2019年4月以降の短歌は
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「鬼を追ふ夢のさ中にとどろきて脳の芯部を春暁雷打つ」（梧桐）

「桜早よ咲けとや暁闇を長々と走る雷鳴に驚き目覚む」（梧桐）

「『人はみな自分の辞書持ち生まれ来る』小耳に挟みしが妙に気になる」（梧桐）

「人間に魔性の宿ることあらば神性宿ることもあるべし」（梧桐）

「「どうも」という言葉は万能 無意識に今日もどこでも「どうも」「どうも」と」（梧桐）（新仮名）

「昼と夜の気温差10度を超ゆる日は空の景色も人模様も不如意」（梧桐）

「在るべくもなき‘心’といふ形象を創りし人間の智慧を誇らむ」（梧桐）

「蒼穹の引っ掻き疵と見えたるは遠き空ゆくジェット機なりき」（梧桐）

「緑葉の影に己が影かさね行く人々にも絶望あるか」（梧桐）

「パットンの言ひし如くにいつの世もアメリカ人は戦ひ好む」（梧桐）

「川沿ひに散策してゐて獺（かはうそ）に会ひしことあり獺祭魚（だっさいぎょ）は見ずに」（梧桐）

「身のまわりに多くの時計を置く生活 見るというより見られているも」（梧桐）

「龍となり雪の須弥山とび越えて翡翠の海へダイビング！・・夢か」（梧桐）

「とどろきて気を裂き稲妻奔りゆけ地も天も割れ新宇宙生（あ）れよ」
（梧桐）

「大国なら排除原理に拠るのでなく大抱擁の政治をなされ」（梧桐）

「つづまりは一人を生き抜くといふ点で王もわれらも変はらざるなり」（梧桐）

「日々春めくことのうれしさしかすがに去りゆく冬の寒さも惜しき」（梧桐）

（新仮名）：
「自転車で白いヘルメットの列が行くキラキラキラと日を反射して」（梧桐）

「夢おぼろ 命の力なほまさり脳の芯部に芍薬ひらく」（梧桐）

「葉の間（あひ）ゆ覗く山茶花一輪の紅のやさしさ 母をこそ想へ」（梧桐）