜き事も歌に詠む詠まねばならぬ苦(にが)さを籠めて」(梧桐)
「人の世の醜き事も時として詠まねばならぬ詠みて苦しき」(梧桐)
「遠き日の出来事が記憶に棘となり異様に鮮明に残れり幾つも」(梧桐)
「冬に思ふ自然淘汰説がナチズムとふ狂気の理論の基底に在りけり」(梧桐)
(梧桐):
「農産物含めてすべて関税を撤廃せよとアメリカ迫る」
「譲れざる最後の一線を懸命に守らんとする日本がんばれ」
「基地を置き経済面でも支配せんとアメリカは画すやんはり威嚇して」
−−−−−−−−−−−−−
「今朝寒し梢に残るふた枚(ひら)の葉が陽をあびて赤赤と照る」
「境内に菊花あふれて戦霊満つる橿原神宮の寂しき華やぎ」(梧桐)
「なぜだらう 秘密保護法成立でアメリカ喜び他国は批判す」(梧桐)
「日本は戦後70年にして米軍にいまだに占領されゐる現実」(梧桐)
「秘密保護法の奥に潜めり戦前の言論弾圧と開戦の悪夢が」(梧桐)
「早朝より十羽の雀ら乏しかる餌うばひ合ひ姦しくも愛(は)し」(梧桐)
「群がりて餌を取り合ふ雀らに人間界がなぜか重なる」(梧桐)
----------------------------
「懼れゐし多数の横暴が今まさに秘密保護法案の採決にあらはる」(梧桐)
「冬空は天頂深く濃き青にて地平に向かひ白く明るし」(梧桐)
「あり得ぬと思ふ複雑な古事記全文が稗田阿礼の暗誦に成りしとは」(梧桐)
−−−−−−−−−−−−−−
「平生は在るとさへ覚えぬ空気なれど飛行機を飛ばし家屋吹き倒す」(梧桐)
「飛鳥寺は百済の寺のコピーかつ主に百済人らが建てしを想ふ」(梧桐)
「日本初のお寺と金銅釈迦如来像ゆゑにすべてが外国だのみ」(梧桐)
「「おみおつけ」は御味御汁か御御御付か・・秘密保護法強行可決とは」(梧桐)
過去ログ:[ 3 Page ] 表示完了 (過去ログページは作成順に1→2→3とナンバーが増加します) トップへ戻る |